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初めて死体を見た話。
しおりを挟む私が初めては死体を見たのは、小学校3年生の時だった。
私は、川沿いの崖の細くて車が通れないような道を通って学校に行き来していた。ちなみにど田舎なのもあって全くと言っていいほど人が通らない。
それとそこは、背の高い木が生い茂っていて虫もたくさんいてあまり好きじゃない。だから、そこの道はいつも走って通り抜けていた。
あの日もいつも通りの通学路だった。
月曜日だったのを覚えてる。
あの日は、とびきり大きな木の根元に無造作に男物のスニーカーが置かれていた。汚かったから誰かが捨てたんだろうって無視して通り過ぎた。
そして帰り道。
行きと同じ場所にスニーカーが置かれていた。
それと、私の頭のはるか上にグレーの靴下を履いた足があった。意味がわからなかった。
一歩引いて見上げると、当時の身長135センチくらいの私の1メートル程上に人がぶら下がってたんだ。小柄なスーツを着たおじさんが木からぶら下がってた。怖いとかなかった。
ただ、大人に知らせなきゃって思って家より近いところにある交番に駆け込んで事情を説明した。
すぐにお巡りさんが私をパトカーに乗せて現場の近くに向かった。パトカーを降りて川沿いの道を走ってぶら下がってたおじさんのところに案内した。
おじさんは靴下で凸凹の木をかなりの高さまで登っていた。
お巡りさんの第一声も覚えている。
「あんな高いところにどうやって登ったんだ…?」
まぁ、でも頑張ればできないことはないかなとも思うけど。
それとスーツ姿なのにボロボロの踵を踏み潰したような汚いスニーカーを履いてここまできてるってのもちょっと意味がわからなかった。
この首吊り自殺のおじさんを見たという話が、私が初めて死体を見た話だ。
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