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歯医者・歯医者嫌いな恋人(攻め目線)@鬼に金棒!?
しおりを挟む歯医者_奏×恋人_竜二
僕の可愛い可愛い恋人の竜二は、歯医者が嫌いだ。
彼と付き合った頃はまだ高校生で、彼は僕が歯医者になるなんて夢にも思わなかったんじゃないかな。
でも僕が歯医者になったのは、彼のせいも少しだけあるかもしれないのに。
久しぶりにあの頃を思い出した
◆◆◆◆
あの日俺は歯医者さんからゴム手袋を貰っていた。
親戚のおじさんがやってる歯医者だから、まだ僕を子供扱いして、おもちゃがわりにもらったようなもんだ。
そしてそれがなぜか嬉しくて、そのあとデートというか、僕の部屋で遊ぶ予定のあった竜二に自慢した。
「みてみてー!これつけてるとなんか歯医者さんっぽくない??」
「そうか??たしかにそれ見るだけでなんか鳥肌立つわ」
「あはははは、竜二歯医者さん嫌いだもんね」
「奏お前な、人ごとだと思って…歯医者はマジでおっかねーからな…」
竜二は唇とか口の中がどうやら人より敏感らしい。
だから、歯医者とか他人に触られるのはどうも嫌らしい。
キスはたまにさせてくれるけど、「やっぱムリ」と言われて、しばらくキスだけお預けされる。
本人は困ってるみたいだけど、
恋人としては、そこは宝の山にしか見えないというか、
正直開発してやろうかと言う考えがチラつく。
「ねね、口の中が敏感なら、いっぱい触り続けたら慣れるんじゃない??」
「そうかの手があったのか!」
竜二が少しアホの子でよかったー。
「ほら、竜二ここにおいで」
ベットに座って枕を足の間に置いて、彼が寝っ転がるのを待つ。
「えー、今!?」
少し不満げながらも、彼は素直に仰向けになる。
「じゃあ、ちょっとごめんね」
一応断ってから、彼の頭を太ももで挟んで、足先を彼の背中の下に入れる。
「奏!?」
「竜二いつも逃げるから、」
結構いい感じにキマってるからか、彼が多少暴れても抜けられそうにない。
「ほら、竜二あーってして」
「んっ」
頑なに唇を噛んでイヤイヤしてる彼の唇をそっとなぞるだけで、少し声が漏れる。
やばい、これは本当に…。
「抵抗しない方が楽なのに」
「んん…ンッ…んあっ」
それでも唇をツルツルしてるゴム手袋越しに撫で続けると、
彼の肌がゾワッと鳥肌が立った感じがしたあと、少し唇に隙間ができたので、チャンスを逃すまいと俺は指を一本滑り込ませた。
「んあ、あ、え(かなで)」
少しうるみ始めた瞳で睨まるが、気にせず、その指で彼の口内を堪能する。
舌で押し返そうと抵抗されるけど、むしろ暖かくてぬるぬるしててすごくいけないことしてる気持ちになってきた。
「竜二、可愛い」
噛まないで可愛い抵抗ばかりされるから、僕も少し歯止めが効かなかったんだと思う。
そのままその指で彼の敏感な口内の天井の奥にある柔らかいところや、舌の裏や歯茎もなぞってあげる。
「んあっ…ぁあっ…ああぁ」
その頃には、もう竜二はすっかりとろけていて、いつもえっちする時よりも、気持ちよさそうな顔をするから少し妬けた。
「竜二すごいね、口の中触られてるだけなのに、勃ってきちゃったの⁇」
あえて彼の恥ずかしい痴態を言ってあげる。
すると彼は恥ずかしそうに顔を赤らめて視線を逸らす。
「指、僕のだと思って舐めてみてよ」
主導権を完全に勝ち取った。
今度は3本の指で彼の口内を嬲る。
「んん…っ…ジュルッ…っ」
竜二はチロチロと舐めたり、
出し入れすると離すまいと吸って恥ずかしい音が鳴ったり、そんなことをしている僕と目があって、また視線を彷徨わせたり、
本当に可愛い。
3本は少し息苦しかったのか、さっきより目は潤み、それなのに少しとろけてるようだった。
「ありがとう、もう少し歯医者さん続けようか」
今度は彼の口から指を抜いて、
両手で彼の口を開いて観察する。
「歯並びがとても綺麗ですね」
「んあーああ!」
何か文句言ってる気がするけど、無視してごっこを続ける。
さっきは息苦しさが勝っていたが、今度は気持ち良さが勝っているようだった。
指で口内をなぞるたびに、少しずつ彼は内股で腰を浮かせる。
「歯磨きしてあげる」
ちょうど手を伸ばしたところに今日歯医者でもらった新しい歯ブラシが目に入った。
「…や…」
彼は少し口が自由になった間まだ抵抗しているようだった。
でもまた彼の唇をなぞって口を開かせたら、もう逃げられないと悟ったのか、はたまた歯磨きがそんなに気持ちよかったのか、
竜二は体を反らせて絶頂を迎えたようだった。
「…っ」
ズボンのシミは広がって、ついに彼は泣き出してしまった。
「奏でのバカ、いやっ言ったのに、、、」
彼の拘束を解放して慰めるモードに入る。さすがに今回は少しやりすぎたかもしれない。
「竜二ごめんね。」
「やだ、許さない、、」
「ごめんね。こんなに気持ちいいなんて知らなかったから、今度はスボンちゃんと脱いでしようか」
「奏でのバカ、なんもわかってない、、、んん」
彼の顎を掴んで、キスをする。
1回目は触れるだけ、そして二回目からはもっと深く……
◆◆◆◆
実を言うと、そのあとも大学で何かを学んできては、こじつけで竜二を実験台にしていた。それは病院で働くようになった今も変わってない。
かわいそうだけど、可愛いし、気持ちよさそうにしてるんだもの。
辞めらるわけないじゃん。
そして僕はこの前通販で買っておいた筆を片手に、
先月から同棲し始めたばかりの竜二の部屋で彼の帰りを楽しみに待つことにした…。
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