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氷結の精霊術師1
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とある煌びやかで下品に思える程金を施した装飾品や家具がふんだんに置かれた部屋で、氷結の魔術師はベッドで腰を振っていた。
事が済めば相手の馴れ馴れしさがウザく感じ、直ぐ様部屋から追い出す。
「はぁ~~気持ちいいのはいいけど、何か満足出来ねぇんだよな」
ボソリと呟くが、その呟きを聞いてるのは部屋の隅に潜む帝国側の、通称影と言われる密偵だけだが、そのことを氷結の魔術師は知らない。
氷結の魔術師は前世の記憶を持った転生者である。
王国の裕福な商人マーク・マダカルの三男として生まれた。
キースと名前を付けられたが、生まれた時から前世の記憶があるキース、元い樋口大輝は最初は当然戸惑ったが、これが流行りの異世界転生だと分かると「やったー!」と叫んだ。実際は「オギャー!」にしか聞こえ無かったが。
周りの顔は南欧州っぽい感じ。大抵が濃い茶色の髪(偶に青っぽいのとか赤っぽい髪のもいるが)に健康そうな色の肌、濃い顔。
前世、日本人として顔にコンプレックスがあった樋口大輝は更に喜んだ。
「あらあら、キースはいつもご機嫌ね」
美人な母親の豊満な乳にニコニコとしゃぶりつくキースは、常に機嫌が良いので家族の人気者であった。
魔法の存在と、魔法をこの世界では魔術と呼んでいることを知ったのは二歳の時。
三つ上の兄が神殿でスキル獲得の洗礼を受けた時だ。
父親に抱えられ神殿に行ったのだが、恭しく行われたその行事は、五歳になった時に行われるらしかった。
兄の獲得したスキルは『荷積み』。商人には珍しくないスキルで、十歳上の兄のスキルは『交渉』と、これも商人スキルとしては一般的な有難いスキルであると父親から説明を受けた。
当然キースは期待する。
樋口大輝の記憶がある自分が普通のスキルな訳が無い。
俺TUEEEEが出来るスキルに違いない。
その望みはキースが五歳になった時に叶うことになる。
「キース君の獲得したスキルは『精霊術』です!これは素晴らしい!しかももう一つスキルがあります。これは何に使うのか分かりませんが『分配』ですね」
精霊術師は魔術師の中でもエリートである。契約した精霊にもよるのだが、下級精霊でも魔術師よりも強力な魔術が使えるのだ。
マダカル家では当然その日は飲めや歌えの大騒ぎであった。
「こんなに可愛いキースが精霊術師になれるだなんて!僕は兄として鼻が高いよ!」
キースはその愛らしさ、賢さでマダカル家のアイドルとして地位を確立していたので、二人の兄も妬むこと無くキースを褒め讃えた。
母親も涙ぐんでキースを抱き締めた。
父親は「これでマダカル家も安泰だ」と言いながら酒をいつも以上に飲んでいた。
キースは自分中心に回るこの家族が気に入っていた。
前世の樋口大輝はモブであった。居ても居なくても誰も気付かないようなモブだった。
目立たないグループには入っていたものの、別に虐めを受けた経験も無く、当たり障りのない会話が出来るクラスメイトも居たが、特に仲が良い友達は居なかった。
そんな樋口大輝の楽しみはゲームと異世界関係の小説や漫画だった。
特に俺TUEEEEのハーレム物が大好きだった。だから毎日異世界に行けるように願った。
召喚系は自由が効かなそうだから、転生か転移を望んだ。
ある時、これまた平凡顔の母親からお使いを頼まれ不承不承にスーパーへ行く途中、お決まりのトラックでは無く軽自動車に跳ねられた。
霞んでくる視界で見えたのは「うわっ!ガチで人だわ!こんな暗い道で歩いてるあんたが悪いのよ!」と無茶苦茶なことを言いながら慌てている若い女だった。そのままその軽自動車は走り去り樋口大輝の意識は遠のいていった。
あの時は「このバカ女!」と思ったが、今では感謝している。
美少年に生まれ変わり強いスキルも得樋口大輝はキースとして、ハーレムの中心に居る自分を思い浮かべた。確約された未来だった。
12歳になって魔術学校へ行った時に、自分の顔が平均より少し良いぐらいだと知った時は正直家族の溺愛のせいだと恨んだ。勘違いしたのは俺のせいじゃない!と思った。
しかし平均より少し上でも自分は『精霊術』を持っている。もう一つのスキル『分配』は神官も初めて聞くスキルだそうで、成長していくにつれ分かるのではないかとのことだった。
なのでキースは家族が見ていない時に『分配』スキルを確認していた。
それによって分かったことは、自分が持っているものの何割かを分配するということだった。
「なんだ、ハズレスキルじゃねぇか!何で俺のものを分けなきゃいけねぇんだ!」
キースは憤慨し、その『分配』スキルの検分を終わらせる。
魔術学校は楽しかった。
キースの『精霊術』のスキルは強く、他の精霊術スキル持ちが低級精霊と契約する中、ただ一人中級精霊と契約することが出来たのだ。
契約したのは氷と風の中級精霊二人。言葉は分からないが、二人を従えることが出来た。
普通の精霊術師は契約した精霊と協力して精霊術を行使するが、キースのそれは違った。キースの魔力には精霊が抗えない何かがあった。
樋口大輝がやっていたゲームにも精霊術師の職を選べるものがあり、サブキャラとして使っていた樋口大輝には精霊術のイメージが明確であった。
魔術に必要なのはイメージなのだが、それを知っている者はこの世界に殆ど居ない。
そのイメージを明確に想像出来るキースなので、精霊二人はやりたくないことも強制的にやらされることになった。
例えば生意気だと絡んで来た上級生や貴族を裏で脅すこと。
優等生と言う仮面を着けたキースは、表立って上級生や貴族を傷付けてしまえば、どうなるか分からない。
特に貴族相手では不敬罪で捕まるだろう。
だからキースは精霊にその絡んでくる上級生や貴族の家に向かわせ、家族を狙った。
上級生と貴族の家では、体温をギリギリまで奪われ両親や兄弟姉妹が次々に倒れ、当の生徒達は家に呼び戻され休学することになった。
その休学した生徒が、キースに絡んでいた者達だと気付いた生徒が居り、暫くして学内に噂が広がることになる。
確たる証拠も無いし、そもそも精霊が契約者と離れて術を行使することは出来ないと思われていたので、キース自身は疑われなかった。
しかし、キースに理不尽に絡めば家族に呪いがかかると恐れられた。
そんな中、キースに近付く者も居た。
キースの精霊術に憧れを持つ者達と、それを利用しようとする者達だった。
彼等のあからさまなヨイショにキースは本心を疑う事無く喜んでしまった。
モブだった前世を持ちマダカル家で甘やかされたキースは、自分が中心になることが当たり前だと思うようになっていた。
取り巻き達はあの手この手でキースの精霊術を褒め讃え、女生徒はキースを誘惑し、男子生徒は従者の様にキースの世話を焼いた。
キースの実力は軍部にも学園側から報告されており、キースの性格を考えて宮廷魔術師団でも高い地位を与えるとして卒業後は入るように通達されたが、キースは首を縦に振らなかった。誰かに命令されるのは嫌だった。
そこでキースは改めて自分のスキルを確認する。
いつの間にか増えたスキルが『強制支配』であった。
このスキルで中級精霊が嫌がることも出来たのだとキースは気付いた。
キースは取り巻きに対して、この『強制支配』の力を『分配』することにした。
これによって、取り巻き達も契約している低級精霊に、お願いではなく命令することが出来るようになった。
軍部はこの件を重く見て国王や宰相、他の重要な部署と会議を重ねる。
勿論その会議ではキースに絡んだ生徒の件も報告され、キースの機嫌を損ね攻撃されても敵わないと考え、宮廷魔術師団とは別格の立場を用意することにした。
至高の精霊術師団である、金剛精霊術団の始まりだった。
流石に国王には従わなければならないが、逆に言えば国王以外の王族にすらキースに命令を下すことも、不敬罪に問うことも出来なくなった。
事が済めば相手の馴れ馴れしさがウザく感じ、直ぐ様部屋から追い出す。
「はぁ~~気持ちいいのはいいけど、何か満足出来ねぇんだよな」
ボソリと呟くが、その呟きを聞いてるのは部屋の隅に潜む帝国側の、通称影と言われる密偵だけだが、そのことを氷結の魔術師は知らない。
氷結の魔術師は前世の記憶を持った転生者である。
王国の裕福な商人マーク・マダカルの三男として生まれた。
キースと名前を付けられたが、生まれた時から前世の記憶があるキース、元い樋口大輝は最初は当然戸惑ったが、これが流行りの異世界転生だと分かると「やったー!」と叫んだ。実際は「オギャー!」にしか聞こえ無かったが。
周りの顔は南欧州っぽい感じ。大抵が濃い茶色の髪(偶に青っぽいのとか赤っぽい髪のもいるが)に健康そうな色の肌、濃い顔。
前世、日本人として顔にコンプレックスがあった樋口大輝は更に喜んだ。
「あらあら、キースはいつもご機嫌ね」
美人な母親の豊満な乳にニコニコとしゃぶりつくキースは、常に機嫌が良いので家族の人気者であった。
魔法の存在と、魔法をこの世界では魔術と呼んでいることを知ったのは二歳の時。
三つ上の兄が神殿でスキル獲得の洗礼を受けた時だ。
父親に抱えられ神殿に行ったのだが、恭しく行われたその行事は、五歳になった時に行われるらしかった。
兄の獲得したスキルは『荷積み』。商人には珍しくないスキルで、十歳上の兄のスキルは『交渉』と、これも商人スキルとしては一般的な有難いスキルであると父親から説明を受けた。
当然キースは期待する。
樋口大輝の記憶がある自分が普通のスキルな訳が無い。
俺TUEEEEが出来るスキルに違いない。
その望みはキースが五歳になった時に叶うことになる。
「キース君の獲得したスキルは『精霊術』です!これは素晴らしい!しかももう一つスキルがあります。これは何に使うのか分かりませんが『分配』ですね」
精霊術師は魔術師の中でもエリートである。契約した精霊にもよるのだが、下級精霊でも魔術師よりも強力な魔術が使えるのだ。
マダカル家では当然その日は飲めや歌えの大騒ぎであった。
「こんなに可愛いキースが精霊術師になれるだなんて!僕は兄として鼻が高いよ!」
キースはその愛らしさ、賢さでマダカル家のアイドルとして地位を確立していたので、二人の兄も妬むこと無くキースを褒め讃えた。
母親も涙ぐんでキースを抱き締めた。
父親は「これでマダカル家も安泰だ」と言いながら酒をいつも以上に飲んでいた。
キースは自分中心に回るこの家族が気に入っていた。
前世の樋口大輝はモブであった。居ても居なくても誰も気付かないようなモブだった。
目立たないグループには入っていたものの、別に虐めを受けた経験も無く、当たり障りのない会話が出来るクラスメイトも居たが、特に仲が良い友達は居なかった。
そんな樋口大輝の楽しみはゲームと異世界関係の小説や漫画だった。
特に俺TUEEEEのハーレム物が大好きだった。だから毎日異世界に行けるように願った。
召喚系は自由が効かなそうだから、転生か転移を望んだ。
ある時、これまた平凡顔の母親からお使いを頼まれ不承不承にスーパーへ行く途中、お決まりのトラックでは無く軽自動車に跳ねられた。
霞んでくる視界で見えたのは「うわっ!ガチで人だわ!こんな暗い道で歩いてるあんたが悪いのよ!」と無茶苦茶なことを言いながら慌てている若い女だった。そのままその軽自動車は走り去り樋口大輝の意識は遠のいていった。
あの時は「このバカ女!」と思ったが、今では感謝している。
美少年に生まれ変わり強いスキルも得樋口大輝はキースとして、ハーレムの中心に居る自分を思い浮かべた。確約された未来だった。
