【完結】【R18】恋で・漕いで 〜 ギクシャクカップルが姫初めでイチャラブカップルに変身する話 〜

船橋ひろみ

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※第七話 ミルキーホワイトの肌

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 ゆりえは、もどかしいとばかりにブラジャーの肩紐をずらした。
 真冬の冷え冷えとしたキッチンにいるはずなのだが、触れている肌は火照りで汗ばんでいた。
 良治に伝えた『身体が熱い』という一言は、彼に向けた気遣いでも何でもなく、事実であった。
 我慢が限界なのか、良治のシャツをまくりあげて、ゆりえの手が滑り込み、良治の肌を撫でた。

「ひゃあ、つ、冷たい」
「ご……ごめんなさい……今の今まで水仕事してたから……でも」
「でも?」
「良治さんに触りたくて……んんんっ、すべすべして、気持ちいい」

 手は冷たいものの、彼女の火照りで指先はじんわりと暖かい。
 つつつ、と柔らかな手指が良治の背中に回ると、絶妙な力加減で這い回った。
でる』ではなく『った』としか表現できない、いやらしい手つきであった。
 良治は身体の芯から身震いした。彼女のように感じられ、思わずぞわっと感じてしまったのだ。

「あぅぅっ……ゆ……ゆりえさん……そんな……いやらしい手つき……どこで……」
「お……教わったことなんて……ない……ただ、良治さんに気持ち良くなってほしい……それだけです」
「す、すごく……感じる……ゆりえさん……」
「あん……良治さんの声も……すごくエッチ……あああっ、乳首……感じちゃうよぅ」
「じ、自分で乳首感じちゃう、とか言う……そ、そんなスケベだったの? ゆりえさん……」
「や、やだぁ……良治さんが……私をいやらしくしたのに」

 良治はわざと『スケベ』という言葉でゆりえの恥じらう気持ちをもてあそぶ。
 そして、コリコリの乳首を絶妙な力加減で摘み、こね回しながら、時折乳輪のあたりを指の腹でツツツ、と撫で回した。
『エッチ』より『スケベ』の方がいやらしく彼女に響くのでは、という予想はバッチリと当たり、乳首の刺激と相まって、ゆりえの声はうわずり、いっそうつやめいた。

 二人だけの空間。二人だけの世界。
 こんなフェロモン漂う会話も、周囲に漏れる心配はない。
 そんな安心感が二人の言葉遣いを卑猥にする。
 恥じらいながらも、ゆりえのしなやかな手指は、良治を求めて背中と股間を艶めかしく這い回っている。
 雌の愛撫を受けた男根は、早くもギンギンに硬化して、ボクサーブリーフが息苦しいとばかりにいきり立っていた。
 執拗に亀頭付近を撫で回される。意思と関係なくカウパー液が漏れ出て、ぬるぬるとしているのが自分でもわかる。

「あ……固くなってきたぁ……」
「うくぅ……ゆりえさんが、上手いから……あぅぅぅ」

 良治はゆりえの背中に手を回し、ぷちぷちとブラジャーのホックを外すと、ゆりえは小さな喘ぎ声をあげた。
 足元にミントグリーンのブラジャーが、ぱさりと落ちる。
 キッチンの照明が、ゆりえの胸に陰影を作り、形の良い乳房を際立たせた。
 カチカチの乳首がバストにはっきりと影を作る。
 火照りで赤らんでいる胸元は、はっ、はっと荒い息づかいに合わせて上下している。
 良治の自室はエアコンをつけたばかりで寒いはずなのに、興奮でボルテージが上がっているゆりえはパンティ一枚でも全く気にしていない。
 それどころか、やや汗ばんでさえいる。

「ねぇ……良治さんも……脱いで」
「ゆ、ゆりえさん……そんなこと言ってるそばから……」

 良治におねだりして脱いでもらうはずなのに、当のゆりえがプチプチと彼のシャツのボタンを外し始めたのだ。
 くすぶっていた興奮が高まり、心身ともに快楽に酔いしれたゆりえは一人の雌に変わった。

「だって、私、スケベなんでしょ……」
「そ、それは……」
「こんなエッチでスケベな女、イヤですか?」
「そ、そんなこと……」
「もう、これ以上、言わさないで……いくら良治さんでも、恥ずかしくて……んんんっ」

 彼女の唇に熱烈なキスをして、口を離すと、てろんとした唾液が糸を引いて二人を繋いだままにする。
 二人きりとわかっていても、ゆりえの性格を思えば、こんな奔放すぎる言葉を放つには、相当勇気が必要だったはずである。
 きっと、恥じらいよりも良治に対する気持ちが勝ったのだろう。
 その気持ちに精いっぱいの敬意と好意を乗せて、柔らかな乳房を鷲づかみするよう揉みしだいた。
 ゆりえはおぼつかない手付きで、シャツのボタンを外し、剥ぎ取るようにシャツをめくりあげる。
 ハアハアとお互いに荒い息を交わしながら、相手を一心に求めて服を脱がし、肌に触れ、眼の前の相手の喘ぐ姿に自分のボルテージを上げる。
 シャツをまくりあげられた良治は、もどかしくなり、キスをしながらシャツを脱ぎ捨てて半裸になった。

 再びゆりえの乳房に手を伸ばした瞬間、わずかに早く彼女が良治の身体にむしゃぶりつき、鎖骨をちゅちゅっ、とついばんでから一気に良治の乳首に吸い付いた。

 ちゅちゅっ、ちゅぱちゅぱっ、ちゅっ。

「あむぅ……良治さん……良治さん……いっぱい、気持ちよくなって……」
「うううううっ……ゆ、ゆりえさんっ、気持ち、良すぎるぅ」
「いいよ、感じて……嬉しい……ここ、気持ちいいのね……んんっ」
「わぁっ……くぅぅっ……ゆりえさん……すごい上手いっ」

 自分の乳首をこねくりまわされたお返しとばかりに、ゆりえが舌先でちろちろと良治の乳首の先端を舐めあげると、快感電流が良治の身体に拡がる。
 彼女のしなやかな手指は、スルスルと腹や脇を伝って下腹部に動き、ズボンのバックルを外しにかかった。
 夢中になりすぎて手間取っているのか、バックルの金具がカチャカチャとけたたましい音を立てる。

「べルト……外れた……んんっ」
「ゆ、ゆりえさん……」

 その間もゆりえは飽くことなく、良治の胸を、鎖骨を、首元をついばみ続けた。彼女の唇が触れると、熱く痺れるような快感が身体の奥から立ち上る。
 ベルトが緩み、お互いがピタリと重なると、ゆりえは小さな叫び声をあげて、良治に身体を預けてきた。
 抱きしめながら、彼女の丸い尻をなで上げたのである。
 すべすべとした素材のパンティ越しに、ヒップのぷりぶりとした感触と興奮で昂ぶっている熱を感じる。
 柔らかい美尻から背中を経由してフェザータッチでさわさわと指を這わせると、彼女はくねくねと身をよじらせながら、良治の身体を一心に愛撫する。
 ガチャリ、とバックルの音とともに良治のズボンが床に落ちると、ボクサーブリーフ越しに男根をまさぐりはじめた。

「り……良治さんも……私と同じ、パンツ一枚になりましたよ」
「ゆりえさん……そんな、いやらしい目で……チ○コいじるなんて……」
「好きになった人の……身体がほしい……それって自然なことでしょ? ……違いますか?」
「いや……ゆりえさん……どさくさにまぎれて、そんな大事なこと……」
「あ……り、良治さんは……どうなの?」
「股間まさぐっている状態で、聞くの!? もうむちゃくちゃ……うううっ」
「早く答えないと、もっといやらしく撫でますから……」

 湖で泣きじゃくった時とまるで別人であるかのように、ゆりえはこの上ない妖艶な表情を浮かべ、良治のいきりたった肉竿を、充血してはち切れそうな亀頭を、絶妙な手付きで愛撫する。
 服を脱ぐように、彼女の欲望が一枚、また一枚と露わになっていったのだろうか。
 良治が背後から抱きしめたばかりに見せた、羞恥の表情はもう残っていない。
 そこには、心惹かれる人に出会えた、ひとりの『女』であり『雌』がいた。
 そして、その『心惹かれる人』である良治という存在を心身に刻もうと、うっとりとした表情で貪るのであった。

「すごい……カチカチです……こんな固くなって……嬉しいな……」
「うううっ……こんなに撫で回されるのって……くあああ」
「早く、良治さん、答えをください……私、ずっと撫でてばっかりなの、イヤです」

 生唾を飲み下す。
 良治にしても、答えはすでに出ていた。それをはっきり告げていなかっただけだ。
 ゆりえのように自分をしっかり持ち、過去に向き合うしなやかで強く生きる姿勢を好ましく思い、尊敬さえしている。
『好きです』の一言は、歳を重ねたことによる余計なノイズが邪魔で言えないままだった。
 仕事が忙しい、自分の生活水準を彼女が良しとするのか、この気持ちは一時的なものか、ゆりえのことを思うと現れては消える様々なこと。

(でも……俺は……)

 一緒にいたい人を探しに相談所に行ったのではなかったか。
 不思議な縁で、目の前の彼女に出会えたのではなかったか。
 そして、彼女は真っ直ぐな想いを自分に向けているではないか。

 良治は小さく首を振り、彼の身体を夢中についばむゆりえの顔を両手で包み、強引に唇を吸った。
 目を見開いたゆりえの口から、ちゅぷり、と自分の唇を離して、見つめる。

「お、俺も、好きです……」
「良治さん……」
「もっと早く言えば良かった。でも、余計なことを考えてしまって、言えなかった……」
「……」
「今日の車の話を聞いて、ますます……ますます好きになりました。過去の傷に向き合っていこうとする、君を」
「り、良治さん……」
「忘れさせる、なんて自信はないけど……少し、君の荷物を俺も背負いたいんだ……」
「ありがとう……大好き」
「……本当は、もっと服を着ている時に言いたかったんだけどね……」

 良治が照れ笑いすると、ゆりえはハッとして身体を離した。
 お互いの下着一枚の姿を見つめ合い、クスクスと笑って再び抱き合う。

「ゆりえさん、欲しい……」
「私も……良治さんをたくさん、ください……今の言葉聞いたら、もう、我慢が限界だよ」

 ギュッと抱き合った後、スルリ、とお互いに相手の『最後の一枚』を脱がしていく。
 良治の下着からブルンと男根が飛び出すように現れると、待ちきれないように、ゆりえがかがんでしゃぶりついた。
 口腔内の独特の体温と感触に腰が砕けそうになるのを、良治は懸命にこらえるのが精いっぱいであった。
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