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未熟な冒険者のコルト
新たな環境が生む、利益不利益の差
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日本列島は意外と広い。
四季はあるけど雪が降らない地域もある。
冬はかなり気温が下がるが、夏場はかなり暑いという極端な地域もある。
俺の住む所は雪国で、冬は暖房が必須。夏も冷房がないと厳しい暑さに見舞われる。
屋根裏部屋では、夏は暑く冬は寒い冷暖房完備の部屋だ。
エアコンをつけるわけにはいかないから、冷風扇とファンヒーターを時期に応じて用意していた。
そんな手間暇も省略できた。
プレハブにはエアコンをつけ、空気の湿度の調節も加えてみた。
収納人数が増えたとはいえ、プレハブと屋根裏部屋での格差は出来てしまったがしょうがあるまい。
その仕切りがない分差別はしていないと判断してもらいたいが。
しかしそんな不満の声は、避難してきた奴らも上げ始めた。
分かってはいる。
分かってはいるんだが、こればかりはな。
不満を言う連中も、宿泊施設のように利用するわけじゃないから、執拗にクレームを言ってくることもない。
仕方がない、と矛を収めるんだが、その後ろ姿を見ても何にも感じないわけじゃない。
何とかしないとな。
あとは他にこれまでと違う点を見ると、コルトにはとても申し訳ないが、握り飯を作る手間も随分省けた。
コルトに米の研ぎ方を覚えてもらった。
炊飯器からご飯をボールに移し換え、俺が握り飯を作っている間に新たに米を炊いてもらう作業をコルトに受け持ってもらうようになった。
今までは衛生上に問題があると思ってたからずっと俺一人でやってたんだが、風呂場に洗面所、トイレを備え付け、上下水道の配管もしてもらったので、コルトも自ら好んで清潔を保つようになれた。
「今まで道具作りばかりさせてもらってたじゃないですか。どんな道具を作ろうとしても、素材不足で何もできないことってあったんですよね。手持無沙汰になって申し訳ないって思ってたんですよ」
そんな余った時間に米研ぎの仕事ができるものだから、さらに俺に貢献できると喜んでた。
こんないい娘なのに、捨て石にするパーティメンバーの気が知れない。
ひょっとして、コルトは職業選択を間違えたんじゃないのか?
まぁそんなことを感じても、こいつの力になれないわけで。
「私もおにぎり、作りますねっ!」
衛生的には問題ない。
そっち方面は何の心配もないのだが、不人気の梅の握り飯の数だけがどんどん増えていく。
「まんべんなく作れっての! 食うことが苦痛になったら、みんなにトラウマ植えつけちまうだろ!」
「ふえぇぇぇ……」
コルト……いや、避難しに来た連中に向かって怒ったのは、彼女に対してが初めてだ。
食わせると、不調からの回復が一番早い具だし、コルトにとってはいい思い出ってのは分かる。
だからって肩入れすんなっつーの!
だが、ここの雰囲気はかなり良くなった。
握り飯の出来立てを口にすることができるようになったってことと、コルトも握り飯を楽しそうに作るもんだから、それに釣られてみんな表情が明るくなるんだな。
ここに来る前はみんな、行くも地獄引くも地獄って心境だったと思う。
それがここで握り飯を食える。
その救いだけじゃなく、華がありそうなエルフの娘がニコニコしながら握り飯作るんだぜ?
癒されるに決まってるだろう。
「へええ。居心地よくなってるじゃないか」
でかい弓を背中に付けた男が近寄って来た。
「誰だよ。常連みたいな口きくなっての」
「おいおい、忘れたのかよ」
一々覚えてられるか!
つーか、難局切り抜けて地元に帰れ!
「コボルト少年を殴った弓使いの戦士ですよ」
あ?
あぁ、そう言えば。
コルトのおかげで思い出せた。
顔は思い出せないけど。
つか、金髪だったっけ?
まぁいいか。
「今回は俺のパーティメンバーの一人を」
「帰れ!」
何招待してきやがる。
酒場か何かじゃないっての!
「しょうがないだろ。コルトちゃんに即席で作ってもらった防具も一たまりもなかったんだから」
ピンチに立たされてるのは相変わらずか。
って言うか、そっちの都合でコルトに物作りさせたのはお前かーっ!
四季はあるけど雪が降らない地域もある。
冬はかなり気温が下がるが、夏場はかなり暑いという極端な地域もある。
俺の住む所は雪国で、冬は暖房が必須。夏も冷房がないと厳しい暑さに見舞われる。
屋根裏部屋では、夏は暑く冬は寒い冷暖房完備の部屋だ。
エアコンをつけるわけにはいかないから、冷風扇とファンヒーターを時期に応じて用意していた。
そんな手間暇も省略できた。
プレハブにはエアコンをつけ、空気の湿度の調節も加えてみた。
収納人数が増えたとはいえ、プレハブと屋根裏部屋での格差は出来てしまったがしょうがあるまい。
その仕切りがない分差別はしていないと判断してもらいたいが。
しかしそんな不満の声は、避難してきた奴らも上げ始めた。
分かってはいる。
分かってはいるんだが、こればかりはな。
不満を言う連中も、宿泊施設のように利用するわけじゃないから、執拗にクレームを言ってくることもない。
仕方がない、と矛を収めるんだが、その後ろ姿を見ても何にも感じないわけじゃない。
何とかしないとな。
あとは他にこれまでと違う点を見ると、コルトにはとても申し訳ないが、握り飯を作る手間も随分省けた。
コルトに米の研ぎ方を覚えてもらった。
炊飯器からご飯をボールに移し換え、俺が握り飯を作っている間に新たに米を炊いてもらう作業をコルトに受け持ってもらうようになった。
今までは衛生上に問題があると思ってたからずっと俺一人でやってたんだが、風呂場に洗面所、トイレを備え付け、上下水道の配管もしてもらったので、コルトも自ら好んで清潔を保つようになれた。
「今まで道具作りばかりさせてもらってたじゃないですか。どんな道具を作ろうとしても、素材不足で何もできないことってあったんですよね。手持無沙汰になって申し訳ないって思ってたんですよ」
そんな余った時間に米研ぎの仕事ができるものだから、さらに俺に貢献できると喜んでた。
こんないい娘なのに、捨て石にするパーティメンバーの気が知れない。
ひょっとして、コルトは職業選択を間違えたんじゃないのか?
まぁそんなことを感じても、こいつの力になれないわけで。
「私もおにぎり、作りますねっ!」
衛生的には問題ない。
そっち方面は何の心配もないのだが、不人気の梅の握り飯の数だけがどんどん増えていく。
「まんべんなく作れっての! 食うことが苦痛になったら、みんなにトラウマ植えつけちまうだろ!」
「ふえぇぇぇ……」
コルト……いや、避難しに来た連中に向かって怒ったのは、彼女に対してが初めてだ。
食わせると、不調からの回復が一番早い具だし、コルトにとってはいい思い出ってのは分かる。
だからって肩入れすんなっつーの!
だが、ここの雰囲気はかなり良くなった。
握り飯の出来立てを口にすることができるようになったってことと、コルトも握り飯を楽しそうに作るもんだから、それに釣られてみんな表情が明るくなるんだな。
ここに来る前はみんな、行くも地獄引くも地獄って心境だったと思う。
それがここで握り飯を食える。
その救いだけじゃなく、華がありそうなエルフの娘がニコニコしながら握り飯作るんだぜ?
癒されるに決まってるだろう。
「へええ。居心地よくなってるじゃないか」
でかい弓を背中に付けた男が近寄って来た。
「誰だよ。常連みたいな口きくなっての」
「おいおい、忘れたのかよ」
一々覚えてられるか!
つーか、難局切り抜けて地元に帰れ!
「コボルト少年を殴った弓使いの戦士ですよ」
あ?
あぁ、そう言えば。
コルトのおかげで思い出せた。
顔は思い出せないけど。
つか、金髪だったっけ?
まぁいいか。
「今回は俺のパーティメンバーの一人を」
「帰れ!」
何招待してきやがる。
酒場か何かじゃないっての!
「しょうがないだろ。コルトちゃんに即席で作ってもらった防具も一たまりもなかったんだから」
ピンチに立たされてるのは相変わらずか。
って言うか、そっちの都合でコルトに物作りさせたのはお前かーっ!
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