33 / 493
三波新、放浪編
リクエストに応えてみよう と思ったんですが その5
しおりを挟む
「ただいまー……。荷車で行けばよかった……重い……」
荷車をぬかるみに突っ込ませたらまずいだろうし、坂道を登れるか?
無事に戻って来れたんだからいいだろうが。
「おぅ、ご苦労さん。……うん、それだけあればしばらくは十分間に合うな」
「そっちはどうなったの? テンちゃん……寝ちゃった?」
「その名称止めろ。何日かしたらどっかに立ち去るんだ」
そう。
一人で餌を探せるようになったら、俺達の世話は必要なくなるだろ。
そうなったら、お別れだ。
別れを前提に世話をしている。
川から助けてそれでさよならよりは、責任ある行動だろう?
怪我が治るのを見届けてから別れるんだから。
それに、治る予兆はあると見た。
ヨウミの言う通り、こいつは眠ってる。
痛みがあったら眠れないはずだしな。
まぁ、それまで何個おにぎりを食わせたか。
俺が作るおにぎりを食った冒険者達から、体力魔力が回復した感じがするって言ってたしな。
ヨウミも覚えていたようだが。
「それにしても……この子のこと、誰かに見られなかった?」
「誰か? ……通りかかりの冒険者達とか商人達の何人かからは見られたな。看病の一言で追い払ったが」
「……見られちゃったか」
何でため息をつく?
「この子の体、やっぱり灰色でしょ?」
「あぁ。灰色だな。それで?」
「天馬の体は、普通は白。灰色って珍しいの」
あぁ、もう分かった。
珍しいから縁起がいいとか悪いとか言うんだろ?
と言うことは……。
「嫌われてるのか。何の根拠もないジンクスか何かで、だな?」
「同種族から嫌われるのね。それを見て……ってことだと思う」
やれやれ。
俺も自分で面倒な性格と思えるようになったが、それ以上に面倒な問題……。
いや、俺のいた世界でも、そんな面倒事はあちこちにあった。
この世界特有ってわけじゃない。
「独り立ちできたらさよならだ。それまでは面倒見るさ。そっから先、こいつが生き残れるかどうかはこいつの責任」
俺の人生は家族のものじゃない。
ましてや会社の上司や同僚のものでもない。
この世界ではなおさらだ。
俺の人生、生き方は俺が決める。
同じように、こいつの生もこいつ自身のもの。
自分のものにして、それを長く保ちたいがために助けを呼んだんだ。
自分の手に負えないトラブルには、俺たちに出来る範囲でなら対処してやる。
だからこの後の生もこれまでと同じように、俺達や他の誰にも依らず自分のものにしていきたいんだろう?
恩着せがましいことは言わん。
その代わり、手助けもいらずに動き、飛べるようになったら勝手に好きなとこに行っちまえ。
……天馬って言うくらいなんだから飛べるんだろ?
飛べることを前提にしてるけど、問題ないよな?
「うわぁ……フワフワして暖かい……」
ヨウミ……お前なぁ……。
「寝返りうたれたり寝相悪かったりしたら、押し潰されるか蹴り殺されるぞ、お前」
「ひっ」
まったく……。
短絡的だよな、こいつ……。
※
この世界にも一応春夏秋冬はある。
雪が降る時期もあるが、場所によっては積もったり積もらなかったり。
でも梅雨はよく分からんな。
今は湿気は感じられない。
が、長雨だ。
こないだも降り続けてたような気がする。
そして今日も、降り始めて四日目。
川の増水は収まった。
が、川底が見えないほど濁っているし、やや気温も低い。
焚き木も一昨日から、ヨウミに使いに行かせて買わせるようになった。
いつもなら、雨降りでも行商はする。
だがそれができない。
天馬とやらの足がまだ完治していない。
獣医とかが見てくれりゃいいんだが、骨折の治し方なんてほとんど知らない素人の俺達が看病している。
治りが遅いのは当然だ。
と思ってたのだが。
立ったり座ったり寝そべったり、くらいはできるようになった。
せめて歩けるようになるまでは見届けてやらんと、助けた者としての責任を果たしたとは言えないだろう。
だが、素人の看病でも、回復してきているとは。
道を往来する者の中には、俺達の方に関心を示す者もいる。
俺のことを知ってる奴らも通りかかる。
できれば関知してほしくないんだがな。
そんな奴らが近寄る気配が今日もする。
今日は何人、俺に声をかけてくるんだろうな。
「お? よう、久しぶりじゃねぇか、アラタ。元気だったか?」
「ヨウミちゃんも。あぁ、その子が噂の……」
天馬のことまで噂に流れてんのか?
悪事でもないのに千里を走るって?
