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第十八話 約束
しおりを挟むミレイネと9時に約束している為、集めた情報の整理は、時間を気にしながら行った。
9時も近くなり、約束の時間に遅れないように、情報整理をやめ、ミレイネの部屋に向かった。
約束の9時には、ミレイネの部屋の前に着いた。そして扉をノックした。ミレイネから、入室の許可が出たので、部屋の中に入った。
僕は、部屋の中に入ると、ミレイネに見惚れてしまった。
待っていたミレイネは、純白のドレスを着て、空に浮かんでいる満月が綺麗な金髪を照らし、まるで天使が舞い降りたかのように美しかった。
「ど、どうですか?に、似合っていますか?エドリックさん」と、少し赤い顔で聞いて来た。
「うん、とっても似合っているよ。まるで、天使が舞い降りたかのように美しいよ」と、答えた。
「ほ、褒めて、くださって、あ、ありがとうございます」と、さっきよりも赤い顔で言ってきた。
「でも、そんな綺麗な格好してどうしたの?」と、聞いた。
「こ、この格好は、この事を話すために必要と思いまして」と、赤い顔で答えた。
「そ、その、エドリックさんは、レティさんと菜月さんが認めてくれて、エドリックのことを本気で好きでいる人が居たら、婚約してくれるんですよね?」と、聞いてきた。
「うん、その人の好意に応えようと思っているけど、どうしてその事を?」と、聞き返した。
「そ、それは、私が、エドリックさんのことが、す、す、好きだからです」と、真っ赤になった顔で答えてきた。
僕は、その言葉に驚きを隠せなかった。
「な、何で、僕なの?」と、聞いた。
「そ、それは、エドリックさんは、優しくて、私の事を助けてくれて、これからも守ってくれると思ったからです」と、真っ赤な顔で答えてきた。
僕は、「ミレイネ、僕を君の婚約者にしてくれ。そして、僕は、君のために功績を残して、必ず婚約者にするよ」
「い、良いんですか?こ、こんな私でも?」と、聞いてきた。
「大丈夫だよ。だって、こんなにも僕の事を好きでいてくれから。それに、ミレイネは、とても優しい人だから」と、答えた。
「エドリックさん、私を、受け入れてくれて、ありがとうございます」と言い、先程見た光景よりも記憶に残る笑顔を浮かべた。
この日、僕は、3人目の婚約者が出来た。
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