12歳になって魔術学校へ行った時に、自分の顔が平均より少し良いぐらいだと知った時は正直家族の溺愛のせいだと恨んだ。勘違いしたのは俺のせいじゃない!と思った。
しかし平均より少し上でも自分は『精霊術』を持っている。もう一つのスキル『分配』は神官も初めて聞くスキルだそうで、成長していくにつれ分かるのではないかとのことだった。
なのでキースは家族が見ていない時に『分配』スキルを確認していた。
それによって分かったことは、自分が持っているものの何割かを分配するということだった。
「なんだ、ハズレスキルじゃねぇか!何で俺のものを分けなきゃいけねぇんだ!」
キースは憤慨し、その『分配』スキルの検分を終わらせる。
魔術学校は楽しかった。
キースの『精霊術』のスキルは強く、他の精霊術スキル持ちが低級精霊と契約する中、ただ一人中級精霊と契約することが出来たのだ。
契約したのは氷と風の中級精霊二人。言葉は分からないが、二人を従えることが出来た。
普通の精霊術師は契約した精霊と協力して精霊術を行使するが、キースのそれは違った。キースの魔力には精霊が抗えない何かがあった。
樋口大輝がやっていたゲームにも精霊術師の職を選べるものがあり、サブキャラとして使っていた樋口大輝には精霊術のイメージが明確であった。
魔術に必要なのはイメージなのだが、それを知っている者はこの世界に殆ど居ない。
そのイメージを明確に想像出来るキースなので、精霊二人はやりたくないことも強制的にやらされることになった。
例えば生意気だと絡んで来た上級生や貴族を裏で脅すこと。
優等生と言う仮面を着けたキースは、表立って上級生や貴族を傷付けてしまえば、どうなるか分からない。
特に貴族相手では不敬罪で捕まるだろう。
だからキースは精霊にその絡んでくる上級生や貴族の家に向かわせ、家族を狙った。
上級生と貴族の家では、体温をギリギリまで奪われ両親や兄弟姉妹が次々に倒れ、当の生徒達は家に呼び戻され休学することになった。
その休学した生徒が、キースに絡んでいた者達だと気付いた生徒が居り、暫くして学内に噂が広がることになる。
確たる証拠も無いし、そもそも精霊が契約者と離れて術を行使することは出来ないと思われていたので、キース自身は疑われなかった。
しかし、キースに理不尽に絡めば家族に呪いがかかると恐れられた。
そんな中、キースに近付く者も居た。
キースの精霊術に憧れを持つ者達と、それを利用しようとする者達だった。
彼等のあからさまなヨイショにキースは本心を疑う事無く喜んでしまった。
モブだった前世を持ちマダカル家で甘やかされたキースは、自分が中心になることが当たり前だと思うようになっていた。
取り巻き達はあの手この手でキースの精霊術を褒め讃え、女生徒はキースを誘惑し、男子生徒は従者の様にキースの世話を焼いた。
キースの実力は軍部にも学園側から報告されており、キースの性格を考えて宮廷魔術師団でも高い地位を与えるとして卒業後は入るように通達されたが、キースは首を縦に振らなかった。誰かに命令されるのは嫌だった。
そこでキースは改めて自分のスキルを確認する。
いつの間にか増えたスキルが『強制支配』であった。
このスキルで中級精霊が嫌がることも出来たのだとキースは気付いた。
キースは取り巻きに対して、この『強制支配』の力を『分配』することにした。
これによって、取り巻き達も契約している低級精霊に、お願いではなく命令することが出来るようになった。
軍部はこの件を重く見て国王や宰相、他の重要な部署と会議を重ねる。
勿論その会議ではキースに絡んだ生徒の件も報告され、キースの機嫌を損ね攻撃されても敵わないと考え、宮廷魔術師団とは別格の立場を用意することにした。
至高の精霊術師団である、金剛精霊術団の始まりだった。
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