「えーと、ライムって言うんだっけ? ほんとだ、可愛げあるわねー」
そっちかよ。
「えーと、まぁ、そうですね」
「何だよ。他人行儀だな。仕事依頼してきたくせによ」
はい?
冒険者に仕事を依頼した?
そんなことが……。
「その様子じゃ忘れちまってるな? ゲンオウだよ」
覚えてない。
「あ、ゲンオウさんにメーナムさん! ユミールさんも。あれ? あとは……」
「あぁ……メンバー変わっちまってな。ヘマやってよ」
「あ……」
戦死でもしたか。
「厄介な魔物相手に膝やらかしてな。冒険者業引退。で、仲間を補充してな」
「そうだったんですか……。大変でしたね」
「それよりここで何やってんだよ。雨降りの中焚火して、洞窟に入ら……あ?」
灰色の天馬は俺達の会話には興味を示さず、焚火で背中を温めている。
「天馬かよ……しかも灰色」
「珍しいわね。灰色の天馬を見かけると良いことはあまり起きない、なんて言われてるけど……触っちゃダメ?」
なんだそりゃ。
嫌ってるのか好いているのか。
「蹴り殺されても知らねぇぞ? 足二本ケガしてる」
「それは残念だ。あ、焚火に当たらせてもらっていいか?」
「悪いことが起きるかもよ?」
「がははは。根も葉もないジンクス気にするような俺達に見えるか?」
「……殺されても、死んだことに気付かなさそうな感じではあるな」
「言うじゃねぇか、アラタ! がはははは」
どっこいしょ、とか言いながら俺の横に座ったそいつ。
他の五人も焚火を囲うように座る。
「濡れるぞ?」
「焚火で乾かしゃいいだろうよ。雨脚も穏やかになってきたしな」
それもそうか。
「大体ジンクスに振り回されるような冒険者なんぞ、レベルも高が知れてる。事が済んでから、そう言えばお前、以前こんなことがあったろ? なんて変なジンクス言われてもな。それがどうしたとしか言いようがない」
それもそうだ。
「しかしあんな珍しいもん、どうやって拾ったんだ」
「拾ったんじゃない。助けてほしいって言ってたような気がしたから助けてやった。元気になったらさようならだ。こっちも仕事があるからな」
「アラタらしいな。がははは」
俺らしい、ってどういうことよ。
細かいことを気にするようだが、俺のことはこうだ、などと決め付けんな。
「それにしてもそのスライムもレアよね、噂通り。おいでー。ほら、おいで?」
魔法使いのメーナムとやらにぴょこぴょこと近寄るライム。
自分が周りにどう思われてるか、すっかり計算できるようだ。
「かわいーっ。私もこんな魔物ほしいなー」
「懐くもんならどんなんでもいいんだろ、お前」
「そんなことな、あ……」
ライムは隙間を通り抜け、俺とゲンオウの間に移動してきた。
「へぇ。べったりしねぇんだな」
「されてたまるか。こっちからお断りだ」
「それでも傍にいたがる。なんかいい関係そうだな」
「ねぇ、アラタ。あなた、モンスターテイマーとかじゃないの?」
えーと、それ、なんだっけ?
「あー……俺はただの行商人で一般人だよ。こいつはなぜか懐いてきただけだし、そっちはただの看病。魔物の動物園ができるくらいになったら名乗ってもいいかもな」
どんな職種か分からんが。
カタカナっぽいんじゃなく、日本語で言ってもらいたいもんだ。
「まぁテイマーだと、短期間でたくさんの魔物を従えるって言うしな。ただそんな魔物と遭遇する運が高いだけ……お?」
「ん?」
ゲンオウの目は洞窟の方に釘付けになっている。
何かあったかと、俺もそっちの方を見た。
天馬は立ち上がり、六本足のうち、中と後ろの四本足で立とうとしていた。
荷車をぬかるみに突っ込ませたらまずいだろうし、坂道を登れるか?
無事に戻って来れたんだからいいだろうが。
「おぅ、ご苦労さん。……うん、それだけあればしばらくは十分間に合うな」
「そっちはどうなったの? テンちゃん……寝ちゃった?」
「その名称止めろ。何日かしたらどっかに立ち去るんだ」
そう。
一人で餌を探せるようになったら、俺達の世話は必要なくなるだろ。
そうなったら、お別れだ。
別れを前提に世話をしている。
川から助けてそれでさよならよりは、責任ある行動だろう?
怪我が治るのを見届けてから別れるんだから。
それに、治る予兆はあると見た。
ヨウミの言う通り、こいつは眠ってる。
痛みがあったら眠れないはずだしな。
まぁ、それまで何個おにぎりを食わせたか。
俺が作るおにぎりを食った冒険者達から、体力魔力が回復した感じがするって言ってたしな。
ヨウミも覚えていたようだが。
「それにしても……この子のこと、誰かに見られなかった?」
「誰か? ……通りかかりの冒険者達とか商人達の何人かからは見られたな。看病の一言で追い払ったが」
「……見られちゃったか」
何でため息をつく?
「この子の体、やっぱり灰色でしょ?」
「あぁ。灰色だな。それで?」
「天馬の体は、普通は白。灰色って珍しいの」
あぁ、もう分かった。
珍しいから縁起がいいとか悪いとか言うんだろ?
と言うことは……。
「嫌われてるのか。何の根拠もないジンクスか何かで、だな?」
「同種族から嫌われるのね。それを見て……ってことだと思う」
やれやれ。
俺も自分で面倒な性格と思えるようになったが、それ以上に面倒な問題……。
いや、俺のいた世界でも、そんな面倒事はあちこちにあった。
この世界特有ってわけじゃない。
「独り立ちできたらさよならだ。それまでは面倒見るさ。そっから先、こいつが生き残れるかどうかはこいつの責任」
俺の人生は家族のものじゃない。
ましてや会社の上司や同僚のものでもない。
この世界ではなおさらだ。
俺の人生、生き方は俺が決める。
同じように、こいつの生もこいつ自身のもの。
自分のものにして、それを長く保ちたいがために助けを呼んだんだ。
自分の手に負えないトラブルには、俺たちに出来る範囲でなら対処してやる。
だからこの後の生もこれまでと同じように、俺達や他の誰にも依らず自分のものにしていきたいんだろう?
恩着せがましいことは言わん。
その代わり、手助けもいらずに動き、飛べるようになったら勝手に好きなとこに行っちまえ。
……天馬って言うくらいなんだから飛べるんだろ?
飛べることを前提にしてるけど、問題ないよな?
「うわぁ……フワフワして暖かい……」
ヨウミ……お前なぁ……。
「寝返りうたれたり寝相悪かったりしたら、押し潰されるか蹴り殺されるぞ、お前」
「ひっ」
まったく……。
短絡的だよな、こいつ……。
※
この世界にも一応春夏秋冬はある。
雪が降る時期もあるが、場所によっては積もったり積もらなかったり。
でも梅雨はよく分からんな。
今は湿気は感じられない。
が、長雨だ。
こないだも降り続けてたような気がする。
そして今日も、降り始めて四日目。
川の増水は収まった。
が、川底が見えないほど濁っているし、やや気温も低い。
焚き木も一昨日から、ヨウミに使いに行かせて買わせるようになった。
いつもなら、雨降りでも行商はする。
だがそれができない。
天馬とやらの足がまだ完治していない。
獣医とかが見てくれりゃいいんだが、骨折の治し方なんてほとんど知らない素人の俺達が看病している。
治りが遅いのは当然だ。
と思ってたのだが。
立ったり座ったり寝そべったり、くらいはできるようになった。
せめて歩けるようになるまでは見届けてやらんと、助けた者としての責任を果たしたとは言えないだろう。
だが、素人の看病でも、回復してきているとは。
道を往来する者の中には、俺達の方に関心を示す者もいる。
俺のことを知ってる奴らも通りかかる。
できれば関知してほしくないんだがな。
そんな奴らが近寄る気配が今日もする。
今日は何人、俺に声をかけてくるんだろうな。
「お? よう、久しぶりじゃねぇか、アラタ。元気だったか?」
「ヨウミちゃんも。あぁ、その子が噂の……」
天馬のことまで噂に流れてんのか?
悪事でもないのに千里を走るって?
「えーと、ライムって言うんだっけ? ほんとだ、可愛げあるわねー」
そっちかよ。
「えーと、まぁ、そうですね」
「何だよ。他人行儀だな。仕事依頼してきたくせによ」
はい?
冒険者に仕事を依頼した?
そんなことが……。
「その様子じゃ忘れちまってるな? ゲンオウだよ」
覚えてない。
「あ、ゲンオウさんにメーナムさん! ユミールさんも。あれ? あとは……」
「あぁ……メンバー変わっちまってな。ヘマやってよ」
「あ……」
戦死でもしたか。
「厄介な魔物相手に膝やらかしてな。冒険者業引退。で、仲間を補充してな」
「そうだったんですか……。大変でしたね」
「それよりここで何やってんだよ。雨降りの中焚火して、洞窟に入ら……あ?」
灰色の天馬は俺達の会話には興味を示さず、焚火で背中を温めている。
「天馬かよ……しかも灰色」
「珍しいわね。灰色の天馬を見かけると良いことはあまり起きない、なんて言われてるけど……触っちゃダメ?」
なんだそりゃ。
嫌ってるのか好いているのか。
「蹴り殺されても知らねぇぞ? 足二本ケガしてる」
「それは残念だ。あ、焚火に当たらせてもらっていいか?」
「悪いことが起きるかもよ?」
「がははは。根も葉もないジンクス気にするような俺達に見えるか?」
「……殺されても、死んだことに気付かなさそうな感じではあるな」
「言うじゃねぇか、アラタ! がはははは」
どっこいしょ、とか言いながら俺の横に座ったそいつ。
他の五人も焚火を囲うように座る。
「濡れるぞ?」
「焚火で乾かしゃいいだろうよ。雨脚も穏やかになってきたしな」
それもそうか。
「大体ジンクスに振り回されるような冒険者なんぞ、レベルも高が知れてる。事が済んでから、そう言えばお前、以前こんなことがあったろ? なんて変なジンクス言われてもな。それがどうしたとしか言いようがない」
それもそうだ。
「しかしあんな珍しいもん、どうやって拾ったんだ」
「拾ったんじゃない。助けてほしいって言ってたような気がしたから助けてやった。元気になったらさようならだ。こっちも仕事があるからな」
「アラタらしいな。がははは」
俺らしい、ってどういうことよ。
細かいことを気にするようだが、俺のことはこうだ、などと決め付けんな。
「それにしてもそのスライムもレアよね、噂通り。おいでー。ほら、おいで?」
魔法使いのメーナムとやらにぴょこぴょこと近寄るライム。
自分が周りにどう思われてるか、すっかり計算できるようだ。
「かわいーっ。私もこんな魔物ほしいなー」
「懐くもんならどんなんでもいいんだろ、お前」
「そんなことな、あ……」
ライムは隙間を通り抜け、俺とゲンオウの間に移動してきた。
「へぇ。べったりしねぇんだな」
「されてたまるか。こっちからお断りだ」
「それでも傍にいたがる。なんかいい関係そうだな」
「ねぇ、アラタ。あなた、モンスターテイマーとかじゃないの?」
えーと、それ、なんだっけ?
「あー……俺はただの行商人で一般人だよ。こいつはなぜか懐いてきただけだし、そっちはただの看病。魔物の動物園ができるくらいになったら名乗ってもいいかもな」
どんな職種か分からんが。
カタカナっぽいんじゃなく、日本語で言ってもらいたいもんだ。
「まぁテイマーだと、短期間でたくさんの魔物を従えるって言うしな。ただそんな魔物と遭遇する運が高いだけ……お?」
「ん?」
ゲンオウの目は洞窟の方に釘付けになっている。
何かあったかと、俺もそっちの方を見た。
天馬は立ち上がり、六本足のうち、中と後ろの四本足で立とうとしていた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~
柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」
テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。
この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。
誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。
しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。
その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。
だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。
「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」
「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」
これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語
2月28日HOTランキング9位!
3月1日HOTランキング6位!
本当にありがとうございます!
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】
きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。
なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。
アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~
eggy
ファンタジー
もと魔狩人《まかりびと》ライナルトは大雪の中、乳飲み子を抱いて村に入った。
村では魔獣や獣に被害を受けることが多く、村人たちが生活と育児に協力する代わりとして、害獣狩りを依頼される。
ライナルトは村人たちの威力の低い攻撃魔法と協力して大剣を振るうことで、害獣狩りに挑む。
しかし年々増加、凶暴化してくる害獣に、低威力の魔法では対処しきれなくなってくる。
まだ赤ん坊の娘イェッタは何処からか降りてくる『知識』に従い、魔法の威力増加、複数合わせた使用法を工夫して、父親を援助しようと考えた。
幼い娘と父親が力を合わせて害獣や強敵に挑む、冒険ファンタジー。
「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
「お前の戦い方は地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん、その正体は大陸を震撼させた伝説の暗殺者。
夏見ナイ
ファンタジー
「地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん冒険者アラン(40)。彼はこれを機に、血塗られた過去を捨てて辺境の村で静かに暮らすことを決意する。その正体は、10年前に姿を消した伝説の暗殺者“神の影”。
もう戦いはこりごりなのだが、体に染みついた暗殺術が無意識に発動。気配だけでチンピラを黙らせ、小石で魔物を一撃で仕留める姿が「神業」だと勘違いされ、噂が噂を呼ぶ。
純粋な少女には師匠と慕われ、元騎士には神と崇められ、挙句の果てには王女や諸国の密偵まで押しかけてくる始末。本人は畑仕事に精を出したいだけなのに、彼の周りでは勝手に伝説が更新されていく!
最強の元暗殺者による、勘違いスローライフファンタジー、開幕!
10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる