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熱情の果て、クリスはミスティの体からゆっくりと身を引いた。
結ばれていた熱が消えたことで、部屋の空気がやけに冷たく感じられる。
ソファの上のミスティは微かに身じろぐと、体を起こし、乱れた髪をかきあげた。
「……ミスティ、その……先日は、すまなかった」
クリスの声は、わずかに掠れていた。
「先日……?」
ミスティが小さく首を傾げる。
「……ああ。シャワールームのか」
数秒遅れて思い出したように言い、軽く笑う。
「構わないさ。きみの気が済んだなら」
その声音には、責める色も、恨みもなかった。
ただ事務的で、薄い同意のように響いた。
クリスは一瞬、呼吸が止まった。
数秒後、詰まった息を吸い戻し、何とか声を出す。
「……え……っ?」
ミスティは、ソファからゆっくりと立ち上がった。
脱ぎかけの病衣をそのまま肩から滑らせ手早くまとめると、部屋の隅にあるゴミ箱に押し込んだ。
そして時計をちらりと見る。
「悪いが、シャツを貸してくれ。あと、シャワーも」
服も着替えも、予定通りのように。
その口調には、さっきまでクリスに触れられていた痕跡すら、まったく残っていなかった。
「そろそろ、部屋に戻るよ」
クリスは、何も言えなかった。
たった今まで、ぴくりと反応していたつま先も、熱く震えていた肩も、今は全てが "なかったこと" になっていた。
その残酷な事実だけが、クリスの心にやけに鮮明に残っている……。
結ばれていた熱が消えたことで、部屋の空気がやけに冷たく感じられる。
ソファの上のミスティは微かに身じろぐと、体を起こし、乱れた髪をかきあげた。
「……ミスティ、その……先日は、すまなかった」
クリスの声は、わずかに掠れていた。
「先日……?」
ミスティが小さく首を傾げる。
「……ああ。シャワールームのか」
数秒遅れて思い出したように言い、軽く笑う。
「構わないさ。きみの気が済んだなら」
その声音には、責める色も、恨みもなかった。
ただ事務的で、薄い同意のように響いた。
クリスは一瞬、呼吸が止まった。
数秒後、詰まった息を吸い戻し、何とか声を出す。
「……え……っ?」
ミスティは、ソファからゆっくりと立ち上がった。
脱ぎかけの病衣をそのまま肩から滑らせ手早くまとめると、部屋の隅にあるゴミ箱に押し込んだ。
そして時計をちらりと見る。
「悪いが、シャツを貸してくれ。あと、シャワーも」
服も着替えも、予定通りのように。
その口調には、さっきまでクリスに触れられていた痕跡すら、まったく残っていなかった。
「そろそろ、部屋に戻るよ」
クリスは、何も言えなかった。
たった今まで、ぴくりと反応していたつま先も、熱く震えていた肩も、今は全てが "なかったこと" になっていた。
その残酷な事実だけが、クリスの心にやけに鮮明に残っている……。
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