異世界就職!?

pさん

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第一章 ー始まりー

少しずつ

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『ティアとはここで訓練を?』

「そうです!」

俺達は訓練場に来た。


『ここなら大丈夫そうだね。』


ディーアさんは訓練場の中央に行き、説明を始めた。

『いいかい?まず最初に、初歩のファイヤーボールを教えるよ。説明しながらやるから見ててね。』


「はい、先生!」

俺は今めちゃくちゃウキウキしている。


『ではまず、片手を空に向け、身体の中の魔力を感じるんだ。』

ディーアさんは目を閉じた。

『そして、魔力を感じたら、次は、ファイヤーボールと言って魔法のイメージをする…。』

すると、ディーアさんの手の平の前に、言葉通りの火の玉が出てきた。

『いいかい?私は今、ここで留めると言うイメージも同時に行っている。そして最後は…ハッ!』

ディーアさんのファイヤーボールは、空高く上がって消えた。

『手から飛ばすイメージだ。』


「おぉーさすが先生…。」

俺は目の前で火の玉が飛んでいく様を見て、何だか感動した。

『ミツキ君の場合は、初めてだからイメージしたより少し魔力を抑える感覚でやってみるんだ。』


「分かりました先生!」


俺は、言われた行程を思い出しながらやってみた。


(手を上げ、魔力を感じ、少し抑えて…)

「ファイヤーボール。」


ボッ…。


(………あれ?)

一瞬だけ、小さな火が出た。



『失敗するとこうなるんだ。よし、もう少し、魔力を多く出してみようか。』



「はい、先生!」


(えぇーと、さっきより多めにして…)

「ファイヤボール!」


俺の手から、ディーアさんと同じくらいのサイズのファイヤーボールが空へと上がっていった。


『お見事!』


「出来た…。」

俺は手の平を見ながら、心の中でガッツポーズをした!


『よし、ある程度の感覚は掴んだと思うから、次は魔力操作をやってみよう。見てて…』


そう言うと、ディーアさんは人差し指を立て、ロウソクの灯りくらいの火を出した。


「おぉ…。」


『ミツキ君も同じようにやって、5分間同じ大きさを保ってもらうよ。』


「はい!」


俺も、人差し指に火を灯した。

「ファイヤ…。」


(これは、一定量の魔力を意識するのが意外と難しい…)

俺の火は、ユラユラと大きくなったり小さくなったりと、不安定だ。

『どうだい?意外と難しいだろ、少ない魔力を持続的に操作するのは絶妙な加減が必要なんだ。』


「な、るほど…。コツとか…ありますか?先生…。」

俺は、指先の安定しない火の様子を見ながら、聞いた。


『魔法はイメージだよ。まぁ、強いて言うなら、大きく息を吸って、ゆっくり一定に息を吐く感じかな?』



「ありがとう…ございます…。」

(一定に、息を吐く感じで…。)


すると、火は少しずつ安定してきた。


『さすが俺の生徒だね。そのまま5分間保つんだ。』


「は…い。」



あれからどうにか、5分が経った。


『はい、そこまで。』


「ふぅ~」

(かなり、神経を使うな…でも、楽しい!)


ニヤニヤしてる俺を見て、ディーアさんが言った。


『おっ、まだまだ行けそうだね。』


「もちろんです!」


『よろしい、じゃあこのまま、残りの属性もやってみるよう。』


それから俺は、ディーア先生の教えを受けながら、火属性以外の属性も練習して、どうにか全属性使えるようになった。

夢中で練習してたら、空はいつの間にか暗くなり始めていた。


『よし、今日はここまでにしよう。そろそろレイナも来る頃だし、君の魔力もそろそろ限界じゃないかい?』


俺は、少し息を上げながら返事をした。


(体術訓練の時は息も上がらなかったのに…。)

俺は額の汗を拭ってから、ディーアさんと家に向けて歩いた。


「先生、魔力ってもしかして、スタミナとも関係するのでしょうか?」


俺は、隣を歩くディーア先生に質問してみた。


『おっ、鋭いねミツキ君、魔力は常に自然の中に溢れていてね、私達も呼吸をするたびに身体の中へ取り入れているのさ、そして、肉体エネルギーと精神エネルギーが魔力と結合し、蓄積されていく。』


「なるほど…魔力は自然に回復出来るんですね。」


『その通り、しかし、外部から取り入れたものを自分自身のものにするのには、どうしても時間がかかるから、そこは注意だよ。』



「魔力を使い過ぎると、結合している肉体と精神エネルギーも一気に消費されて、動けなくなると言う事ですね…。」


『さすが私の生徒だ!』


ディーア先生は嬉しそうに俺の背中を叩いた。
俺はまだ、褒められる事に慣れなくて、気恥ずかしくなった。

すると、前から、レイナが俺達を呼びに来た、俺達は手を上げて合図し、3人で家へと帰った。

それから皆んなで夕食を食べ、お茶を飲みながら今日の出来事や、明日の打ち合わせをして、俺は風呂に入り、部屋へと戻った。

(今日は一日中楽しかったなぁ~。)

俺はベットの上で今日一日を振り返っていた。

(ディーアさんが言ってた話し…あれって肉体強化や感覚強化も出来るって事だよな…朝の訓練で試してみるか、いや、やっぱ魔法は無しで行こう…。)

あれこれ考えてる内に、俺はいつの間にか眠っていた。
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