セイクリッター

アルバート

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第3話 煉獄の戦士

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「あー…悪い…」
ぶつかった相手に謝っているうちに、アルバートたちは男どもに囲まれていた。
(くそ、路地裏だったら目立たずに闘えたのに、道中に出てきてしまった。)

「仲間が増えたぞ?」
「どうせ2人だ。かまわん。殺すなよ。新種のマホタンを出してもらわなきゃいけないからな。」

敵の人数は、15人ほどだった。
(まぁ、この人数なら精霊の力を使わずに倒せるか…この男が足手まといにならなきゃいいが…)
腹をくくったアルバートは、さっきぶつかった相手に声をかけた。「お前、闘えるか?闘えねえなら俺の後ろに隠れてろ。」
「もちろん闘えるぜ。お前こそ足手まといになるなよ。」
よく見るとその赤髪の男、大柄ではないのに筋肉質で、半端に着た服のあいだから見える上半身は、傷だらけだった。

(こいつはなかなか強そうだな…)
アルバートは腰にさしていた刀を抜いた。

「なめやがって!」
男たちが獲物に襲いかかる狼のように、一斉に襲いかかってきた。
アルバートは相手の攻撃を蝶のようにかわしながら、刀の峰で切りつけていった。決着はすぐに着いた。
赤髪の男は素手で闘っていたらしく、倒れた男たちの中に死人は1人もいなかった。
赤髪の男が感心したように言った。
「案外やるじゃねえか。俺と勝負しねえか?ま、勝つのは俺だがよ!」
「お前との戦いに興味はない。」
「そうか。まあ、俺は世界一強くなる男だ。覚えとけ。」
「は?」
その赤髪の男が突然言った言葉にビックリしたアルバートは、タバコを落としてしまった。
そして、突然笑い出した。
「ははははは!!面白いことを言う奴だな。おまえ、名前は?」
「俺はロデウスだ!勝負してえならいつでも受けて立つぜ!」
「俺はアルバートだ。よろしくな。」
「ああ!」
アルバートはこの男を旅に誘おうかと考え始めていた。その時、遠くから素早い足音が聞こえてきた。
「ん?」
音のした方を向くと、甲冑を身にまとった30人ほどの男たちが走ってきていた。
「インベラ隊だ!」近くにいた誰かが叫んだ。
「あいつら、強いのか?」
ロデウスが近くの女性に聞いた。
「強いもなにも、この街のゴロツキどもが、殺しをしないように取り仕切っている人たちなんだよ。とても強いよ。何しろ、インベラ第一部隊隊長は、…」
「闘いて~!!」
ロデウスが叫んだ。
「我々はインベラ隊見廻組である!お前ら、暴力は許されるが、殺しはしてないだろうな!…ふむ、殺してないようだな。そもそも、殺しというのは…」
「オラァ!」
見廻組の長いひげの生えた中年の男が長そうな話をはじめようとした時、ロデウスがいきなりその男を蹴り飛ばしたのだ!
その男は数メートル飛んでひっくり返った。
「お前、何てことを!捕まるぞ!」
近くにいた男が焦ったように言った。
「細かいことはよくわかんないけど、これでこいつらと闘えるだろ?」
ロデウスが満足しているように言った。
(こいつ、アホか~~!!)
その場にいた誰もが思った。
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