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番外編 こんな魔物の集団戦 いかがです?
奴らが飛び去った後のグダグダ
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問題を抱えてそうな冒険者五人は、テンちゃん、モーナー、ライムを選び、フィールドでの戦闘を希望。
ライムに顔はないが、二人は邪悪そうな笑顔を浮かべた。
テンちゃんはまずライムを乗せる。
ライムは、鐙のような形に変化した。
そこにモーナーと五人の冒険者は乗り、一行はフィールドの方に飛び去った。
「あいつら、勝手に選びやかって……」
「……テンちゃんに相手してもらいたかったなぁ」
今までは、申し込みした時点で、集団戦の相手の希望も記入してもらってた。
だから、その希望通りにならないこともあった。
参加者に選択権を与えたのは今回が初めてだが、希望を聞くことなら前々からやってたこと。
それが、記入じゃなく直接相手にお願いできるようになったことで、その仕組みが見やすくなった感じになっただけのこと。
だから、せっかく選べるようになったのに、と文句を言われるのもちょっと筋が違うんじゃないか、とは思う。
それと文句の矛先も、申し込みを受け付けたこっちに向けられるはずだった。
それが横取りしていった冒険者達に変わったのもちょっと気になる。
冒険者達同士での諍いが、これから多くなるかもしれない。
まぁその問題は、お互いに話し合えば解決できることではある。
だが、あのように他の参加者の意見も聞き入れず、さっさと自分の用件を果たすような行動をとる者がいる限り、解決はなかなか難しそうだ。
「ふーん。じゃああたし達はあんた達に、『仕方なく』選ばれるってこと? そんなんなら、あたし達もつまんなくなるわね。どうせ本命として見られてないんだもん」
俺への風当たりはかなり和らいだコーティ。
それでも毒舌は健在だ。
魔物が集団で生活をしている。
これは普通にあることだ。
普通の人間と魔物が一緒に生活をしている。
これも普通にあることだ。
普通の人間と何体かの魔物が一緒に生活をする。
これは、よく聞く話じゃない。
何か目的がなければ、そんなことはしないからだ。
何かの業者でなければあり得ない話。
しかも、一緒に生活をしてると言えるかどうかも怪しい。
さらに、普通の人間が、異なる魔物何体かと一緒に生活をする。
これはまずあり得ないって話らしい。
ところがこっちは、異なる『珍しい種族の』魔物何体かと『一緒に』生活をしている。
これはもう、珍しいってもんじゃないらしい。
何が言いたいかというと、魔物との集団戦の訓練、特訓をさせてもらえる施設は、ここ以外にない、ということだ。
それだけに、特訓相手が申込者の希望通りになれば、それこそ喜ばずにいられない。
そんな珍しいせっかくのチャンスに、希望通りにならなければ、その気持ちは一気に落ちる。
まぁ気持ちは分からなくはない。
それでも、そんな貴重な体験ができるわけだから、希望通りでなくても有り難いはずなんだろうが……。
「あ、いえ、そういうことじゃなくて……」
「じゃあどういうことよ」
おいこらコーティ。
そいつら、新人さん達だぞ?
「おいおい。あまりいじめるなよ。まだ社会勉強がしっかりできてないっぽいから、その指導はその都度、周りの大人が指導、注意してやらなきゃだろ。……お前らも、不満を感じても当人の前では口にすんなよ。ま、陰で文句を言うようになると、嫌な大人の仲間入りだけどな」
「アラタぁ……それって、注意になるの? ヤな奴を増殖させてるだけのように見えるんだけど?」
おかしいな。
注意のつもりだったんだがな。
俺の常識は、世の中の常識じゃないらしい。
「え、えっと、これから気を付けます……」
「すいませんでした……」
新人チームの四人は、殊勝にも頭を下げた。
真っ直ぐに育っていくといいな、とは思う。
俺が、例え世の中の常識から外れてるとしても。
「ふーん、で、誰を選ぶのかしら?」
そういう、新人を試すような口調も止めろよ。
お前は会社のお局OLかっての。
「体格のおっきな人に相手してもらいたかったから……」
要望はそれか。
その代表格のテンちゃんもモーナーも持ってかれたからなぁ。
「ンーゴさんはどう?」
……あいつはでかいなんてもんじゃないけども。
つか、別格だろ。
と思ったが。
「あ、ンーゴさんがいたね」
「うん、ンーゴさんがいいね」
「あと二人は……」
何か、品定めされてる気分だ。
食品売り場の野菜の気持ちがよく分かる。
……奴らに感情があればな。
「あと二人選べるなら、クリマーさんとマッキーさんがいいです」
誰それさんでもいいです、という言い方をされたら、それも注意の対象だったが。
この人がいい、という言い方なら問題なかろ。
「ふーん。あたしはいらないわけね」
「おい、コーティ。お前の方が嫌な大人になってんぞ」
「え? あたし、無邪気な子供だよ? ほら、こんなに小さいし可愛いし」
くるくる回って見せるコーティの態度。
それはまさに……。
「無理して若作りしてる年増の女性ってイメージが真っ先に」
「……アラタ。今夜、電気マッサージのサービスしてあげるねっ」
「ほほう。地獄を見せる行為をサービスというのか。俺も大概だが、お前の常識も世の中の常識からかけ離れてる、と強く断言できるぞ」
などという掛け合いをやってる間にも、新人達は次第に怯え始めてきた。
「……ほら、こいつらこんなに怖がってんじゃねぇか」
「あ、あたしのせいじゃないでしょっ! ねぇ」
ねぇ、じゃねぇだろうが。
どうフォローしてやったらいいか全然分からん。
「えっとコーティさん」
「え? 何? クリマー」
クリマーがいきなり混ざってきた。
何を言うかと思ったら。
「お先に失礼? じゃ、みんな、行きましょうか」
うわあ。
この言い方っ。
「おい、クリマー」
「あ、何です? アラタさん」
「コーティがうつっちまったんかよ」
「病原菌か何かか、あたしはっ!」
一同そこで吹き出すが。
「あら? あたしは、そんなに大きくなければ、うつるどころかそのものになれますよ? ほら」
「うわっ! コーティさんが二人?!」
腕先をコーティそっくりに変化させた。
しかもコーティみたいに動く。
もっとも腕から離れることはなかったが。
「ちょっ!」
「器用なことするなぁ」
「あたしの腕、コーティさんがうつってしまいました」
今日のクリマー、ツッコミどころ満載だな。
「すげー!」
「コーティさん、触ってもいい?」
新人達が、クリマーの腕先のコーティに話しかけた。
けど、これも言い方が。
「コーティはあたしよ!」
そりゃそうだ。
「そうですよ。私はクリマーですから」
「クリマー……腕先のコーティにしゃべらせんな」
冒険者達は全員爆笑。
お前ら一体ここに何しに来てんだよ。
こっちの会話聞いて爆笑してんだ。
漫才見に来たつもりとかじゃねえだろうな?
とか思ってたら……。
「……って、おい……」
「何よ」
呼びかけた相手はコーティじゃない。
……が。
「あー……コーティもか。でもお前らも」
「えっと、僕らですか?」
「何でしょう?」
気配の察知に勘違いはない。
見たら見間違いってのがある。
聞いたら聞き間違いってのもある。
だが、気配に間違いはほとんどない。
間違えてたとしても、その気配が近寄れば近寄るほど、確実性が増す。
遠ざかれば間違えることもあるかもしれないが、こっちに来ることのない気配を感じ取っても意味はないから。
その気配は……。
「テンちゃん、ライムとモーナーがこっちに来る」
「え?」
そりゃ耳を疑うよな。
ついさっき、フィールドに向かって飛び去ったばかり……いや、ばかリか?
ちょっと時間は過ぎたかもしれん。
コーティの嫌味、もとい、大人な会話のせいで。
「相手の冒険者五人はどうなったのよ」
「……そいつらは……いるけども……」
普通の状態じゃないのは分かる。
けど現状どうなってるか、現時点では不明。
「一緒に戻ってくるのは分かるが……」
「一緒なのにはっきり分からないってことは……」
あぁ、はっきり言わないといけないんだっけな。
そういう間柄、だもんな。
「行く時と同じ状態じゃない。健康状態に変化はないが、状態に変化があるな」
「なにそれ?」
俺が聞きたい。
「ま、来てから分かるこったろ? 治癒魔法とか薬とか準備しときゃえぇんじゃねぇのけ? 死んだんとちゃうんやろ?」
ミアーノの言う通りなんだが……けど確かに、それ以外にこっちでできることって、他にないんだよな。
「まぁ、そう、だな。集団戦参加者は、すまないがちょっと待っててくれ」
「おう」
「構わんよ。あいつらに続いて、この新人さんにも相手とられるかと冷や冷やしてたとこだしな」
……うん、なんか、ごめん。
ライムに顔はないが、二人は邪悪そうな笑顔を浮かべた。
テンちゃんはまずライムを乗せる。
ライムは、鐙のような形に変化した。
そこにモーナーと五人の冒険者は乗り、一行はフィールドの方に飛び去った。
「あいつら、勝手に選びやかって……」
「……テンちゃんに相手してもらいたかったなぁ」
今までは、申し込みした時点で、集団戦の相手の希望も記入してもらってた。
だから、その希望通りにならないこともあった。
参加者に選択権を与えたのは今回が初めてだが、希望を聞くことなら前々からやってたこと。
それが、記入じゃなく直接相手にお願いできるようになったことで、その仕組みが見やすくなった感じになっただけのこと。
だから、せっかく選べるようになったのに、と文句を言われるのもちょっと筋が違うんじゃないか、とは思う。
それと文句の矛先も、申し込みを受け付けたこっちに向けられるはずだった。
それが横取りしていった冒険者達に変わったのもちょっと気になる。
冒険者達同士での諍いが、これから多くなるかもしれない。
まぁその問題は、お互いに話し合えば解決できることではある。
だが、あのように他の参加者の意見も聞き入れず、さっさと自分の用件を果たすような行動をとる者がいる限り、解決はなかなか難しそうだ。
「ふーん。じゃああたし達はあんた達に、『仕方なく』選ばれるってこと? そんなんなら、あたし達もつまんなくなるわね。どうせ本命として見られてないんだもん」
俺への風当たりはかなり和らいだコーティ。
それでも毒舌は健在だ。
魔物が集団で生活をしている。
これは普通にあることだ。
普通の人間と魔物が一緒に生活をしている。
これも普通にあることだ。
普通の人間と何体かの魔物が一緒に生活をする。
これは、よく聞く話じゃない。
何か目的がなければ、そんなことはしないからだ。
何かの業者でなければあり得ない話。
しかも、一緒に生活をしてると言えるかどうかも怪しい。
さらに、普通の人間が、異なる魔物何体かと一緒に生活をする。
これはまずあり得ないって話らしい。
ところがこっちは、異なる『珍しい種族の』魔物何体かと『一緒に』生活をしている。
これはもう、珍しいってもんじゃないらしい。
何が言いたいかというと、魔物との集団戦の訓練、特訓をさせてもらえる施設は、ここ以外にない、ということだ。
それだけに、特訓相手が申込者の希望通りになれば、それこそ喜ばずにいられない。
そんな珍しいせっかくのチャンスに、希望通りにならなければ、その気持ちは一気に落ちる。
まぁ気持ちは分からなくはない。
それでも、そんな貴重な体験ができるわけだから、希望通りでなくても有り難いはずなんだろうが……。
「あ、いえ、そういうことじゃなくて……」
「じゃあどういうことよ」
おいこらコーティ。
そいつら、新人さん達だぞ?
「おいおい。あまりいじめるなよ。まだ社会勉強がしっかりできてないっぽいから、その指導はその都度、周りの大人が指導、注意してやらなきゃだろ。……お前らも、不満を感じても当人の前では口にすんなよ。ま、陰で文句を言うようになると、嫌な大人の仲間入りだけどな」
「アラタぁ……それって、注意になるの? ヤな奴を増殖させてるだけのように見えるんだけど?」
おかしいな。
注意のつもりだったんだがな。
俺の常識は、世の中の常識じゃないらしい。
「え、えっと、これから気を付けます……」
「すいませんでした……」
新人チームの四人は、殊勝にも頭を下げた。
真っ直ぐに育っていくといいな、とは思う。
俺が、例え世の中の常識から外れてるとしても。
「ふーん、で、誰を選ぶのかしら?」
そういう、新人を試すような口調も止めろよ。
お前は会社のお局OLかっての。
「体格のおっきな人に相手してもらいたかったから……」
要望はそれか。
その代表格のテンちゃんもモーナーも持ってかれたからなぁ。
「ンーゴさんはどう?」
……あいつはでかいなんてもんじゃないけども。
つか、別格だろ。
と思ったが。
「あ、ンーゴさんがいたね」
「うん、ンーゴさんがいいね」
「あと二人は……」
何か、品定めされてる気分だ。
食品売り場の野菜の気持ちがよく分かる。
……奴らに感情があればな。
「あと二人選べるなら、クリマーさんとマッキーさんがいいです」
誰それさんでもいいです、という言い方をされたら、それも注意の対象だったが。
この人がいい、という言い方なら問題なかろ。
「ふーん。あたしはいらないわけね」
「おい、コーティ。お前の方が嫌な大人になってんぞ」
「え? あたし、無邪気な子供だよ? ほら、こんなに小さいし可愛いし」
くるくる回って見せるコーティの態度。
それはまさに……。
「無理して若作りしてる年増の女性ってイメージが真っ先に」
「……アラタ。今夜、電気マッサージのサービスしてあげるねっ」
「ほほう。地獄を見せる行為をサービスというのか。俺も大概だが、お前の常識も世の中の常識からかけ離れてる、と強く断言できるぞ」
などという掛け合いをやってる間にも、新人達は次第に怯え始めてきた。
「……ほら、こいつらこんなに怖がってんじゃねぇか」
「あ、あたしのせいじゃないでしょっ! ねぇ」
ねぇ、じゃねぇだろうが。
どうフォローしてやったらいいか全然分からん。
「えっとコーティさん」
「え? 何? クリマー」
クリマーがいきなり混ざってきた。
何を言うかと思ったら。
「お先に失礼? じゃ、みんな、行きましょうか」
うわあ。
この言い方っ。
「おい、クリマー」
「あ、何です? アラタさん」
「コーティがうつっちまったんかよ」
「病原菌か何かか、あたしはっ!」
一同そこで吹き出すが。
「あら? あたしは、そんなに大きくなければ、うつるどころかそのものになれますよ? ほら」
「うわっ! コーティさんが二人?!」
腕先をコーティそっくりに変化させた。
しかもコーティみたいに動く。
もっとも腕から離れることはなかったが。
「ちょっ!」
「器用なことするなぁ」
「あたしの腕、コーティさんがうつってしまいました」
今日のクリマー、ツッコミどころ満載だな。
「すげー!」
「コーティさん、触ってもいい?」
新人達が、クリマーの腕先のコーティに話しかけた。
けど、これも言い方が。
「コーティはあたしよ!」
そりゃそうだ。
「そうですよ。私はクリマーですから」
「クリマー……腕先のコーティにしゃべらせんな」
冒険者達は全員爆笑。
お前ら一体ここに何しに来てんだよ。
こっちの会話聞いて爆笑してんだ。
漫才見に来たつもりとかじゃねえだろうな?
とか思ってたら……。
「……って、おい……」
「何よ」
呼びかけた相手はコーティじゃない。
……が。
「あー……コーティもか。でもお前らも」
「えっと、僕らですか?」
「何でしょう?」
気配の察知に勘違いはない。
見たら見間違いってのがある。
聞いたら聞き間違いってのもある。
だが、気配に間違いはほとんどない。
間違えてたとしても、その気配が近寄れば近寄るほど、確実性が増す。
遠ざかれば間違えることもあるかもしれないが、こっちに来ることのない気配を感じ取っても意味はないから。
その気配は……。
「テンちゃん、ライムとモーナーがこっちに来る」
「え?」
そりゃ耳を疑うよな。
ついさっき、フィールドに向かって飛び去ったばかり……いや、ばかリか?
ちょっと時間は過ぎたかもしれん。
コーティの嫌味、もとい、大人な会話のせいで。
「相手の冒険者五人はどうなったのよ」
「……そいつらは……いるけども……」
普通の状態じゃないのは分かる。
けど現状どうなってるか、現時点では不明。
「一緒に戻ってくるのは分かるが……」
「一緒なのにはっきり分からないってことは……」
あぁ、はっきり言わないといけないんだっけな。
そういう間柄、だもんな。
「行く時と同じ状態じゃない。健康状態に変化はないが、状態に変化があるな」
「なにそれ?」
俺が聞きたい。
「ま、来てから分かるこったろ? 治癒魔法とか薬とか準備しときゃえぇんじゃねぇのけ? 死んだんとちゃうんやろ?」
ミアーノの言う通りなんだが……けど確かに、それ以外にこっちでできることって、他にないんだよな。
「まぁ、そう、だな。集団戦参加者は、すまないがちょっと待っててくれ」
「おう」
「構わんよ。あいつらに続いて、この新人さんにも相手とられるかと冷や冷やしてたとこだしな」
……うん、なんか、ごめん。
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○○○
旧版を基に再編集しています。
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この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
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