4 / 13
第四話 氷の宰相、微かに揺れる
しおりを挟む
宰相執務室での、あの腹の探り合いのような会話から数日。
スカーレットは、アシュター・フォン・ナイトレイの態度に、ほんの僅かな変化を感じ取っていた。
もちろん、彼の冷徹な仮面が崩れることはない。
相変わらずその瑠璃色の瞳は氷のように冷たく、言葉数は少ないままだ。
しかし、夜会などで顔を合わせた際、以前なら無視されていたはずの挨拶に、微かに頷きで応じてくれるようになった。
すれ違いざまに、ほんの一瞬だけ、視線が交わることも増えた気がする。
それは、他の誰も気づかないような些細な変化だったが、七度の人生で彼を観察し続けてきたスカーレットには、確かな変化として感じられた。
(少しは、わたくしを警戒対象から興味の対象くらいには認識してくださったのかしら?)
だとしたら、計画を進める上で好都合だ。
スカーレットは、アシュターの健康状態を改善させるという、お節介な計画を続行することにした。
彼が執務室で取る簡単な食事――ほとんどが保存の効くパンと干し肉、そして濃いだけの珈琲――は、どう見ても栄養が偏っている。
国のための激務で身体を壊されては、元も子もない。
推しの健康は、推す者の義務である。
スカーレットは、公爵家の厨房をこっそり借り、栄養バランスを考えたスープや、滋養のある焼き菓子などを作るようになった。
そしてそれを、「父から宰相閣下へ、日頃の感謝の印に」という名目で、侍従を通してアシュターの元へ届けさせたのだ。
最初に差し入れが届いた時、アシュターは眉をひそめた。
ヴァーミリオン公爵令嬢から? なぜ?
何か企みがあるのかと疑い、手をつけるつもりはなかった。
しかし、ふと漂ってきた温かいスープの香りに、空腹を思い出す。
徹夜続きの執務で、まともな食事などいつ取ったか覚えていない。
彼は、しばし葛藤した後、結局そのスープを口にした。
滋味深く、優しい味が、疲れた身体に染み渡る。
焼き菓子も、甘さ控えめで、どこか懐かしい味がした。
(……悪くない)
それが、アシュターの素直な感想だった。
以来、スカーレットからの差し入れは不定期に続けられ、アシュターも、最初は訝しみながらも、いつしかそれを断ることなく受け取るようになっていた。
もちろん、礼を言ったり、感想を述べたりすることは一切ないのだが。
それでも、空になったスープ皿や菓子箱が、スカーレットの元へ返却される度に、彼女は小さな達成感を覚えていた。
(よしよし、まずは胃袋から攻略…いえ、健康管理ね!)
そんなささやかな交流(?)を続けつつも、スカーレットは本来の目的を忘れてはいなかった。
ループ知識によれば、アシュターを陥れるための食糧横流し事件が起こるのは、もう間もなくだ。
備蓄小麦の横流し、帳簿の改竄、そして偽りの告発。
全てが巧妙に仕組まれ、アシュターは完璧に嵌められるはずだった。
スカーレットは、必要な情報を整理し、行動計画を練り上げていた。
証拠となる偽造帳簿の隠し場所は、確かあの貴族の書斎の隠し棚。
横流しを実行する日時は……おそらく次の満月の夜。
真犯人である保守派貴族のリーダー、マルティン侯爵の動きも監視しなければならない。
問題は、どうやってこの情報をアシュターに伝えるか、あるいは彼の破滅を回避させるかだ。
直接証拠を突きつけても、スカーレット自身が疑われかねない。
匿名の手紙は、前回考えた通り効果が薄いだろう。
(やはり、遠回しに警告し、彼自身に気づいてもらうしかないわね……)
スカーレットは、アシュターとの数少ない接触の機会――彼が主催する貴族向けの報告会や、稀にある情報交換のティータイム――を利用することにした。
「宰相閣下、最近、国内の穀物の流通量が少し気になりますの。一部の地域では価格が高騰しているとか……。国の備蓄は万全ですの?」
報告会の質疑応答の時間、スカーレットは他の貴族たちが当たり障りのない質問をする中、あえて核心に近い質問を投げかけた。
会場が一瞬ざわつき、アシュターの冷たい視線がスカーレットに注がれる。
「……問題ない。全て計算通りだ、ヴァーミリオン嬢」
彼は短くそう答えたが、その声には僅かな動揺があった、とスカーレットは感じた。
別の日、二人きりのティータイムでも、彼女は畳みかけた。
「わたくしの領地でも、古い備蓄倉庫の管理が問題になっておりまして。ネズミや虫害もございますし、何より……帳簿と実際の在庫が合わない、なんていう困った話も耳にしますわ。閣下の管理されている国の倉庫は、そのような心配はございませんでしょうけれど」
わざとらしく、ため息をつきながら言ってみせる。
アシュターは、紅茶を飲む手を止め、じっとスカーレットの顔を見つめた。
その瑠璃色の瞳の奥で、鋭い光が明滅している。
この令嬢は、偶然にしてはあまりにも的確に、問題の核心に触れてくる。
やはり、何かを知っているのか? それとも、彼女自身が陰謀の一端を担っているというのか?
「……国の管理は完璧だ。君が心配することではない」
アシュターはそう答えつつも、スカーレットの言葉を無視することはできなかった。
彼女の指摘は、彼自身が薄々感じていた懸念と奇妙に一致していたからだ。
彼は、スカーレットへの疑念を深めると同時に、彼女の警告が真実味を帯びている可能性も考慮し始めていた。
そして、秘密裏に腹心の部下に命じ、国の備蓄倉庫の状況と、マルティン侯爵周辺の金の流れについて、再調査を開始させたのである。
食糧横流し事件が起こるはずの、満月の夜が近づいていた。
スカーレットは、計画の最終段階――匿名で真犯人の証拠のありかを記した手紙を、アシュターではなく、信頼できる第三者に送る――準備を進めていた。
アシュターも、部下からの報告により、備蓄倉庫の帳簿に不審な点があること、そしてマルティン侯爵の怪しい動きを掴みつつあった。
二人の意図は異なるかもしれない。
しかし、目指す方向は同じ。
アシュターを陥れる陰謀を阻止すること。
運命の夜に向けて、水面下で、それぞれの戦いが始まろうとしていた。
スカーレットは、アシュター・フォン・ナイトレイの態度に、ほんの僅かな変化を感じ取っていた。
もちろん、彼の冷徹な仮面が崩れることはない。
相変わらずその瑠璃色の瞳は氷のように冷たく、言葉数は少ないままだ。
しかし、夜会などで顔を合わせた際、以前なら無視されていたはずの挨拶に、微かに頷きで応じてくれるようになった。
すれ違いざまに、ほんの一瞬だけ、視線が交わることも増えた気がする。
それは、他の誰も気づかないような些細な変化だったが、七度の人生で彼を観察し続けてきたスカーレットには、確かな変化として感じられた。
(少しは、わたくしを警戒対象から興味の対象くらいには認識してくださったのかしら?)
だとしたら、計画を進める上で好都合だ。
スカーレットは、アシュターの健康状態を改善させるという、お節介な計画を続行することにした。
彼が執務室で取る簡単な食事――ほとんどが保存の効くパンと干し肉、そして濃いだけの珈琲――は、どう見ても栄養が偏っている。
国のための激務で身体を壊されては、元も子もない。
推しの健康は、推す者の義務である。
スカーレットは、公爵家の厨房をこっそり借り、栄養バランスを考えたスープや、滋養のある焼き菓子などを作るようになった。
そしてそれを、「父から宰相閣下へ、日頃の感謝の印に」という名目で、侍従を通してアシュターの元へ届けさせたのだ。
最初に差し入れが届いた時、アシュターは眉をひそめた。
ヴァーミリオン公爵令嬢から? なぜ?
何か企みがあるのかと疑い、手をつけるつもりはなかった。
しかし、ふと漂ってきた温かいスープの香りに、空腹を思い出す。
徹夜続きの執務で、まともな食事などいつ取ったか覚えていない。
彼は、しばし葛藤した後、結局そのスープを口にした。
滋味深く、優しい味が、疲れた身体に染み渡る。
焼き菓子も、甘さ控えめで、どこか懐かしい味がした。
(……悪くない)
それが、アシュターの素直な感想だった。
以来、スカーレットからの差し入れは不定期に続けられ、アシュターも、最初は訝しみながらも、いつしかそれを断ることなく受け取るようになっていた。
もちろん、礼を言ったり、感想を述べたりすることは一切ないのだが。
それでも、空になったスープ皿や菓子箱が、スカーレットの元へ返却される度に、彼女は小さな達成感を覚えていた。
(よしよし、まずは胃袋から攻略…いえ、健康管理ね!)
そんなささやかな交流(?)を続けつつも、スカーレットは本来の目的を忘れてはいなかった。
ループ知識によれば、アシュターを陥れるための食糧横流し事件が起こるのは、もう間もなくだ。
備蓄小麦の横流し、帳簿の改竄、そして偽りの告発。
全てが巧妙に仕組まれ、アシュターは完璧に嵌められるはずだった。
スカーレットは、必要な情報を整理し、行動計画を練り上げていた。
証拠となる偽造帳簿の隠し場所は、確かあの貴族の書斎の隠し棚。
横流しを実行する日時は……おそらく次の満月の夜。
真犯人である保守派貴族のリーダー、マルティン侯爵の動きも監視しなければならない。
問題は、どうやってこの情報をアシュターに伝えるか、あるいは彼の破滅を回避させるかだ。
直接証拠を突きつけても、スカーレット自身が疑われかねない。
匿名の手紙は、前回考えた通り効果が薄いだろう。
(やはり、遠回しに警告し、彼自身に気づいてもらうしかないわね……)
スカーレットは、アシュターとの数少ない接触の機会――彼が主催する貴族向けの報告会や、稀にある情報交換のティータイム――を利用することにした。
「宰相閣下、最近、国内の穀物の流通量が少し気になりますの。一部の地域では価格が高騰しているとか……。国の備蓄は万全ですの?」
報告会の質疑応答の時間、スカーレットは他の貴族たちが当たり障りのない質問をする中、あえて核心に近い質問を投げかけた。
会場が一瞬ざわつき、アシュターの冷たい視線がスカーレットに注がれる。
「……問題ない。全て計算通りだ、ヴァーミリオン嬢」
彼は短くそう答えたが、その声には僅かな動揺があった、とスカーレットは感じた。
別の日、二人きりのティータイムでも、彼女は畳みかけた。
「わたくしの領地でも、古い備蓄倉庫の管理が問題になっておりまして。ネズミや虫害もございますし、何より……帳簿と実際の在庫が合わない、なんていう困った話も耳にしますわ。閣下の管理されている国の倉庫は、そのような心配はございませんでしょうけれど」
わざとらしく、ため息をつきながら言ってみせる。
アシュターは、紅茶を飲む手を止め、じっとスカーレットの顔を見つめた。
その瑠璃色の瞳の奥で、鋭い光が明滅している。
この令嬢は、偶然にしてはあまりにも的確に、問題の核心に触れてくる。
やはり、何かを知っているのか? それとも、彼女自身が陰謀の一端を担っているというのか?
「……国の管理は完璧だ。君が心配することではない」
アシュターはそう答えつつも、スカーレットの言葉を無視することはできなかった。
彼女の指摘は、彼自身が薄々感じていた懸念と奇妙に一致していたからだ。
彼は、スカーレットへの疑念を深めると同時に、彼女の警告が真実味を帯びている可能性も考慮し始めていた。
そして、秘密裏に腹心の部下に命じ、国の備蓄倉庫の状況と、マルティン侯爵周辺の金の流れについて、再調査を開始させたのである。
食糧横流し事件が起こるはずの、満月の夜が近づいていた。
スカーレットは、計画の最終段階――匿名で真犯人の証拠のありかを記した手紙を、アシュターではなく、信頼できる第三者に送る――準備を進めていた。
アシュターも、部下からの報告により、備蓄倉庫の帳簿に不審な点があること、そしてマルティン侯爵の怪しい動きを掴みつつあった。
二人の意図は異なるかもしれない。
しかし、目指す方向は同じ。
アシュターを陥れる陰謀を阻止すること。
運命の夜に向けて、水面下で、それぞれの戦いが始まろうとしていた。
71
あなたにおすすめの小説
地味令嬢は冤罪で処刑されて逆行転生したので、華麗な悪女を目指します!~目隠れ美形の天才王子に溺愛されまして~
胡蝶乃夢
恋愛
婚約者である王太子の望む通り『理想の淑女』として尽くしてきたにも関わらず、婚約破棄された挙句に冤罪で処刑されてしまった公爵令嬢ガーネット。
時間が遡り目覚めたガーネットは、二度と自分を犠牲にして尽くしたりしないと怒り、今度は自分勝手に生きる『華麗な悪女』になると決意する。
王太子の弟であるルベリウス王子にガーネットは留学をやめて傍にいて欲しいと願う。
処刑された時、留学中でいなかった彼がガーネットの傍にいることで運命は大きく変わっていく。
これは、不憫な地味令嬢が華麗な悪女へと変貌して周囲を魅了し、幼馴染の天才王子にも溺愛され、ざまぁして幸せになる物語です。
転生賢妻は最高のスパダリ辺境伯の愛を独占し、やがて王国を救う〜現代知識で悪女と王都の陰謀を打ち砕く溺愛新婚記〜
紅葉山参
恋愛
ブラック企業から辺境伯夫人アナスタシアとして転生した私は、愛する完璧な夫マクナル様と溺愛の新婚生活を送っていた。私は前世の「合理的常識」と「科学知識」を駆使し、元公爵令嬢ローナのあらゆる悪意を打ち破り、彼女を辺境の落ちぶれた貴族の元へ追放した。
第一の試練を乗り越えた辺境伯領は、私の導入した投資戦略とシンプルな経営手法により、瞬く間に王国一の経済力を確立する。この成功は、王都の中央貴族、特に王弟公爵とその腹心である奸猾な財務大臣の強烈な嫉妬と警戒を引き寄せる。彼らは、辺境伯領の富を「危険な独立勢力」と見なし、マクナル様を王都へ召喚し、アナスタシアを孤立させる第二の試練を仕掛けてきた。
夫が不在となる中、アナスタシアは辺境領の全ての重責を一人で背負うことになる。王都からの横暴な監査団の干渉、領地の資源を狙う裏切り者、そして辺境ならではの飢饉と疫病の発生。アナスタシアは「現代のインフラ技術」と「危機管理広報」を駆使し、夫の留守を完璧に守り抜くだけでなく、王都の監査団を論破し、辺境領の半独立的な経済圏を確立する。
第三の試練として、隣国との緊張が高まり、王国全体が未曽有の財政危機に瀕する。マクナル様は王国の窮地を救うため王都へ戻るが、保守派の貴族に阻まれ無力化される。この時、アナスタシアは辺境伯夫人として王都へ乗り込むことを決意する。彼女は前世の「国家予算の再建理論」や「国際金融の知識」を武器に、王国の経済再建計画を提案する。
最終的に、アナスタシアとマクナル様は、王国の腐敗した権力構造と対峙し、愛と知恵、そして辺境の強大な経済力を背景に、全ての敵対勢力を打ち砕く。王国の危機を救った二人は、辺境伯としての地位を王国の基盤として確立し、二人の愛の結晶と共に、永遠に続く溺愛と繁栄の歴史を築き上げる。 予定です……
婚約者を奪い返そうとしたらいきなり溺愛されました
宵闇 月
恋愛
異世界に転生したらスマホゲームの悪役令嬢でした。
しかも前世の推し且つ今世の婚約者は既にヒロインに攻略された後でした。
断罪まであと一年と少し。
だったら断罪回避より今から全力で奪い返してみせますわ。
と意気込んだはいいけど
あれ?
婚約者様の様子がおかしいのだけど…
※ 4/26
内容とタイトルが合ってないない気がするのでタイトル変更しました。
【完結】攻略を諦めたら騎士様に溺愛されました。悪役でも幸せになれますか?
うり北 うりこ@ざまされ2巻発売中
恋愛
メイリーンは、大好きな乙女ゲームに転生をした。しかも、ヒロインだ。これは、推しの王子様との恋愛も夢じゃない! そう意気込んで学園に入学してみれば、王子様は悪役令嬢のローズリンゼットに夢中。しかも、悪役令嬢はおかめのお面をつけている。
これは、巷で流行りの悪役令嬢が主人公、ヒロインが悪役展開なのでは?
命一番なので、攻略を諦めたら騎士様の溺愛が待っていた。
婚約破棄を望む伯爵令嬢と逃がしたくない宰相閣下との攻防戦~最短で破棄したいので、悪役令嬢乗っ取ります~
甘寧
恋愛
この世界が前世で読んだ事のある小説『恋の花紡』だと気付いたリリー・エーヴェルト。
その瞬間から婚約破棄を望んでいるが、宰相を務める美麗秀麗な婚約者ルーファス・クライナートはそれを受け入れてくれない。
そんな折、気がついた。
「悪役令嬢になればいいじゃない?」
悪役令嬢になれば断罪は必然だが、幸運な事に原作では処刑されない事になってる。
貴族社会に思い残すことも無いし、断罪後は僻地でのんびり暮らすのもよかろう。
よしっ、悪役令嬢乗っ取ろう。
これで万事解決。
……て思ってたのに、あれ?何で貴方が断罪されてるの?
※全12話で完結です。
「転生したら推しの悪役宰相と婚約してました!?」〜推しが今日も溺愛してきます〜 (旧題:転生したら報われない悪役夫を溺愛することになった件)
透子(とおるこ)
恋愛
読んでいた小説の中で一番好きだった“悪役宰相グラヴィス”。
有能で冷たく見えるけど、本当は一途で優しい――そんな彼が、報われずに処刑された。
「今度こそ、彼を幸せにしてあげたい」
そう願った瞬間、気づけば私は物語の姫ジェニエットに転生していて――
しかも、彼との“政略結婚”が目前!?
婚約から始まる、再構築系・年の差溺愛ラブ。
“報われない推し”が、今度こそ幸せになるお話。
【完結】悪役令嬢はおねぇ執事の溺愛に気付かない
As-me.com
恋愛
完結しました。
自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生したと気付いたセリィナは悪役令嬢の悲惨なエンディングを思い出し、絶望して人間不信に陥った。
そんな中で、家族すらも信じられなくなっていたセリィナが唯一信じられるのは専属執事のライルだけだった。
ゲームには存在しないはずのライルは“おねぇ”だけど優しくて強くて……いつしかセリィナの特別な人になるのだった。
そしてセリィナは、いつしかライルに振り向いて欲しいと想いを募らせるようになるのだが……。
周りから見れば一目瞭然でも、セリィナだけが気付かないのである。
※こちらは「悪役令嬢とおねぇ執事」のリメイク版になります。基本の話はほとんど同じですが、所々変える予定です。
こちらが完結したら前の作品は消すかもしれませんのでご注意下さい。
ゆっくり亀更新です。
王子好きすぎ拗らせ転生悪役令嬢は、王子の溺愛に気づかない
エヌ
恋愛
私の前世の記憶によると、どうやら私は悪役令嬢ポジションにいるらしい
最後はもしかしたら全財産を失ってどこかに飛ばされるかもしれない。
でも大好きな王子には、幸せになってほしいと思う。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる