『地獄修鬼は父の背を追う ~馬頭牛頭の姉貴教官にしごかれ、お嬢様学校交流から始まる外道討伐録~』

トンカツうどん

文字の大きさ
2 / 5

第1話お嬢様学校?激強案件!!

しおりを挟む
午前8時、焔丸は学校の正門前に立っていた。だが今日の行き先は、いつもの鬼育成学校ではない。校門の前に立つ馬頭が、書類を手に焔丸へと告げる。
​「今日の午後は黄泉比良坂女学院との交流授業だ。午前は座学をこなし、昼から移動する」
​「よりによって女学院かよ……」
​焔丸は眉をひそめる。彼の記憶にある女学院とは、現世でたまに目にするお嬢様学校のイメージだ。キラキラした空間と、自分のような粗暴な鬼が相容れるはずがない。
​「俺、こういうの苦手なんすけど」
​「苦手克服も授業のうちだ。いいか、あそこは地獄の中でも特別区画だぞ。乱暴したら一発退学だ」
​後ろから牛頭が肩を叩いた。その言葉に、焔丸は一瞬、背筋が凍る。地獄の特別区画――それは、地獄の中でも特に格式高く、現世の神話に登場するような鬼や神々の末裔が多く通う場所だと聞いたことがある。
​午後、黄泉比良坂女学院。
​門をくぐった瞬間、焔丸は呆然と立ち尽くした。
​「……なんだここ、地獄のはずなのに天国みたいだな」
​穏やかな風が吹く並木道、桜の花が舞い、遠くに見えるのは白亜の校舎と赤い尖塔。鬼や幽霊のお嬢様たちが日傘を差して歩き、制服の裾が揺れるたびにふわりと香水の香りが漂う。ここは、彼が知る焦げ臭い煉獄谷とは、あまりにもかけ離れた世界だった。
​隣で案内役の幽霊令嬢が優雅に微笑んだ。
​「ようこそ黄泉比良坂女学院へ。本日は茶会と礼法、そして……文化交流模擬戦をご用意しておりますわ」
​「模擬戦? え、文化交流ってそういう意味なの!?」
​焔丸の声が裏返る。まさか、お嬢様学校で模擬戦まであるとは思わなかった。
​第一部:礼儀作法講座
​交流授業は、早速礼儀作法講座から始まった。椅子に座る、お辞儀をする、お茶を飲む。どれもこれも、焔丸にとっては拷問だった。
​「ひじを立てないでくださいまし」
​「背筋を伸ばしなさい」
​優雅な令嬢たちの厳しい指導に、焔丸は悪戦苦闘する。そのたびに、案内役の幽霊令嬢が持つメモ帳には「減点」の文字が増えていく。
​「くそっ、何が減点だよ……」
​彼はこぼしたが、誰も聞いていない。牛頭と馬頭は、遠くからニヤニヤと笑いながら見守っているだけだった。
​第二部:茶会
​礼儀作法講座を終え、一行は中庭のテラスへ。そこでは、黄泉比良坂名物とされる魂香茶が用意されていた。湯気を上げるそのお茶は、どこか懐かしい香りがする。一口飲むと、心が落ち着くような、不思議な感覚に包まれた。
​「あら、あなた様の腕輪、とても素敵ですわね」
​一人の鬼のお嬢様が、焔丸の腕輪に目を留めた。それは、彼の腰にある鬼装ギアの腕輪だった。
​「あ、これっすか? これは**鬼装ギア《紅蓮羅刹》**って言って、俺の修行に……」
​焔丸が説明し始めると、周囲のお嬢様たちが興味津々に身を乗り出してくる。
​「まあ、地獄の業火を操る鎧ですって?」
​「素敵ですわ! ぜひ、拝見させてくださいまし!」
​彼女たちのキラキラした眼差しに、焔丸はタジタジになる。だが、その会話は、彼の緊張を少しずつ解きほぐしていった。
​第三部:文化交流模擬戦
​そして、いよいよ文化交流模擬戦の時間だ。女学院の広々とした演武場には、鬼育成学校の生徒と、女学院の生徒たちが集まっていた。
​「では、第一戦。女学院代表、茨木童子様。そして、鬼育成学校代表は……」
​司会を務める幽霊令嬢が、名簿に目を落とす。
​「焔丸様ですわ」
​まさかの指名に、焔丸は驚きを隠せない。
​「は、はあ!? 俺っすか!?」
​対する茨木童子は、神話にその名を残す伝説の鬼の末裔だ。その姿は、まるで地獄の華のように美しく、そして恐ろしい。艶やかな黒髪に、鋭い角。纏うは、呪力を帯びた白装束。その眼光は、溶岩よりも鋭く、焔丸を射抜く。
​「お手合わせ、よろしくて?」
​優雅な笑みを浮かべ、茨木童子が指を鳴らすと、彼女の背後に禍々しい呪力が渦巻く。その呪力は、まるで生き物のように蠢き、彼女の腕に集束していく。
​「……マジかよ……」
​焔丸は、ゴクリと唾を飲み込む。これまで相手にしてきた紅蓮覇鬼とは、また違う種類の、圧倒的な力を感じた。
​「では、参りますわ。『羅生門鬼腕・百鬼夜行』」
​茨木童子の腕が、禍々しい呪力を纏い、巨大な鬼腕へと変貌する。その一撃は、演武場の空気を引き裂き、焔丸へと迫る。
​「うおおお!」
​反射的に鬼装ギア《紅蓮羅刹》を起動させる。赤い火花が弾け、灼熱の鎧が彼の体を包み込む。ドォン!と、鬼腕の一撃を間一髪で受け止める。
​「な……! 重っ……!」
​押し返そうとするが、茨木童子の力は尋常ではない。鬼腕の圧力に、焔丸の足が地面にめり込んでいく。
​「ふふ、面白いですわね。あなたのその鎧、地獄の業火を纏っているようですわ」
​茨木童子は楽しげに笑い、さらに力を込める。ギギギギッ!と、鎧が軋む音が鳴り響く。
​「くそっ、負けてたまるか!」
​焔丸は、全身の力を振り絞り、鬼腕を弾き返す。その勢いのまま、彼は反撃に出た。
​「『業火拳』!」
​右拳に業火を纏わせ、茨木童子へと突進する。しかし、茨木童子は冷静にそれをかわし、もう一方の腕で、焔丸の腹部に一撃を叩き込んだ。
​「ゴフッ!」
​息が詰まり、焔丸の体が吹き飛ばされる。だが、彼はすぐに体勢を立て直し、再び茨木童子に向かっていく。
​この地獄での交流授業は、彼の想像をはるかに超える、苛烈な戦いの幕開けだった。
キィィィィン!と、焔丸の拳が、茨木童子の刀とぶつかり合う。火花が散り、周囲に舞う桜の花弁を焼き焦がす。ドォン!と、茨木童子の蹴りが、焔丸の鎧を叩き、鈍い衝撃音が響き渡る。
​「くっ……!」
​「あら……!」
​二人の息遣いが荒くなる。互いの攻撃は、もはや紙一重。一歩間違えば、勝負は決する。だが、どちらも譲らない。
​「……っ、やるじゃねぇか、お嬢様……!」
​「あなたこそ……野蛮ゆえに、美しいですわ……!」
​焔丸の言葉に、茨木童子は不敵な笑みを浮かべる。彼女の表情は、最初の優雅なそれとはまるで違う。そこにあるのは、純粋な戦士の顔だった。
​カッ!と、焔丸の拳に業火が灯る。それを見た茨木童子の瞳に、闘志の炎が宿る。
​「『羅生門鬼腕・百鬼夜行』!」
​「『業火連弾』!」
​最後の一撃をぶつけ合った瞬間、審判の幽霊教師が間に入り、手を振り上げた。
​「そこまで! 模擬戦終了!」
​グォォォ!と、二人の放った技がぶつかり合い、爆発音を響かせる。その衝撃で、演武場の砂埃が巻き上がり、一瞬、視界が遮られる。
​砂埃が晴れると、二人は互いに数歩下がり、肩で息をしながら視線を交わしていた。
​(……チッ、やっぱ最後は押し込まれたな……)
​焔丸は悔しさを噛み締める。後半、茨木童子のフィジカルが、彼の想像をはるかに超えるものだと知った。その圧倒的なパワーに、彼は防戦一方になっていたのだ。
​茨木童子は、そんな焔丸の様子を見て、扇で口元を隠し、目だけで微笑んだ。
​「――また、続きをいたしましょう。焔丸様」
​その言葉に、焔丸はニヤリと笑う。
​「……ああ、次は負けねぇぞ」
​観客席からは小さなどよめきと拍手が起こる。その中で、演武場の端から見ていた馬頭と牛頭がゆっくりと歩み寄ってきた。
​「……まだ甘いな。ギアを使って互角か」
​馬頭の辛辣な言葉に、焔丸は肩を落とす。
​「ああ。でもよ、前半は互角だったが……後半は茨木童子のフィジカルに押し込まれてたな」
​牛頭の言葉に、焔丸は何も言い返せない。それは、彼自身が一番よく分かっていることだった。
​「次回の課題が見えたな」
​馬頭はそう言うと、一枚の書類を焔丸に手渡した。そこには、「筋力強化メニュー」と書かれている。
​「まあ、無事で帰ってきたなら、それでいい」
​牛頭はニヤリと笑い、もう一枚の書類を渡してきた。そちらには「耐久強化メニュー」と書かれている。そう言いつつも、牛頭の目には安堵の色があった。
​(内心じゃ……勝ち負けより、ちゃんと立って帰ってきゃいいと思ってんだよ、ガキ)
​その後、焔丸は馬頭から「筋力強化メニュー」、牛頭から「耐久強化メニュー」をセットで渡される。
​「次はギアなしでも互角に戦え」
​その言葉を胸に、焔丸は黄泉比良坂の穏やかな風景を背に、深くため息をついた。
​「……また寝たきり三時間コースだな、これ」
午後の授業が終わり、鬼育成学校の生徒たちは帰り支度をしていた。地獄と現世の狭間にある学舎には、夕暮れの赤色が差し込み、一日の終わりを告げている。
​焔丸は、心の中で今日の激闘を反芻しながら、重い足取りで校門へ向かおうとしていた。その時、後ろから鈴を転がすような声がかかった。
​「――焔丸様。少し、お時間をいただけますか?」
​振り返ると、紅の振袖を揺らした茨木童子が立っていた。昼間の模擬戦と同じ、どこか楽しげな笑みを浮かべている。しかし、その瞳の奥は、模擬戦の時とはまた違う、冷たく鋭い光を放っていた。
​「……なんだよ、お嬢様に呼ばれるってやらかしたか? 1発退学はマジでやめてくれよ……俺まだ卒業してねぇんだ」
​焔丸は、冗談めかしてそう言ったが、内心はヒヤヒヤしていた。黄泉比良坂女学院でトラブルを起こせば、即刻退学処分だと牛頭に口を酸っぱくして言われていたのだ。
​茨木童子は、そんな焔丸の様子を面白がるように、扇で口元を隠し、上品にくすくすと笑う。
​「まぁ……ご心配なく。あなたに罰を与えるためではありませんの」
​「……ならいいけどよ」
​焔丸は眉をひそめながらも、茨木童子の後について中庭へと向かう。彼女の歩みは優雅で、その振袖の裾が揺れるたびに、まるで花が咲くように見える。しかし、その優雅さの中に、確固たる意志を感じ取った。
​中庭は、黄泉比良坂でも特に静かな場所だった。夜の月明かりが花々を照らし、薄い霧が地面を這っている。その幻想的な光景は、地獄にいることを忘れさせるほどだ。
​茨木童子は、誰もいない中庭のベンチに座ると、ゆっくりと振り返り、焔丸を見据えた。その瞳は、もはやお嬢様のそれではなく、伝説の鬼の末裔としての鋭さを帯びていた。
​「あなた……宿儺の末裔でいらっしゃるのね?」
​その言葉に、焔丸は一瞬言葉を失った。宿儺。それは、現世の呪術師たちの間で恐れられる、伝説の呪いの王だ。その名を、なぜ目の前の茨木童子が知っているのか。
​「……どこでその話を……」
​「ご安心を。わたくしもまた、“鬼の血”を巡る因縁を抱えております。――ですから、あなたとはもっと深く……お話ししておきたいのです」
​茨木童子の声音は柔らかいままだったが、その言葉には、焔丸の背筋に冷たいものが走るほどの重みがあった。
​(やっぱりただの興味じゃねぇな……このお嬢様、何か企んでやがる)
​焔丸は心の中でぼやいた。彼女は、ただの好奇心から彼に近づいたのではない。彼女の言葉の裏には、何か大きな“秘密”が隠されている。
​「お話し……って、何をだよ」
​「そう焦らないでくださいまし。まずは……わたくしのお話から、聞いていただけますか?」
​茨木童子はそう言うと、静かに語り始めた。
​「わたくしたち黄泉比良坂の鬼は、現世の人間たちから『呪術師』と呼ばれ、恐れられております。しかし、その力の源は、決して呪いなどではありません。それは、古代の神々から受け継いだ、尊き血の力。しかし、その力を恐れた者たちが、わたくしたちを『呪い』と貶め、迫害したのです」
​「……それで、俺がどう関係するってんだ?」
​「あなた様の先祖、宿儺様は、その迫害の歴史の中で、最も強く、そして最も孤独な存在でした。彼は、鬼の血を継ぎながら、人間から『呪いの王』と呼ばれ、そして、鬼たちからも……忌み嫌われた」
​茨木童子の言葉は、まるで歴史書を紐解くように淡々と続く。だが、その内容は、焔丸の知らない、地獄と現世の隠された歴史だった。
​「わたくしどもは、その宿儺様の血を引くあなた様が、地獄にいることに驚きを隠せません。なぜならば、あなた様は、その血を引く者として、いずれ……現世の呪術師たちから狙われることになりますわ」
​その言葉に、焔丸はゾクリと身震いした。
​「……何を言ってんだ、あんた」
​「わたくしは、あなた様を、ただの修鬼だとは思いません。あなたは、いずれこの地獄の歴史を動かし、そして……現世をも揺るがす存在となるでしょう。だからこそ、わたくしはあなた様と、ここにいるのですわ」
​茨木童子は立ち上がると、焔丸の目の前にまで歩み寄る。その瞳に映る月明かりは、まるで彼の未来を映し出しているようだった。
​「わたくしは、あなた様を支援したい。そして、わたくしたち黄泉比良坂の鬼の、長きにわたる悲願を、あなた様と共に叶えたいのです」
​その言葉は、まるで悪魔の誘惑のようだった。だが、そこに嘘はない。茨木童子の瞳は、真剣そのものだった。
​「……あんた、一体何を企んでるんだ?」
​焔丸の問いに、茨木童子はただ微笑む。その笑みは、夜の闇に咲く花のように美しく、そして、底知れぬ深さを秘めていた。
​「さぁ……。ただ、面白い未来を、あなた様と共に見てみたいだけですわ」
​地獄の夜は、まだ始まったばかりだ。そして、焔丸の知らなかった“地獄の裏側”が、今、ゆっくりと動き出そうとしていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...