5 / 13
今後のこと…
しおりを挟む
おばあちゃんの誘いで、柏木和馬にこの田舎の街を案内する事になった。
私の運転する、17年落ちの軽自動車で。
しかし、案内するような観光地なんてない。
街のほとんどが見渡す限り、畑だし、私の母校の小学校中学校はとっくに廃校になった。
この田舎の街の中にあるのは、寂れたスーパーやコンビニが並ぶシャッター街と食肉工場、それとでっかい鯉がいる池くらい。何を見せれば良いんだ…。
一番なんとかなりそうな、池にいくことにした。都会生活の人だから、自然に触れ合って嫌な気分にはならないでしょう。おばあちゃんは、私の働いているコンビニに挨拶に行くように言ってきたけど、コンビニのおばちゃん達はミーハーなので、こんな有名人がきたら大騒ぎになってしまう。
やっぱり人っ子ひとりいないであろう自然いっぱいの池が無難。今日は、天気もいいし良い感じのはず。
3人で車に乗り込んだ。
これだけ身長が高いと、軽自動車が似合わない。せめて今流行りの天井の高い軽自動車だったらな。あいにく私は、黄色のラパン。どっちかというと天井が低い…。まさかこんなことになるなんて思ってなかったし。
エンジンをかけて、出発するとすぐに柏木和馬が話しかけてきた。
「なつみさんは、今後もこの街に住む予定ですか?」
「一応、そのつもりではあります。」
「では、僕がこちらに引っ越してきた方が良いですかね?」
いやいや、仕事はどうすんだい、と私は突っ込みたくなったが、おばあちゃんが「それはありがたいね!」と再びウキウキし始めた。
「お仕事は大丈夫なんですか?」
「最近は国内にいることが少なかったので、マンションは解約して国内にいるときはホテルか知人の家に滞在することが多かったんです。だから、全然大丈夫ですよ。」
つまり、ほとんど日本にはいないから、どこに住んでも変わらないってことか。
なんだかちょっぴり寂しくなってしまった。
私たちは3人で池の周りを散策した。
相変わらずでっかい鯉が何匹もいた。
それを見た柏木和馬は、びっくりしててちょっと面白かった。
散策している間も、今後について話をした。
私は、両親がすでに他界しているので挨拶に来る必要はない事を伝えた。
柏木和馬の方は母親のみ健在とのことで、年内には挨拶に行くことになった。ちなみに妹が2人いるらしい。母親も妹達もきっと美形なんだろうな~。
こんな地味な人間が言って大丈夫なお家なのか不安でしかない。
それから、子どもは何人欲しいか聞かれた。
抽選結婚に子どもは必須。そういう法律なんだ。私は1人でいいって言ったけど、柏木和馬は3人欲しいらしい。
それから、柏木和馬の引越しの予定を立てた。
と言っても物は全くと言っていいほど持っていないので今日からでも暮らせるとの事。
ただ、明日の夜には東京に戻る事。その後は、2週間ほど仕事が空いて、来月にはフランスに1ヶ月滞在予定らしい。
本当にほとんど一緒に入れないのね…。
仕事が空く2週間はこっちに居てくれるとのことだった。
ちなみにあまり時間がないので、明日入籍することになった。
急すぎてあたまが追いついていかない。
ひとまず今日は、こちらに泊まることになったらしい。私がボーッとしてる間におばあちゃんが決めた。ただし、うちには布団がないので、隣町のホテルに泊まってもらうことになった。
池を散策してから、おばあちゃんが予約してた寿司屋に行った。
柏木和馬は、美味しそうに寿司を食べていた。
そして、お寿司を食べている間、柏木和馬とお喋りを楽しんだ、 おばあちゃんの進言により私と柏木和馬は、2人でホテルに泊まることになってしまった。
私の運転する、17年落ちの軽自動車で。
しかし、案内するような観光地なんてない。
街のほとんどが見渡す限り、畑だし、私の母校の小学校中学校はとっくに廃校になった。
この田舎の街の中にあるのは、寂れたスーパーやコンビニが並ぶシャッター街と食肉工場、それとでっかい鯉がいる池くらい。何を見せれば良いんだ…。
一番なんとかなりそうな、池にいくことにした。都会生活の人だから、自然に触れ合って嫌な気分にはならないでしょう。おばあちゃんは、私の働いているコンビニに挨拶に行くように言ってきたけど、コンビニのおばちゃん達はミーハーなので、こんな有名人がきたら大騒ぎになってしまう。
やっぱり人っ子ひとりいないであろう自然いっぱいの池が無難。今日は、天気もいいし良い感じのはず。
3人で車に乗り込んだ。
これだけ身長が高いと、軽自動車が似合わない。せめて今流行りの天井の高い軽自動車だったらな。あいにく私は、黄色のラパン。どっちかというと天井が低い…。まさかこんなことになるなんて思ってなかったし。
エンジンをかけて、出発するとすぐに柏木和馬が話しかけてきた。
「なつみさんは、今後もこの街に住む予定ですか?」
「一応、そのつもりではあります。」
「では、僕がこちらに引っ越してきた方が良いですかね?」
いやいや、仕事はどうすんだい、と私は突っ込みたくなったが、おばあちゃんが「それはありがたいね!」と再びウキウキし始めた。
「お仕事は大丈夫なんですか?」
「最近は国内にいることが少なかったので、マンションは解約して国内にいるときはホテルか知人の家に滞在することが多かったんです。だから、全然大丈夫ですよ。」
つまり、ほとんど日本にはいないから、どこに住んでも変わらないってことか。
なんだかちょっぴり寂しくなってしまった。
私たちは3人で池の周りを散策した。
相変わらずでっかい鯉が何匹もいた。
それを見た柏木和馬は、びっくりしててちょっと面白かった。
散策している間も、今後について話をした。
私は、両親がすでに他界しているので挨拶に来る必要はない事を伝えた。
柏木和馬の方は母親のみ健在とのことで、年内には挨拶に行くことになった。ちなみに妹が2人いるらしい。母親も妹達もきっと美形なんだろうな~。
こんな地味な人間が言って大丈夫なお家なのか不安でしかない。
それから、子どもは何人欲しいか聞かれた。
抽選結婚に子どもは必須。そういう法律なんだ。私は1人でいいって言ったけど、柏木和馬は3人欲しいらしい。
それから、柏木和馬の引越しの予定を立てた。
と言っても物は全くと言っていいほど持っていないので今日からでも暮らせるとの事。
ただ、明日の夜には東京に戻る事。その後は、2週間ほど仕事が空いて、来月にはフランスに1ヶ月滞在予定らしい。
本当にほとんど一緒に入れないのね…。
仕事が空く2週間はこっちに居てくれるとのことだった。
ちなみにあまり時間がないので、明日入籍することになった。
急すぎてあたまが追いついていかない。
ひとまず今日は、こちらに泊まることになったらしい。私がボーッとしてる間におばあちゃんが決めた。ただし、うちには布団がないので、隣町のホテルに泊まってもらうことになった。
池を散策してから、おばあちゃんが予約してた寿司屋に行った。
柏木和馬は、美味しそうに寿司を食べていた。
そして、お寿司を食べている間、柏木和馬とお喋りを楽しんだ、 おばあちゃんの進言により私と柏木和馬は、2人でホテルに泊まることになってしまった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
19
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる