異世界就職!?

pさん

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第一章 ー始まりー

いよいよ

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家の前まで来たとき、ちょうどディーアさん達が荷馬車に乗って帰って来た。

『やぁ、ただいま。』

ディーアさんはこちらに気づき、手を上げて言った。


「おかえりなさいませご主人様。」

「おかえりなさい!」

ディーアさんの隣には茶髪の可愛い女性も一緒にいた。


2人は玄関の前で荷馬車を止めた。



『ティアは、レイナを覚えているかい?』


「はい、もちろんでございます。」


どうやら2人は知り合いみたいだ。


(へぇー。レイナさんって言うのか、見た目年齢は18歳くらい……いや、この世界じゃ見た目は意味ないか…。耳はティアと一緒で普通の形だけど、レイナさんもハーフエルフなのかな?)


レイナさんは、俺達の前に来て、自己紹介をした。

「初めまして、レイナと言います。今日から旦那様より家事全般を任されました、これからよろしくお願い致します。」


レイナさんは、両手を前で重ねてお辞儀をした。


「初めまして、俺はミツキと言います、よろしくお願いします。」


続いて俺もお辞儀をした。


『あっ、ミツキ君。ちなみにその子も君と同じ人族だよ、歳は君よりか少し上だけどね。』


(えぇー!人族!?)


「そ、そうなんですか!?」

俺は凄く嬉しかった、やっと同じ種族でしかも年上!そして何と言っても女の子で、さらにクセもなく普通!!

(なんたる幸運…あぁ、俺の思いが届いたのですね空白様…。)


『さて、自己紹介も終わったとこだし、ミツキ君。君はレイナの荷物を運んであげてくれ。』


「はい!」


『ティアは、レイナに部屋の案内をしてから、仕事の引き継ぎをしてくれ。』


「かしこまりましたご主人様。」


『あぁ、それとティア、今日からご主人様は無しだ。君はミツキ君の先生として、働くように。』


「は、はい…。」


ティアさんは少し残念そうに返事をした。


「お久しぶりですティア様。」


「お久しぶりですねレイナ、ではお部屋に案内します。」


「はい!ミツキ様もありがとうございます。」

レイナさんは申し訳なさそうに俺にお礼を言って、ティアと仲良さそうに話しながら、中へと入って行った。
俺はそんな2人を見ながら、ほっこりしていた。


『2人が気になるかい?』


ディーアさんは微笑みながら言った。


「あ、いえ、はい!」

(何をあたふたしているんだ俺は…)


『レイナは幼い時、奴隷として監禁されていたんだよ。』

(!?)

俺は黙って聞いた。

『私は知識を集める為に、以前ティアと世界を周っていたんだ、そのときに立ち寄った街でたまたま逃げ出したレイナをティアが助けたんだよ。』


「奴隷……。」

(そんな風習もこの世界にはあるのか…。)


『それから、ティアに懐いてしまってね。自立するまでは面倒を見たって事さ。』


「なるほど、と言うか、どうやって連れて来たんです?と言うか荷馬車も最初は無かったのに…」



『あぁ、明日からの勉強で少しずつ教えていこうと思ったけど、まぁいいか。私が空白様と知り合いなのは分かるね?』


(まぁ、予想はしてたけど。)

「はい、何となくは…。」


『その時に私にも少し力を…と言うかキッカケをくれたんだよ。』


(きっかけ…。勉強していくうちに分かるって事かな…。)

俺が考え込んでいるのを察したディーアさんが言った。

『まぁ、詳しい内容は授業で教えるけども、簡単に言ってしまえば、空間魔法でレイナのいる街に転移した後に、荷馬車を購入し、近くまでまた転移した。と言う感じかな。』


(まぁ、なんとなくは伝わった。やっぱ魔法って凄いんだな、何だか勉強もやる気が出てきたぞ)


「なるほど、魔法って凄いんですね!」


明日からが楽しみだ。


『おっ、やる気が出たみたいで良かったよ。じゃあ荷物運びよろしくね、ミツキ君。』


「はい!任せて下さい!」




それから俺は、レイナさんの部屋に荷物を運び、ディーアさんから荷馬車の動かし方を学びながら、移動させ、馬を繋いで家に入った。


調理場では2人がお茶とお菓子を用意してくれていた…。


(おぉー、メイド服じゃない姿もこれまたクルものがある…。)


俺とディーアさんは部屋に入って、座った。


「あのー、ディーアさん、メイド服って。」


俺はレイナさんはメイド服を着ないのかと聞きたかった。


『あぁ…あのメイド服装はティアの趣味だよ。』



ディーアさんは呆れた顔で言った。

(えっ、趣味?)

「………。」

俺は何と返したらいいのか戸惑った。


『私は構わないと言ったのだが…どうしても形から入りたいらしくてね。』


(なるほど…。)

そんな話をしていると、2人がお茶と菓子を持ってきた。


それから俺達は休憩を取り、ディーアさんが元の世界の話を聞きたいと言うので、3人には俺がこの世界に来た経緯と元居た世界の話をした。
時折ディーアさんが質問し、俺が持っている知識で分かる範囲で答えながら時間が過ぎた。

3人は終始釘付けで聞いていて、俺はなんだか気恥ずかしかった。

それから日も落ち、夜食をとり、俺は風呂に入った。

(あぁ、やっぱり毛はまだか…分かってはいたけどちょっとショックだな。はぁ~早く大人になりたい…。)


俺は布で体を拭き、着替えて部屋へと戻った。

(明日からいよいよ訓練と勉強か…。)


俺はベットで天井を眺めていた。


(なんか、初めての会社で初めての出勤1日前って感情だ…。そういや、昨日からぐっすり眠ってないな。)


そんな事を思いながら、俺はゆっくりと目を閉じた…。
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