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本編
いざゆかん!温泉街へ!
しおりを挟む「着いた~!」
レオンさんのエスコートで馬車をおり目の前にそびえ立つ立派な旅館を前にして僕は歓喜の声を上げる。
そんな楽しそうにはしゃぐ僕をみてレオンさんも嬉しそうに笑った。
「俺たちが泊まるパルトア旅館はこの領で1番の高級旅館だ。スタッフのサービスや雰囲気、料理も上手くて評判だ。貴族御用達でもあってセキュリティ面もしっかりしていて安心できる。」
「そうなんですね!楽しみです」
旅館の入口付近でレオンさんに説明してもらっていると後ろから声をかけられた。振り向くとそこには日本で見た様な着物を着こなした女性が従業員と思わしき人達を従えて出迎えてくれていた。
え!こっちの世界でも着物みたいな服があるのか…いいなぁ、軍服のレオンさんも素敵だけど、浴衣姿のレオンさんもかっこいいだろうな…ぐふふっ
そんな妄想を1人していると着物を着た女性は流れるような美しい所作で僕たちに挨拶をする。
「レオン様、アサヒ様お待ちしておりました。ようこそ我がパルトア旅館へ、支配人を務めさせていただいておりますルージュと申します」
「久しいなルージュ殿、よろしく頼む」
「はい、お任せ下さい」
にこやかに笑い合う2人をみて僕は目をぱちくりさせながら2人の顔を交互に見た。
「お2人はお知り合いなんですか?」
「ああ、ここはダルイズの領と言っただろう?あいつとは幼馴染兼腐れ縁だからな、小さい頃から遊びに来た際はここに泊まっていた。」
「懐かしい思い出です。やんちゃばかりしていたあのお2人が今や立派な騎士様になっているとは…」
「え!レオンさんやんちゃだったんですか!?」
「ええ、それはもう手に負えないような…」
「っ!?ルージュ殿もうその辺で勘弁してくれ!」
レオンさんの幼少の頃の話に興味を持った僕と、それを懐かしそうに話し出すルージュさんを慌てた様子で止めに入るレオンさん
「ほほほっ…レオン様のそんな慌てた様子を見られるなんて珍しいことですね。さて、昔話もこのくらいにして旅館を案内しましょうね」
「はぁ…本当に昔から貴方には頭が上がらないな」
微笑むルージュさんを苦笑いしながらみつめるレオンさん、こんなレオンさん初めて見た…凄いなルージュさん。
僕はそんなルージュさんに尊敬の眼差しを送った。
旅館内を支配人のルージュさん自ら案内してくれた。ロビー、遊戯施設、バー、宴会場…等、覚えきれないほどの充実した施設に僕は驚いた。
「さぁ、ここがお部屋にございます。」
最後に案内されたのは僕たちが泊まる部屋だった。最上階でこの旅館1番のVIPルームらしい。窓から見える眺めは最高で絶景が広がっていた。
「うわぁあ!凄い眺め!レオンさん見てください!絶景が広がってます!」
「あぁ、いつ見ても素晴らしい景色だ」
興奮しすぎてぴょんぴょん跳ねながら窓に張り付き絶景を眺めていると、後ろから優しくレオンさんに抱きしめられる。レオンさんも嬉しそうな弾んだ声で僕に同意し絶景を眺めていた。
「ほほほっ…お気に召して頂けたようで何よりです。ではお次はお部屋の説明を致します」
「いや、俺が知っているから大丈夫だ。」
「そうでしたね、わかりました。では私はこれにて失礼致します。お夕食は17時から20時までとなっております、その間にご連絡ください。ではごゆるりとお寛ぎ下さいませ」
「ありがとうございました」
僕のお礼にルージュさんは優しく微笑みながら部屋をさっていった。
「さぁ、アサヒこの部屋の説明をしよう」
「はい、お願いします」
一通り絶景を楽しみ終わりレオンさんに部屋の施設を受ける。なんとこのVIPルーム、露天風呂が着いているそうだ。
「大浴場もあるんだが不特定多数が入る所にアサヒの柔肌を晒したくなくてな。それで部屋に露天風呂が付いているこの部屋を取った。」
「レオンさん…ありがとうございます」
レオンさんが僕のためにそんなことまで考慮して考えてくれていたなんて…こんなに思われているのが嬉しくて僕はレオンさんに抱きついた。
ふふっ…大好きなレオンさんからの独占欲や嫉妬は嬉しい。抱きついた拍子にレオンさんの匂いも堪能するべく厚い胸板に顔を擦り寄せる。
「アサヒが楽しそうで何よりだ。温泉も一緒に入ろうな」
そう言って色気をたっぷり含み優しく微笑んだレオンさんは僕に深いキスをした。
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