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第三話 最初の接触、氷の仮面の奥
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宰相アシュター・フォン・ナイトレイからの呼び出し。
それは、スカーレットにとって予想していた展開であり、同時に最も避けたい事態でもあった。
(ついに来たわね……。アシュター様に目をつけられるなんて、過去の人生では考えられなかったことだわ)
深呼吸を一つして、スカーレットは覚悟を決めた。
下手に動揺を見せれば、あの怜悧な宰相のことだ、あっという間にこちらの秘密を見抜かれてしまうかもしれない。
あくまで冷静に、そして毅然と。
公爵令嬢スカーレット・アリア・ヴァーミリオンとして、完璧に対応してみせる。
重厚な扉が並ぶ王宮の廊下を、スカーレットは背筋を伸ばして歩く。
すれ違う官僚たちが、驚いたような、あるいは好奇の目を向けてくるのが分かった。
悪評高い宰相閣下に呼び出された公爵令嬢。
彼らがどのような噂を立てるかなど、想像に難くない。
しかし、スカーレットはそんな視線など気にも留めず、目的の宰相執務室の前で足を止めた。
扉をノックすると、中から「入れ」という、低く、感情の読めない声が聞こえた。
スカーレットは、侍従に扉を開けてもらい、一歩、室内へと足を踏み入れた。
広々とした執務室は、華美な装飾は一切なく、機能的な家具と、山のように積まれた書類だけで構成されていた。
その中央、大きな執務机に向かっている人物こそ、この国の宰相、アシュター・フォン・ナイトレイ。
彼は、ペンを走らせる手を止めずに、ただ冷たい視線だけをスカーレットに向けた。
逆光の中に浮かび上がるその横顔は、まるで精巧な彫刻のように美しく、そして人間味を感じさせないほど冷徹に見える。
(……相変わらず、お美しい……。そして、お疲れのようだわ)
スカーレットは、彼の完璧な仮面の下にある疲労の色を、ループ経験者ならではの眼で見抜き、内心でそっと呟いた。
「宰相閣下。スカーレット・アリア・ヴァーミリオン、ただいま参上いたしました。して、わたくしに何か御用でしょうか?」
スカーレットは、完璧な淑女の礼を取り、穏やかな声で尋ねた。
アシュターは、ようやくペンを置くと、椅子に深く座り直し、値踏みするようにスカーレットを上から下まで眺めた。
その瑠璃色の瞳は、全てを見透かすかのように鋭い。
「ヴァーミリオン公爵令嬢。単刀直入に聞こう」
彼は、ゆっくりと口を開いた。
「君は、一体何者だ?」
(……やはり、そこから来るのね)
スカーレットは、内心で息を呑んだが、表情にはおくびも出さない。
「まあ、宰相閣下。お戯れを。わたくしは、ご覧の通り、ヴァーミリオン公爵家の娘、スカーレットにございますが」
優雅に微笑んでみせる。
「ふん。その答えは予想通りだ」
アシュターは、つまらなそうに鼻を鳴らした。
「では、聞き方を変えよう。君は、なぜ王太子殿下との婚約を回避した? あれは君にとって、またとない栄誉のはずだったが」
「それは……殿下とわたくしでは、少々価値観が異なると感じましたので。友人としては素晴らしい方ですが、生涯を共にする相手としては、他にふさわしい方がいらっしゃるかと」
当たり障りのない、模範的な回答。
「ほう。友人ね……」
アシュターは、意味ありげに呟いた。
「では、もう一つ聞こう。最近、私の周辺で起こるはずだったいくつかの『不都合な』事態が、奇妙な偶然によって未然に防がれている。これについて、何か心当たりは?」
彼の視線が、さらに鋭さを増す。
(……核心に触れてきたわね)
スカーレットは、冷や汗が背中を伝うのを感じたが、あくまで平静を装った。
「まあ、それは……宰相閣下の日頃の行いがよろしいからではございませんか? あるいは、閣下をお守りする、見えざる力が働いているのかもしれませんわね」
少しだけ、意味深な笑みを浮かべてみる。
アシュターは、しばらくの間、黙ってスカーレットの顔を見つめていた。
その沈黙が、重く執務室にのしかかる。
彼は、スカーレットの言葉の裏を探ろうとしているのだろう。
(試されている……。ここでボロを出したら終わりよ)
スカーレットは、必死に平静を保った。
やがて、アシュターはふっと息を吐き、椅子の背にもたれかかった。
「……なるほど。見えざる力、か。君は、なかなかに食えない令嬢のようだ」
その口調には、呆れとも、感心ともつかない響きがあった。
「君の行動には、不可解な点が多い。まるで……未来に起こることを知っているかのようだ、とさえ思える」
(……!)
スカーレットは、心臓が跳ね上がるのを感じた。
まさか、そこまで見抜かれているとは。
しかし、表情には出さない。
「それは考えすぎではございませんか、閣下? わたくしは、ただ、少しばかり機転が利き、運が良かっただけにございますわ」
「運、ね……」
アシュターは、再びスカーレットをじっと見つめた。
その瞳の奥で、様々な感情が渦巻いているのが分かる。
疑念、好奇心、そして……ほんのわずかな、期待のようなもの?
スカーレットは、このまま探られるのは不利だと判断し、逆に攻勢に出ることにした。
「それよりも、閣下」
彼女は、心配そうな表情を作り、アシュターに一歩近づいた。
「近頃、お顔の色が優れませんわ。あまりご無理をなさっては、お身体に障ります。閣下のお身体は、この国にとって宝なのですから。どうか、もう少しご自愛くださいませ」
その言葉は、心からの本心だった。
アシュターは、不意を突かれたように、わずかに目を見開いた。
自分の体調を、正面から心配されたことなど、これまであっただろうか。
しかも、この不可解な令嬢に。
彼は、一瞬言葉に詰まったが、すぐにいつもの冷徹な仮面を取り戻した。
「……余計な世話だ」
そう言いながらも、彼の耳がほんの少しだけ赤くなっているのを、スカーレットは見逃さなかった。
(あらあら、可愛いところもあるのね、アシュター様)
内心で、スカーレットは少しだけ嬉しくなった。
探り合いは、結局、明確な答えが出ないまま終わった。
アシュターは、スカーレットをこれ以上追及することを諦めたのか、あるいは別の考えがあるのか、「今日のところは下がってよろしい」とだけ告げた。
しかし、去り際に、彼はこう付け加えるのを忘れなかった。
「……だが、覚えておくがいい、スカーレット嬢。君には、今後も色々と『協力』してもらうかもしれん。その『幸運』とやらを、国のために役立ててもらうのも悪くない」
それは、脅しとも、あるいは奇妙な信頼の証とも受け取れる言葉だった。
スカーレットは、「光栄ですわ、宰相閣下」と優雅に一礼し、執務室を後にした。
扉が閉まり、一人残されたアシュターは、深く息をついた。
(スカーレット・アリア・ヴァーミリオン……。面白い娘だ。一体、何を隠している……?)
彼の脳裏には、あの真っ直ぐな瞳と、妙に的を射た言葉、そして最後に向けられた心配そうな表情が焼き付いていた。
彼女は、敵か、味方か。
あるいは、全く別の何かか……。
アシュターの心に、これまで感じたことのない、小さな波紋が広がっていくのだった。
一方、執務室を出たスカーレットは、早鐘のように打つ心臓を押さえながら、廊下を歩いていた。
(……なんとか、切り抜けられた、かしら? でも、完全に疑われているわね)
しかし、同時に、手応えも感じていた。
アシュターは、自分に興味を持っている。
そして、「協力」という名の関係性の維持を示唆してきた。
これは、彼に近づき、彼を救うための大きな一歩になるかもしれない。
(まずは、あの食糧横流し事件を確実に阻止することね)
スカーレットは、決意を新たに、次の行動計画を練り始めた。
悪役令嬢(8周目)と悪役宰相(ただし推し)の、奇妙で危険な関係は、今、静かに動き出したばかりだった。
それは、スカーレットにとって予想していた展開であり、同時に最も避けたい事態でもあった。
(ついに来たわね……。アシュター様に目をつけられるなんて、過去の人生では考えられなかったことだわ)
深呼吸を一つして、スカーレットは覚悟を決めた。
下手に動揺を見せれば、あの怜悧な宰相のことだ、あっという間にこちらの秘密を見抜かれてしまうかもしれない。
あくまで冷静に、そして毅然と。
公爵令嬢スカーレット・アリア・ヴァーミリオンとして、完璧に対応してみせる。
重厚な扉が並ぶ王宮の廊下を、スカーレットは背筋を伸ばして歩く。
すれ違う官僚たちが、驚いたような、あるいは好奇の目を向けてくるのが分かった。
悪評高い宰相閣下に呼び出された公爵令嬢。
彼らがどのような噂を立てるかなど、想像に難くない。
しかし、スカーレットはそんな視線など気にも留めず、目的の宰相執務室の前で足を止めた。
扉をノックすると、中から「入れ」という、低く、感情の読めない声が聞こえた。
スカーレットは、侍従に扉を開けてもらい、一歩、室内へと足を踏み入れた。
広々とした執務室は、華美な装飾は一切なく、機能的な家具と、山のように積まれた書類だけで構成されていた。
その中央、大きな執務机に向かっている人物こそ、この国の宰相、アシュター・フォン・ナイトレイ。
彼は、ペンを走らせる手を止めずに、ただ冷たい視線だけをスカーレットに向けた。
逆光の中に浮かび上がるその横顔は、まるで精巧な彫刻のように美しく、そして人間味を感じさせないほど冷徹に見える。
(……相変わらず、お美しい……。そして、お疲れのようだわ)
スカーレットは、彼の完璧な仮面の下にある疲労の色を、ループ経験者ならではの眼で見抜き、内心でそっと呟いた。
「宰相閣下。スカーレット・アリア・ヴァーミリオン、ただいま参上いたしました。して、わたくしに何か御用でしょうか?」
スカーレットは、完璧な淑女の礼を取り、穏やかな声で尋ねた。
アシュターは、ようやくペンを置くと、椅子に深く座り直し、値踏みするようにスカーレットを上から下まで眺めた。
その瑠璃色の瞳は、全てを見透かすかのように鋭い。
「ヴァーミリオン公爵令嬢。単刀直入に聞こう」
彼は、ゆっくりと口を開いた。
「君は、一体何者だ?」
(……やはり、そこから来るのね)
スカーレットは、内心で息を呑んだが、表情にはおくびも出さない。
「まあ、宰相閣下。お戯れを。わたくしは、ご覧の通り、ヴァーミリオン公爵家の娘、スカーレットにございますが」
優雅に微笑んでみせる。
「ふん。その答えは予想通りだ」
アシュターは、つまらなそうに鼻を鳴らした。
「では、聞き方を変えよう。君は、なぜ王太子殿下との婚約を回避した? あれは君にとって、またとない栄誉のはずだったが」
「それは……殿下とわたくしでは、少々価値観が異なると感じましたので。友人としては素晴らしい方ですが、生涯を共にする相手としては、他にふさわしい方がいらっしゃるかと」
当たり障りのない、模範的な回答。
「ほう。友人ね……」
アシュターは、意味ありげに呟いた。
「では、もう一つ聞こう。最近、私の周辺で起こるはずだったいくつかの『不都合な』事態が、奇妙な偶然によって未然に防がれている。これについて、何か心当たりは?」
彼の視線が、さらに鋭さを増す。
(……核心に触れてきたわね)
スカーレットは、冷や汗が背中を伝うのを感じたが、あくまで平静を装った。
「まあ、それは……宰相閣下の日頃の行いがよろしいからではございませんか? あるいは、閣下をお守りする、見えざる力が働いているのかもしれませんわね」
少しだけ、意味深な笑みを浮かべてみる。
アシュターは、しばらくの間、黙ってスカーレットの顔を見つめていた。
その沈黙が、重く執務室にのしかかる。
彼は、スカーレットの言葉の裏を探ろうとしているのだろう。
(試されている……。ここでボロを出したら終わりよ)
スカーレットは、必死に平静を保った。
やがて、アシュターはふっと息を吐き、椅子の背にもたれかかった。
「……なるほど。見えざる力、か。君は、なかなかに食えない令嬢のようだ」
その口調には、呆れとも、感心ともつかない響きがあった。
「君の行動には、不可解な点が多い。まるで……未来に起こることを知っているかのようだ、とさえ思える」
(……!)
スカーレットは、心臓が跳ね上がるのを感じた。
まさか、そこまで見抜かれているとは。
しかし、表情には出さない。
「それは考えすぎではございませんか、閣下? わたくしは、ただ、少しばかり機転が利き、運が良かっただけにございますわ」
「運、ね……」
アシュターは、再びスカーレットをじっと見つめた。
その瞳の奥で、様々な感情が渦巻いているのが分かる。
疑念、好奇心、そして……ほんのわずかな、期待のようなもの?
スカーレットは、このまま探られるのは不利だと判断し、逆に攻勢に出ることにした。
「それよりも、閣下」
彼女は、心配そうな表情を作り、アシュターに一歩近づいた。
「近頃、お顔の色が優れませんわ。あまりご無理をなさっては、お身体に障ります。閣下のお身体は、この国にとって宝なのですから。どうか、もう少しご自愛くださいませ」
その言葉は、心からの本心だった。
アシュターは、不意を突かれたように、わずかに目を見開いた。
自分の体調を、正面から心配されたことなど、これまであっただろうか。
しかも、この不可解な令嬢に。
彼は、一瞬言葉に詰まったが、すぐにいつもの冷徹な仮面を取り戻した。
「……余計な世話だ」
そう言いながらも、彼の耳がほんの少しだけ赤くなっているのを、スカーレットは見逃さなかった。
(あらあら、可愛いところもあるのね、アシュター様)
内心で、スカーレットは少しだけ嬉しくなった。
探り合いは、結局、明確な答えが出ないまま終わった。
アシュターは、スカーレットをこれ以上追及することを諦めたのか、あるいは別の考えがあるのか、「今日のところは下がってよろしい」とだけ告げた。
しかし、去り際に、彼はこう付け加えるのを忘れなかった。
「……だが、覚えておくがいい、スカーレット嬢。君には、今後も色々と『協力』してもらうかもしれん。その『幸運』とやらを、国のために役立ててもらうのも悪くない」
それは、脅しとも、あるいは奇妙な信頼の証とも受け取れる言葉だった。
スカーレットは、「光栄ですわ、宰相閣下」と優雅に一礼し、執務室を後にした。
扉が閉まり、一人残されたアシュターは、深く息をついた。
(スカーレット・アリア・ヴァーミリオン……。面白い娘だ。一体、何を隠している……?)
彼の脳裏には、あの真っ直ぐな瞳と、妙に的を射た言葉、そして最後に向けられた心配そうな表情が焼き付いていた。
彼女は、敵か、味方か。
あるいは、全く別の何かか……。
アシュターの心に、これまで感じたことのない、小さな波紋が広がっていくのだった。
一方、執務室を出たスカーレットは、早鐘のように打つ心臓を押さえながら、廊下を歩いていた。
(……なんとか、切り抜けられた、かしら? でも、完全に疑われているわね)
しかし、同時に、手応えも感じていた。
アシュターは、自分に興味を持っている。
そして、「協力」という名の関係性の維持を示唆してきた。
これは、彼に近づき、彼を救うための大きな一歩になるかもしれない。
(まずは、あの食糧横流し事件を確実に阻止することね)
スカーレットは、決意を新たに、次の行動計画を練り始めた。
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