11 / 13
第十一話 迫る凶刃、試される絆
しおりを挟む
スカーレットとアシュターによる最初の反撃は、確かに保守派貴族と隣国ガレリア帝国の計画に打撃を与えた。
しかし、それは同時に、彼らをより追い詰め、さらなる過激な行動へと駆り立てる結果にもなっていた。
水面下で蠢く陰謀の気配は、日増しに濃密になっていくのを、スカーレットは肌で感じていた。
(次は、もっと直接的で、大規模な罠を仕掛けてくるはず……)
ループの記憶を探り、スカーレットはある出来事を思い出した。
近々開催される、国王陛下臨席の王宮騎士団観閲式。
過去の人生のある回で、スカーレットはこの観閲式の最中に起こった「事故」――実際には保守派貴族が仕組んだ爆破テロ――に巻き込まれ、命を落としたことがあったのだ。
そして、その混乱に乗じて、アシュターもまた暗殺されかけた。
(間違いないわ、奴らの狙いは観閲式!)
スカーレットは、すぐにアシュターに警告を発した。
「宰相閣下、近々行われる観閲式ですが……妙な噂を耳にいたしました。不穏な動きがあるやもしれません。どうか、ご注意を」
アシュターは、スカーレットの言葉を真剣な表情で受け止めた。
彼自身の情報網もまた、観閲式当日に何らかの騒乱が計画されている可能性を探知していたのだ。
「……承知している。警備は最大限に強化するつもりだ」
しかし、アシュターの声には重い響きがあった。
「だが、陛下がご臨席される以上、私が出席しないわけにはいかない」
「では、わたくしも同行いたします!」
スカーレットは、即座に言い切った。
「閣下お一人に危険な思いはさせません。わたくしにも、何かできることがあるはずですわ」
「馬鹿を言うな!」
アシュターは、珍しく声を荒らげた。
その瑠璃色の瞳には、強い拒絶と、そしてスカーレットを案じる色が浮かんでいる。
「君を危険な場所に連れて行くわけにはいかない! 君は、安全な場所に……」
「いいえ!」
スカーレットは、彼の言葉を遮った。
「わたくしは、もう閣下の『協力者』なのでしょう? ならば、危険も共にすべきです。それに……わたくしには、未来を知る知識があります。きっと、お役に立てますわ」
彼女は、アシュターの目を真っ直ぐに見つめ、訴えた。
その瞳に宿る強い意志に、アシュターは言葉を失った。
彼女は、ただ守られるだけの存在ではない。
共に戦う覚悟を持った、対等な協力者なのだ。
「……分かった」
長い沈黙の後、アシュターは重々しく頷いた。
「だが、決して私のそばを離れるな。必ず、私が君を守る」
「はい。信じておりますわ、アシュター様」
二人の間には、言葉以上に強い、覚悟と信頼が交わされていた。
そして、運命の観閲式当日。
快晴の空の下、王宮前の広場には、整然と並んだ騎士団と、着飾った貴族たち、そして多くの見物人で埋め尽くされていた。
国王陛下が観閲台の中央に立ち、アシュターはその隣に控えている。
スカーレットもまた、公爵令嬢として、貴族席の前列に座っていた。
華やかな雰囲気とは裏腹に、スカーレットの心臓は早鐘のように打っていた。
周囲に異常はないか、アシュター様の様子はどうか、神経を研ぎ澄ませる。
観閲式が粛々と進み、騎士団の行進が始まった、その時だった。
ドォォォン!!!
突如として、広場の端で大きな爆発音が響き渡った!
黒煙が上がり、悲鳴と怒号が飛び交い、会場は一瞬にしてパニックに陥る。
(始まった……!)
スカーレットは身構えた。
爆発は陽動だ。
本命は、この混乱に乗じたアシュターへの襲撃のはず!
案の定、混乱の中で、数人の騎士――いや、騎士の制服を着た暗殺者――が、国王陛下とアシュターのいる観閲台へと駆け上がってきた!
「陛下、お下がりください!」
アシュターは、即座に国王を庇いながら剣を抜き、暗殺者たちに応戦する。
周囲の護衛騎士たちも動き出すが、敵の数は多く、連携も取れている。
明らかに、周到に準備された襲撃だった。
「アシュター様!」
スカーレットは叫び、貴族席から飛び出そうとした。
しかし、別の方向からも、黒装束の者たちが現れ、逃げ惑う貴族たちに紛れてスカーレットへと迫ってくる!
狙いは、やはりアシュターだけではなかったのだ。
「くっ……!」
アシュターは、国王を守りながら暗殺者たちと斬り結び、同時にスカーレットの危機にも気づいた。
彼は、一瞬の隙をついてスカーレットの元へ駆け寄り、彼女を背後にかばうように立ちはだかった。
「言ったはずだ、私のそばを離れるなと!」
鋭い声で言いながらも、その背中は、スカーレットを絶対に守るという強い意志を示していた。
しかし、敵の攻撃は激しい。
アシュターは優れた剣士だが、多勢に無勢だ。
飛び交う剣戟、そして隠し持っていたらしい短剣や毒針による卑劣な攻撃。
アシュターの腕や肩に、浅いが確実な傷が増えていく。
「閣下!」
スカーレットは、彼の傷を見て悲鳴を上げた。
(このままでは……! わたくしが、何とかしなければ……!)
ループ知識をフル回転させる。
敵の攻撃パターン、連携の隙、そして……彼らが次に狙うであろう場所。
「閣下、右ですわ! 三人同時に!」
スカーレットが叫ぶ。
アシュターは、一瞬驚いた顔をしたが、すぐに彼女の言葉を信じて身を翻し、迫りくる三人の暗殺者の剣を見事に捌いた。
「次は背後から魔法が!」
「なっ!?」
スカーレットの警告通り、貴族席に紛れていた敵の魔術師が、アシュターの背後から呪文を唱えようとしていた。
アシュターは即座に反応し、魔術師の呪文詠唱を剣で妨害する。
スカーレットの未来知識による警告と、アシュターの卓越した戦闘能力。
二人の連携は、絶望的な状況の中で、わずかな光明を生み出していた。
しかし、敵の数は減らない。
じりじりと包囲網が狭まってくる。
アシュターの呼吸も荒くなり、流れる血が彼の体力を奪っていく。
「……ここまで、か……」
アシュターが、悔しげに呟いた。
「いいえ!」
スカーレットは、彼の前に毅然と立ち、叫んだ。
「まだ終わりではありませんわ! わたくしたちは、こんなところで終わる運命ではないのですから!」
その瞳には、恐怖ではなく、諦めを知らない強い光が宿っていた。
絶体絶命の状況。
しかし、互いを見つめ合う二人の瞳には、揺るぎない信頼と、共に未来を切り開こうとする、不屈の闘志が燃え上がっていた。
彼らの最後の戦いが、今、始まろうとしていた。
しかし、それは同時に、彼らをより追い詰め、さらなる過激な行動へと駆り立てる結果にもなっていた。
水面下で蠢く陰謀の気配は、日増しに濃密になっていくのを、スカーレットは肌で感じていた。
(次は、もっと直接的で、大規模な罠を仕掛けてくるはず……)
ループの記憶を探り、スカーレットはある出来事を思い出した。
近々開催される、国王陛下臨席の王宮騎士団観閲式。
過去の人生のある回で、スカーレットはこの観閲式の最中に起こった「事故」――実際には保守派貴族が仕組んだ爆破テロ――に巻き込まれ、命を落としたことがあったのだ。
そして、その混乱に乗じて、アシュターもまた暗殺されかけた。
(間違いないわ、奴らの狙いは観閲式!)
スカーレットは、すぐにアシュターに警告を発した。
「宰相閣下、近々行われる観閲式ですが……妙な噂を耳にいたしました。不穏な動きがあるやもしれません。どうか、ご注意を」
アシュターは、スカーレットの言葉を真剣な表情で受け止めた。
彼自身の情報網もまた、観閲式当日に何らかの騒乱が計画されている可能性を探知していたのだ。
「……承知している。警備は最大限に強化するつもりだ」
しかし、アシュターの声には重い響きがあった。
「だが、陛下がご臨席される以上、私が出席しないわけにはいかない」
「では、わたくしも同行いたします!」
スカーレットは、即座に言い切った。
「閣下お一人に危険な思いはさせません。わたくしにも、何かできることがあるはずですわ」
「馬鹿を言うな!」
アシュターは、珍しく声を荒らげた。
その瑠璃色の瞳には、強い拒絶と、そしてスカーレットを案じる色が浮かんでいる。
「君を危険な場所に連れて行くわけにはいかない! 君は、安全な場所に……」
「いいえ!」
スカーレットは、彼の言葉を遮った。
「わたくしは、もう閣下の『協力者』なのでしょう? ならば、危険も共にすべきです。それに……わたくしには、未来を知る知識があります。きっと、お役に立てますわ」
彼女は、アシュターの目を真っ直ぐに見つめ、訴えた。
その瞳に宿る強い意志に、アシュターは言葉を失った。
彼女は、ただ守られるだけの存在ではない。
共に戦う覚悟を持った、対等な協力者なのだ。
「……分かった」
長い沈黙の後、アシュターは重々しく頷いた。
「だが、決して私のそばを離れるな。必ず、私が君を守る」
「はい。信じておりますわ、アシュター様」
二人の間には、言葉以上に強い、覚悟と信頼が交わされていた。
そして、運命の観閲式当日。
快晴の空の下、王宮前の広場には、整然と並んだ騎士団と、着飾った貴族たち、そして多くの見物人で埋め尽くされていた。
国王陛下が観閲台の中央に立ち、アシュターはその隣に控えている。
スカーレットもまた、公爵令嬢として、貴族席の前列に座っていた。
華やかな雰囲気とは裏腹に、スカーレットの心臓は早鐘のように打っていた。
周囲に異常はないか、アシュター様の様子はどうか、神経を研ぎ澄ませる。
観閲式が粛々と進み、騎士団の行進が始まった、その時だった。
ドォォォン!!!
突如として、広場の端で大きな爆発音が響き渡った!
黒煙が上がり、悲鳴と怒号が飛び交い、会場は一瞬にしてパニックに陥る。
(始まった……!)
スカーレットは身構えた。
爆発は陽動だ。
本命は、この混乱に乗じたアシュターへの襲撃のはず!
案の定、混乱の中で、数人の騎士――いや、騎士の制服を着た暗殺者――が、国王陛下とアシュターのいる観閲台へと駆け上がってきた!
「陛下、お下がりください!」
アシュターは、即座に国王を庇いながら剣を抜き、暗殺者たちに応戦する。
周囲の護衛騎士たちも動き出すが、敵の数は多く、連携も取れている。
明らかに、周到に準備された襲撃だった。
「アシュター様!」
スカーレットは叫び、貴族席から飛び出そうとした。
しかし、別の方向からも、黒装束の者たちが現れ、逃げ惑う貴族たちに紛れてスカーレットへと迫ってくる!
狙いは、やはりアシュターだけではなかったのだ。
「くっ……!」
アシュターは、国王を守りながら暗殺者たちと斬り結び、同時にスカーレットの危機にも気づいた。
彼は、一瞬の隙をついてスカーレットの元へ駆け寄り、彼女を背後にかばうように立ちはだかった。
「言ったはずだ、私のそばを離れるなと!」
鋭い声で言いながらも、その背中は、スカーレットを絶対に守るという強い意志を示していた。
しかし、敵の攻撃は激しい。
アシュターは優れた剣士だが、多勢に無勢だ。
飛び交う剣戟、そして隠し持っていたらしい短剣や毒針による卑劣な攻撃。
アシュターの腕や肩に、浅いが確実な傷が増えていく。
「閣下!」
スカーレットは、彼の傷を見て悲鳴を上げた。
(このままでは……! わたくしが、何とかしなければ……!)
ループ知識をフル回転させる。
敵の攻撃パターン、連携の隙、そして……彼らが次に狙うであろう場所。
「閣下、右ですわ! 三人同時に!」
スカーレットが叫ぶ。
アシュターは、一瞬驚いた顔をしたが、すぐに彼女の言葉を信じて身を翻し、迫りくる三人の暗殺者の剣を見事に捌いた。
「次は背後から魔法が!」
「なっ!?」
スカーレットの警告通り、貴族席に紛れていた敵の魔術師が、アシュターの背後から呪文を唱えようとしていた。
アシュターは即座に反応し、魔術師の呪文詠唱を剣で妨害する。
スカーレットの未来知識による警告と、アシュターの卓越した戦闘能力。
二人の連携は、絶望的な状況の中で、わずかな光明を生み出していた。
しかし、敵の数は減らない。
じりじりと包囲網が狭まってくる。
アシュターの呼吸も荒くなり、流れる血が彼の体力を奪っていく。
「……ここまで、か……」
アシュターが、悔しげに呟いた。
「いいえ!」
スカーレットは、彼の前に毅然と立ち、叫んだ。
「まだ終わりではありませんわ! わたくしたちは、こんなところで終わる運命ではないのですから!」
その瞳には、恐怖ではなく、諦めを知らない強い光が宿っていた。
絶体絶命の状況。
しかし、互いを見つめ合う二人の瞳には、揺るぎない信頼と、共に未来を切り開こうとする、不屈の闘志が燃え上がっていた。
彼らの最後の戦いが、今、始まろうとしていた。
52
あなたにおすすめの小説
地味令嬢は冤罪で処刑されて逆行転生したので、華麗な悪女を目指します!~目隠れ美形の天才王子に溺愛されまして~
胡蝶乃夢
恋愛
婚約者である王太子の望む通り『理想の淑女』として尽くしてきたにも関わらず、婚約破棄された挙句に冤罪で処刑されてしまった公爵令嬢ガーネット。
時間が遡り目覚めたガーネットは、二度と自分を犠牲にして尽くしたりしないと怒り、今度は自分勝手に生きる『華麗な悪女』になると決意する。
王太子の弟であるルベリウス王子にガーネットは留学をやめて傍にいて欲しいと願う。
処刑された時、留学中でいなかった彼がガーネットの傍にいることで運命は大きく変わっていく。
これは、不憫な地味令嬢が華麗な悪女へと変貌して周囲を魅了し、幼馴染の天才王子にも溺愛され、ざまぁして幸せになる物語です。
転生賢妻は最高のスパダリ辺境伯の愛を独占し、やがて王国を救う〜現代知識で悪女と王都の陰謀を打ち砕く溺愛新婚記〜
紅葉山参
恋愛
ブラック企業から辺境伯夫人アナスタシアとして転生した私は、愛する完璧な夫マクナル様と溺愛の新婚生活を送っていた。私は前世の「合理的常識」と「科学知識」を駆使し、元公爵令嬢ローナのあらゆる悪意を打ち破り、彼女を辺境の落ちぶれた貴族の元へ追放した。
第一の試練を乗り越えた辺境伯領は、私の導入した投資戦略とシンプルな経営手法により、瞬く間に王国一の経済力を確立する。この成功は、王都の中央貴族、特に王弟公爵とその腹心である奸猾な財務大臣の強烈な嫉妬と警戒を引き寄せる。彼らは、辺境伯領の富を「危険な独立勢力」と見なし、マクナル様を王都へ召喚し、アナスタシアを孤立させる第二の試練を仕掛けてきた。
夫が不在となる中、アナスタシアは辺境領の全ての重責を一人で背負うことになる。王都からの横暴な監査団の干渉、領地の資源を狙う裏切り者、そして辺境ならではの飢饉と疫病の発生。アナスタシアは「現代のインフラ技術」と「危機管理広報」を駆使し、夫の留守を完璧に守り抜くだけでなく、王都の監査団を論破し、辺境領の半独立的な経済圏を確立する。
第三の試練として、隣国との緊張が高まり、王国全体が未曽有の財政危機に瀕する。マクナル様は王国の窮地を救うため王都へ戻るが、保守派の貴族に阻まれ無力化される。この時、アナスタシアは辺境伯夫人として王都へ乗り込むことを決意する。彼女は前世の「国家予算の再建理論」や「国際金融の知識」を武器に、王国の経済再建計画を提案する。
最終的に、アナスタシアとマクナル様は、王国の腐敗した権力構造と対峙し、愛と知恵、そして辺境の強大な経済力を背景に、全ての敵対勢力を打ち砕く。王国の危機を救った二人は、辺境伯としての地位を王国の基盤として確立し、二人の愛の結晶と共に、永遠に続く溺愛と繁栄の歴史を築き上げる。 予定です……
婚約者を奪い返そうとしたらいきなり溺愛されました
宵闇 月
恋愛
異世界に転生したらスマホゲームの悪役令嬢でした。
しかも前世の推し且つ今世の婚約者は既にヒロインに攻略された後でした。
断罪まであと一年と少し。
だったら断罪回避より今から全力で奪い返してみせますわ。
と意気込んだはいいけど
あれ?
婚約者様の様子がおかしいのだけど…
※ 4/26
内容とタイトルが合ってないない気がするのでタイトル変更しました。
【完結】攻略を諦めたら騎士様に溺愛されました。悪役でも幸せになれますか?
うり北 うりこ@ざまされ2巻発売中
恋愛
メイリーンは、大好きな乙女ゲームに転生をした。しかも、ヒロインだ。これは、推しの王子様との恋愛も夢じゃない! そう意気込んで学園に入学してみれば、王子様は悪役令嬢のローズリンゼットに夢中。しかも、悪役令嬢はおかめのお面をつけている。
これは、巷で流行りの悪役令嬢が主人公、ヒロインが悪役展開なのでは?
命一番なので、攻略を諦めたら騎士様の溺愛が待っていた。
婚約破棄を望む伯爵令嬢と逃がしたくない宰相閣下との攻防戦~最短で破棄したいので、悪役令嬢乗っ取ります~
甘寧
恋愛
この世界が前世で読んだ事のある小説『恋の花紡』だと気付いたリリー・エーヴェルト。
その瞬間から婚約破棄を望んでいるが、宰相を務める美麗秀麗な婚約者ルーファス・クライナートはそれを受け入れてくれない。
そんな折、気がついた。
「悪役令嬢になればいいじゃない?」
悪役令嬢になれば断罪は必然だが、幸運な事に原作では処刑されない事になってる。
貴族社会に思い残すことも無いし、断罪後は僻地でのんびり暮らすのもよかろう。
よしっ、悪役令嬢乗っ取ろう。
これで万事解決。
……て思ってたのに、あれ?何で貴方が断罪されてるの?
※全12話で完結です。
「転生したら推しの悪役宰相と婚約してました!?」〜推しが今日も溺愛してきます〜 (旧題:転生したら報われない悪役夫を溺愛することになった件)
透子(とおるこ)
恋愛
読んでいた小説の中で一番好きだった“悪役宰相グラヴィス”。
有能で冷たく見えるけど、本当は一途で優しい――そんな彼が、報われずに処刑された。
「今度こそ、彼を幸せにしてあげたい」
そう願った瞬間、気づけば私は物語の姫ジェニエットに転生していて――
しかも、彼との“政略結婚”が目前!?
婚約から始まる、再構築系・年の差溺愛ラブ。
“報われない推し”が、今度こそ幸せになるお話。
【完結】悪役令嬢はおねぇ執事の溺愛に気付かない
As-me.com
恋愛
完結しました。
自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生したと気付いたセリィナは悪役令嬢の悲惨なエンディングを思い出し、絶望して人間不信に陥った。
そんな中で、家族すらも信じられなくなっていたセリィナが唯一信じられるのは専属執事のライルだけだった。
ゲームには存在しないはずのライルは“おねぇ”だけど優しくて強くて……いつしかセリィナの特別な人になるのだった。
そしてセリィナは、いつしかライルに振り向いて欲しいと想いを募らせるようになるのだが……。
周りから見れば一目瞭然でも、セリィナだけが気付かないのである。
※こちらは「悪役令嬢とおねぇ執事」のリメイク版になります。基本の話はほとんど同じですが、所々変える予定です。
こちらが完結したら前の作品は消すかもしれませんのでご注意下さい。
ゆっくり亀更新です。
王子好きすぎ拗らせ転生悪役令嬢は、王子の溺愛に気づかない
エヌ
恋愛
私の前世の記憶によると、どうやら私は悪役令嬢ポジションにいるらしい
最後はもしかしたら全財産を失ってどこかに飛ばされるかもしれない。
でも大好きな王子には、幸せになってほしいと思う。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる