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突然の射撃音。
そして、タイドがのけぞり、床に崩れた。
柱の陰から、老いた男が姿を表す。
その手には、魔導銃が握られていた。
「ラファエル……!」
「全く、相変わらず中途半端で、詰めが甘いな!」
ラファエルは、タイドに向かって吐き捨てるように言った。
「味方を……撃ったのか?」
老いたはずの男の声に荒んだ怒気と侮蔑が剥き出しだった。
年齢を感じさせないどころか、異常なまでに張り詰めた気迫が全身に満ちていた。
「味方? ああ、確かに同じ目的のために活動はしていたがね。しかし、足を引っ張るようなものは、味方ではないな」
「私を……撃つとは……」
タイドは床に倒れ伏しているが、憎々しげにラファエルを睨みつけた。
「なにが "黄昏の騎士" だ。目的の前に、薄っぺらな人道主義やら倫理観に惑わされおって! そんな甘っちょろい考え方で、よくも序列3位などと名乗れたものだな!」
新たな刺客に、ダスクは魔導バッグから剣を抜いた。
だが、タイドを撃ったその銃で、一瞬早く、ラファエルがトリガーを引く。
手を撃たれ、ダスクは剣を取り落とした。
「おとなしくしていろ、羽虫ごときが!」
更にラファエルがダスクを撃とうとしたところで、ミスティは咄嗟にダスクが取り落とした剣を拾う。
その手に馴染む感覚に、ミスティはハッとした。
──不滅の剣?
唯一、名と共に与えられたミスティの持ち物。
ミスティの魔力に反応し、もっとも威力を発揮する魔剣。
ミスティは迷わず、ラファエルに向かって剣を振るった。
剣に魔力を乗せた瞬間、剣身が輝き波動を放つ。
それでラファエルの体を一刀両断にするほどの威力を放った。
「ダスクっ!」
撃たれたダスクに振り返ったところで、一喝される。
「ミスティ! まだだっ!」
逼迫したダスクの声に、振り返る間もなく発砲音が耳に響き、脇腹に痛みが走る。
「ぐっ!」
「きみは不死身かもしれんが、身体能力は人並みだったな」
ズカズカと傍に歩み寄るラファエルは老人で、しかもミスティの剣撃で袈裟懸けに切り裂かれている。
だが、当のラファエルはそれらの事ごとを無視するように、普通に動いている。
そして腕を伸ばし、ミスティの腕を掴んだ。
「うわあっ!」
捻りあげられた手からノートゥングを取り落とし、更に骨が折れる音がした。
「ルミナリア騎士団解体から50年。いくら医療技術が発達し、延命治療が進んでも、肉体の老化を止めることはできない。ではどうすると思う?」
ラファエルの裂けた肩から腹にかけて、黒い金属質の装甲のようなものが見えた。
「黒曜炭化魔銀……か?」
「さすが、優秀な騎士だ」
笑いながら、ラファエルはミスティを無理に立ち上がらせる。
「う……ぐ……」
折れた腕の痛みに呻く。
「人間の正義に仕える者のくせに、使命の重さも忘れたか──小僧どもが!」
ラファエルは、ミスティの腕をねじ上げたまま容赦なく引きずった。
折れた骨がさらに軋み、呻き声が喉をつく。
「待て!」
叫んだダスクに向かって、ラファエルは再び発砲した。
しかしそれは、ミスティが立ちふさがってダスクを守る。
「ぐはっ」
「ミスティ! きみが犠牲になる必要は……っ!」
ダスクが叫ぶ。
ミスティは、わずかに首を横に振った。
反撃の機会を待て……と。
そして、タイドがのけぞり、床に崩れた。
柱の陰から、老いた男が姿を表す。
その手には、魔導銃が握られていた。
「ラファエル……!」
「全く、相変わらず中途半端で、詰めが甘いな!」
ラファエルは、タイドに向かって吐き捨てるように言った。
「味方を……撃ったのか?」
老いたはずの男の声に荒んだ怒気と侮蔑が剥き出しだった。
年齢を感じさせないどころか、異常なまでに張り詰めた気迫が全身に満ちていた。
「味方? ああ、確かに同じ目的のために活動はしていたがね。しかし、足を引っ張るようなものは、味方ではないな」
「私を……撃つとは……」
タイドは床に倒れ伏しているが、憎々しげにラファエルを睨みつけた。
「なにが "黄昏の騎士" だ。目的の前に、薄っぺらな人道主義やら倫理観に惑わされおって! そんな甘っちょろい考え方で、よくも序列3位などと名乗れたものだな!」
新たな刺客に、ダスクは魔導バッグから剣を抜いた。
だが、タイドを撃ったその銃で、一瞬早く、ラファエルがトリガーを引く。
手を撃たれ、ダスクは剣を取り落とした。
「おとなしくしていろ、羽虫ごときが!」
更にラファエルがダスクを撃とうとしたところで、ミスティは咄嗟にダスクが取り落とした剣を拾う。
その手に馴染む感覚に、ミスティはハッとした。
──不滅の剣?
唯一、名と共に与えられたミスティの持ち物。
ミスティの魔力に反応し、もっとも威力を発揮する魔剣。
ミスティは迷わず、ラファエルに向かって剣を振るった。
剣に魔力を乗せた瞬間、剣身が輝き波動を放つ。
それでラファエルの体を一刀両断にするほどの威力を放った。
「ダスクっ!」
撃たれたダスクに振り返ったところで、一喝される。
「ミスティ! まだだっ!」
逼迫したダスクの声に、振り返る間もなく発砲音が耳に響き、脇腹に痛みが走る。
「ぐっ!」
「きみは不死身かもしれんが、身体能力は人並みだったな」
ズカズカと傍に歩み寄るラファエルは老人で、しかもミスティの剣撃で袈裟懸けに切り裂かれている。
だが、当のラファエルはそれらの事ごとを無視するように、普通に動いている。
そして腕を伸ばし、ミスティの腕を掴んだ。
「うわあっ!」
捻りあげられた手からノートゥングを取り落とし、更に骨が折れる音がした。
「ルミナリア騎士団解体から50年。いくら医療技術が発達し、延命治療が進んでも、肉体の老化を止めることはできない。ではどうすると思う?」
ラファエルの裂けた肩から腹にかけて、黒い金属質の装甲のようなものが見えた。
「黒曜炭化魔銀……か?」
「さすが、優秀な騎士だ」
笑いながら、ラファエルはミスティを無理に立ち上がらせる。
「う……ぐ……」
折れた腕の痛みに呻く。
「人間の正義に仕える者のくせに、使命の重さも忘れたか──小僧どもが!」
ラファエルは、ミスティの腕をねじ上げたまま容赦なく引きずった。
折れた骨がさらに軋み、呻き声が喉をつく。
「待て!」
叫んだダスクに向かって、ラファエルは再び発砲した。
しかしそれは、ミスティが立ちふさがってダスクを守る。
「ぐはっ」
「ミスティ! きみが犠牲になる必要は……っ!」
ダスクが叫ぶ。
ミスティは、わずかに首を横に振った。
反撃の機会を待て……と。
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