478 / 493
国家安泰後の日常編
冒険者には向かない性格 職探しの向こうには
しおりを挟む
ホーリーからの依頼は、指先から伸びる一本の糸で何だかんだできる能力を持つスートという少年……少年と言えるかどうか分からん年齢だが、収入が割といい仕事を見つける事。
ただ生活費を稼ぐだけでなく、その生活費が心に余裕を持たせるくらいの収入を得なければ意味がない。
一つの案が浮かび、それをそのままホーリーに伝えた。
もちろんそのままじゃ絵に描いた餅ってやつだ。
実際に金を手にすることができるまでの手順などを考え、煮詰めて具体的なプランを立て、本人のやる気を確認する。
行商時代はあちこちからいろんな噂が耳に入った。
その噂話のいずれにも、ホーリーとスートに提案した職種の話はなかった。
つまり、その仕事の先駆者となる、はずだ。
ということは、定価、価格に相場はない、と言える。
すべてスートに一任される。
能力の質を高める努力は必要だが、物の価値についても勉強する必要もある。
客に得をさせ、自分も得するためには、ぼったくりはまずいし、低価格も勤労意欲をなくすからよくない。
鑑定についても勉強しなきゃならないし、やらなきゃいけないことはたくさんある。
そんな話をしたら、一人前になるまでは寝食は面倒見るつもりでいる、とホーリー。
これ以上深く首を突っ込むつもりはない。
商売の競争相手がなければ、あとは本人の腕次第。
仕事がコケりゃ、本人の仕事ぶりが悪い。
上手くいったんなら、俺が気にかける必要はない。
あとはホーリーの保護者ぶり次第。
ということで、俺のお役はご免、というわけだ。
※※※※※ ※※※※※
スートをホーリーの診療所に連れてってから約三カ月。
最近、新人グループを見る頻度が多くなった。
と言うか、何度も来るグループが減った。
ウザ絡みしてくる奴らが減ったのはうれしいんだが、普通の光景じゃない。
その普通じゃない光景が目に入るってのは、割と不安なんだな。
いつものことじゃない。
つまり、自分の知らないところで異変が起きてるんじゃねぇか、と。
そんな予想から出てくるのは心配以外にない。
ところが。
「どいつもこいつも、みんな収入が安定してきてるようでよ」
と、おにぎりを買っていく中堅パーティの一人が話しかけてきた。
「安定?」
「おぉ。ここはほら、実力に応じた討伐だの活動はできるだろうが、元々は初級者のためってのが建前だろ? 集団戦は順番待ちが長いし料金がかかる。けどよ」
確かに順番待ちは長くなってる。
魔物の集団が訓練の相手をしてくれるってところはまずないからな。
だが、料金は高く設定してるわけじゃない。
それこそ、初級……まぁ初級者チームが集団戦を申し込むってこと自体少ないけどな。
まぁどんな連中でも申し込みができるくらいの金額に設定してあるから、順番待ちの期間は自ずと長くなる。
そこに文句を言われても、こればかりはどうしようもない。
我慢して待つか、取りやめるかの二択だ。
「集団戦申し込まなくても実入りが増えるってんなら、申し込みをする必要もなくなるってなもんじゃねぇの? そうすりゃ順番待ちの期間も短くなる。本当に集団戦の訓練が必要な連中なら申し込み取り消しなんてこともねぇだろうし、無駄な待ち時間だって減る。いいことづくめじゃねぇか」
いいことづくめってのは、誰にとっても得してることを意味する。
けどそんなにいいこと沢山あるか?
せいぜい三つくらいしか挙げてねぇじゃねぇか。
それにだ。
「集団戦申し込むよりも、安定した収入を得る仕事に飛びつくのは分かる。だがその収入の仕事って、そんなに件数多いのか? 限られた件数の奪い合いになるんじゃねぇの?」
「農業林業、まぁ漁業の方は扱いに慣れてる奴は限られてるけど、結構件数あるもんだぜ? だが結構重要な問題が一つ出てきてな」
だろうな。
いいことづくめなことって、なかなかないもんだ。
何か裏があるとは思ったが……。
「処理してくれる奴が少ねぇのよ。そいつの奪い合いが激しくなったかな」
「処理?」
「おう、後処理のことな。それを仕事にしてる奴って、ほんとに少ねぇんだ。一般職のほとんどは後処理してくれる。けど現場に来てくれる奴は少なくてな」
腕を組んで顔をしかめるそいつの表情を見ると、結構深刻な話題っぽい。
「有望っつーか、腕っききな奴が出てきたんだが、どいつもこいつもそいつに頼るもんだから、そいつに依頼が殺到してな」
「まるで集団戦の申し込みみてぇだな」
「それよお!」
目の前で突然でかい声出すな!
ビビるだろうが!
ヨウミもびっくりしてこっち見てるじゃねぇか!
「まるでアラタみてぇな奴だって誰かが言い始めてからよぉ、結構人気出てなあ」
なんでそうなる!
「アラタに似てるから人気出るって、何だかよく分からない理論ね」
「なんつーか、不遜……じゃねぇな。なんつんだろうな、あれ」
知るかよ。
「無愛想、でいいんじゃねぇの? 相手が誰であろうとな」
「そうそう。国家権力を前にしても態度変えないらしいし」
「まだ十代なのに、アラタと似てるなんてちょっとかわいそうね」
……どういう意味だよお前ら!
「……何より贔屓しない、誰かを特別扱いしないってところが人気を呼んだっつーか」
「必ずついて回るのが、頑固とか融通が利かないとか言う評判。でもそんなの、本人は気にしてないらしいわね。仕事の腕もいいって話だし」
「へぇ。でそいつは、何の仕事してるんだ?」
「だから俺達の仕事の後処理」
……そんな職種や職名があってたまるか!
「どんな作業をしてるのかって聞きたいんだが?」
「んー……解体と鑑定と選別、かな?」
「買い取りまではしねぇらしいな。そういう依頼でなきゃ、引き取りたい業者との斡旋もしてくれるらしい」
「でもアラタにはあんまり接点はなさそうね」
何で俺と接点を持たそうとするんだよ。
「廃棄物の処理までやってくれるから、仕事の余計な心配もかなり減ったって話で盛り上がってるよ、都会の酒場じゃな」
そいつは何より。
「でもあいつほどの腕を持ってる奴ぁいねぇから、あいつの健康が心配になってくるよな」
「でもホーリーさんがしょっちゅう目にかけてくれてるらしいから問題ないらしいわよ?」
「何それ。初めて聞くぞそれ。ホーリーって、あの診療所のだろ?」
「あそこで下宿させてもらってるらしいぜ?」
「てことは、養成所中途退所者か冒険者業に就けなかったかの奴か」
「そんな人は結構いるみたいね。そのうちの何人かは下宿させてるって話」
「ホーリーさん本人もそうらしいからな。きっと他人事じゃないと思ってたりするんだろ」
まぁいろんな話聞けるのはいいんだが。
「ここは酒場じゃねぇんだがな」
「そういうカタッ苦しいところも似てるよなー」
話を受け流してんじゃねぇよ。
「んじゃそろそろ俺らも行くか」
「一仕事終えたら、そいつ……スートの所に行って解体してもらおっか」
「そこまで大物の魔物なんかいるわきゃねぇだろ」
「俺らを一口で丸呑みしちまうぐれぇの大物ならともかくな」
「どんなどでかいやつでもあっさりと解体できるらしいしなぁ」
この冒険者グループが店から立ち去った。
今のが昼休み終わった直後の来客の集団の最後らしい。
まぁ一時間もしたら、また客がちらほらとやってくるだろう。
それにしても。
「……評判呼ぶくらいの仕事ぶりで何よりよね、アラタ」
「……さぁ知らん」
そいつの仕事ぶりがいいのは俺のおかげでもねぇし
そいつの仕事ぶりが最悪になっても俺のせいじゃねぇ。
まぁでも。
俺が思いついた案がそのまま現実になって、あいつの仕事の評価が上がるってのは……。
悪い気はしねぇよな。
ただ生活費を稼ぐだけでなく、その生活費が心に余裕を持たせるくらいの収入を得なければ意味がない。
一つの案が浮かび、それをそのままホーリーに伝えた。
もちろんそのままじゃ絵に描いた餅ってやつだ。
実際に金を手にすることができるまでの手順などを考え、煮詰めて具体的なプランを立て、本人のやる気を確認する。
行商時代はあちこちからいろんな噂が耳に入った。
その噂話のいずれにも、ホーリーとスートに提案した職種の話はなかった。
つまり、その仕事の先駆者となる、はずだ。
ということは、定価、価格に相場はない、と言える。
すべてスートに一任される。
能力の質を高める努力は必要だが、物の価値についても勉強する必要もある。
客に得をさせ、自分も得するためには、ぼったくりはまずいし、低価格も勤労意欲をなくすからよくない。
鑑定についても勉強しなきゃならないし、やらなきゃいけないことはたくさんある。
そんな話をしたら、一人前になるまでは寝食は面倒見るつもりでいる、とホーリー。
これ以上深く首を突っ込むつもりはない。
商売の競争相手がなければ、あとは本人の腕次第。
仕事がコケりゃ、本人の仕事ぶりが悪い。
上手くいったんなら、俺が気にかける必要はない。
あとはホーリーの保護者ぶり次第。
ということで、俺のお役はご免、というわけだ。
※※※※※ ※※※※※
スートをホーリーの診療所に連れてってから約三カ月。
最近、新人グループを見る頻度が多くなった。
と言うか、何度も来るグループが減った。
ウザ絡みしてくる奴らが減ったのはうれしいんだが、普通の光景じゃない。
その普通じゃない光景が目に入るってのは、割と不安なんだな。
いつものことじゃない。
つまり、自分の知らないところで異変が起きてるんじゃねぇか、と。
そんな予想から出てくるのは心配以外にない。
ところが。
「どいつもこいつも、みんな収入が安定してきてるようでよ」
と、おにぎりを買っていく中堅パーティの一人が話しかけてきた。
「安定?」
「おぉ。ここはほら、実力に応じた討伐だの活動はできるだろうが、元々は初級者のためってのが建前だろ? 集団戦は順番待ちが長いし料金がかかる。けどよ」
確かに順番待ちは長くなってる。
魔物の集団が訓練の相手をしてくれるってところはまずないからな。
だが、料金は高く設定してるわけじゃない。
それこそ、初級……まぁ初級者チームが集団戦を申し込むってこと自体少ないけどな。
まぁどんな連中でも申し込みができるくらいの金額に設定してあるから、順番待ちの期間は自ずと長くなる。
そこに文句を言われても、こればかりはどうしようもない。
我慢して待つか、取りやめるかの二択だ。
「集団戦申し込まなくても実入りが増えるってんなら、申し込みをする必要もなくなるってなもんじゃねぇの? そうすりゃ順番待ちの期間も短くなる。本当に集団戦の訓練が必要な連中なら申し込み取り消しなんてこともねぇだろうし、無駄な待ち時間だって減る。いいことづくめじゃねぇか」
いいことづくめってのは、誰にとっても得してることを意味する。
けどそんなにいいこと沢山あるか?
せいぜい三つくらいしか挙げてねぇじゃねぇか。
それにだ。
「集団戦申し込むよりも、安定した収入を得る仕事に飛びつくのは分かる。だがその収入の仕事って、そんなに件数多いのか? 限られた件数の奪い合いになるんじゃねぇの?」
「農業林業、まぁ漁業の方は扱いに慣れてる奴は限られてるけど、結構件数あるもんだぜ? だが結構重要な問題が一つ出てきてな」
だろうな。
いいことづくめなことって、なかなかないもんだ。
何か裏があるとは思ったが……。
「処理してくれる奴が少ねぇのよ。そいつの奪い合いが激しくなったかな」
「処理?」
「おう、後処理のことな。それを仕事にしてる奴って、ほんとに少ねぇんだ。一般職のほとんどは後処理してくれる。けど現場に来てくれる奴は少なくてな」
腕を組んで顔をしかめるそいつの表情を見ると、結構深刻な話題っぽい。
「有望っつーか、腕っききな奴が出てきたんだが、どいつもこいつもそいつに頼るもんだから、そいつに依頼が殺到してな」
「まるで集団戦の申し込みみてぇだな」
「それよお!」
目の前で突然でかい声出すな!
ビビるだろうが!
ヨウミもびっくりしてこっち見てるじゃねぇか!
「まるでアラタみてぇな奴だって誰かが言い始めてからよぉ、結構人気出てなあ」
なんでそうなる!
「アラタに似てるから人気出るって、何だかよく分からない理論ね」
「なんつーか、不遜……じゃねぇな。なんつんだろうな、あれ」
知るかよ。
「無愛想、でいいんじゃねぇの? 相手が誰であろうとな」
「そうそう。国家権力を前にしても態度変えないらしいし」
「まだ十代なのに、アラタと似てるなんてちょっとかわいそうね」
……どういう意味だよお前ら!
「……何より贔屓しない、誰かを特別扱いしないってところが人気を呼んだっつーか」
「必ずついて回るのが、頑固とか融通が利かないとか言う評判。でもそんなの、本人は気にしてないらしいわね。仕事の腕もいいって話だし」
「へぇ。でそいつは、何の仕事してるんだ?」
「だから俺達の仕事の後処理」
……そんな職種や職名があってたまるか!
「どんな作業をしてるのかって聞きたいんだが?」
「んー……解体と鑑定と選別、かな?」
「買い取りまではしねぇらしいな。そういう依頼でなきゃ、引き取りたい業者との斡旋もしてくれるらしい」
「でもアラタにはあんまり接点はなさそうね」
何で俺と接点を持たそうとするんだよ。
「廃棄物の処理までやってくれるから、仕事の余計な心配もかなり減ったって話で盛り上がってるよ、都会の酒場じゃな」
そいつは何より。
「でもあいつほどの腕を持ってる奴ぁいねぇから、あいつの健康が心配になってくるよな」
「でもホーリーさんがしょっちゅう目にかけてくれてるらしいから問題ないらしいわよ?」
「何それ。初めて聞くぞそれ。ホーリーって、あの診療所のだろ?」
「あそこで下宿させてもらってるらしいぜ?」
「てことは、養成所中途退所者か冒険者業に就けなかったかの奴か」
「そんな人は結構いるみたいね。そのうちの何人かは下宿させてるって話」
「ホーリーさん本人もそうらしいからな。きっと他人事じゃないと思ってたりするんだろ」
まぁいろんな話聞けるのはいいんだが。
「ここは酒場じゃねぇんだがな」
「そういうカタッ苦しいところも似てるよなー」
話を受け流してんじゃねぇよ。
「んじゃそろそろ俺らも行くか」
「一仕事終えたら、そいつ……スートの所に行って解体してもらおっか」
「そこまで大物の魔物なんかいるわきゃねぇだろ」
「俺らを一口で丸呑みしちまうぐれぇの大物ならともかくな」
「どんなどでかいやつでもあっさりと解体できるらしいしなぁ」
この冒険者グループが店から立ち去った。
今のが昼休み終わった直後の来客の集団の最後らしい。
まぁ一時間もしたら、また客がちらほらとやってくるだろう。
それにしても。
「……評判呼ぶくらいの仕事ぶりで何よりよね、アラタ」
「……さぁ知らん」
そいつの仕事ぶりがいいのは俺のおかげでもねぇし
そいつの仕事ぶりが最悪になっても俺のせいじゃねぇ。
まぁでも。
俺が思いついた案がそのまま現実になって、あいつの仕事の評価が上がるってのは……。
悪い気はしねぇよな。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~
柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」
テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。
この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。
誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。
しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。
その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。
だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。
「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」
「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」
これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語
2月28日HOTランキング9位!
3月1日HOTランキング6位!
本当にありがとうございます!
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】
きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。
なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。
アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~
eggy
ファンタジー
もと魔狩人《まかりびと》ライナルトは大雪の中、乳飲み子を抱いて村に入った。
村では魔獣や獣に被害を受けることが多く、村人たちが生活と育児に協力する代わりとして、害獣狩りを依頼される。
ライナルトは村人たちの威力の低い攻撃魔法と協力して大剣を振るうことで、害獣狩りに挑む。
しかし年々増加、凶暴化してくる害獣に、低威力の魔法では対処しきれなくなってくる。
まだ赤ん坊の娘イェッタは何処からか降りてくる『知識』に従い、魔法の威力増加、複数合わせた使用法を工夫して、父親を援助しようと考えた。
幼い娘と父親が力を合わせて害獣や強敵に挑む、冒険ファンタジー。
「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
「お前の戦い方は地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん、その正体は大陸を震撼させた伝説の暗殺者。
夏見ナイ
ファンタジー
「地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん冒険者アラン(40)。彼はこれを機に、血塗られた過去を捨てて辺境の村で静かに暮らすことを決意する。その正体は、10年前に姿を消した伝説の暗殺者“神の影”。
もう戦いはこりごりなのだが、体に染みついた暗殺術が無意識に発動。気配だけでチンピラを黙らせ、小石で魔物を一撃で仕留める姿が「神業」だと勘違いされ、噂が噂を呼ぶ。
純粋な少女には師匠と慕われ、元騎士には神と崇められ、挙句の果てには王女や諸国の密偵まで押しかけてくる始末。本人は畑仕事に精を出したいだけなのに、彼の周りでは勝手に伝説が更新されていく!
最強の元暗殺者による、勘違いスローライフファンタジー、開幕!
10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる