【完結】【R18】同窓会で会った元クラスメイトたちが、とてつもなくエロい件

船橋ひろみ

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第4章 〜 ねだる女教師 〜

第4章 〜 ねだる 女教師 1 〜

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「やっぱり、慣れないものは慣れないな……」


 路駐した営業車「白石」の車中で、隼人はネクタイを緩め、大きく息をついた。
 運転席のシートに、二ヶ月前に九門佳苗とカーセックスをした時についた、粘液のシミがある。
 公園のそばに路駐して、暗がりの中で体を重ねた。佳苗の豊満な裸体と乱れに乱れた痴態を思い返して、シートを倒す。まったく住む世界の違うキャリアウーマンの佳苗と、あんな激しいセックスをしたことが未だに信じられない。
 あの夜以降、佳苗は仕事で頻繁に隼人の会社に訪れるが、廊下ですれ違っても時々視線をあわせて会釈をするだけの関係に戻った。高校の同級生であることは隼人と佳苗しか知らないので、好都合なのだろう。


「まあ、九門のこともそうだけど、俺が先生なんてねぇ……信じらんないよ」


 助手席に放り込んだビジネストートからゴソゴソと簡易製本された書類を取り出す。
 表紙には「小見山高校向け 物流講座」隅には「講師 : 朝日オアシス 戸塚隼人」と印刷されていた。
 会社が地域社会に貢献する活動の一環で、清美が勤務する小見山高校に、隼人の会社の社員を社会人講師として派遣することが決まったのだった。

 もちろん、生徒想いの清美が学校内を奔走して実現した企画だ。

 隼人と清美がメインで動いて、飲料納入を実現した小見山高校は、新規顧客の一つだ。しかも朝日オアシスで実績のなかった学校ということで、注目度も重要度も高い顧客となった。
 当然、会社としても、重要顧客の学校からの頼みは断る理由がない。実際に担当した隼人が講師として派遣されることになり、清美が受け入れ側の立場でサポートするという体制で、スタートすることとなった。

 二週間前のある日、ルートセールスから戻ると、社長室に呼び出されたことが発端である。
 いよいよかおりや佳苗の情事のことがバレたかと恐る恐る言ってみると、小見山高校に臨時講師に行けという話しで、キョトンとしてしまったものだ。話す社長の横に佳苗がニヤけ顔で立っていた。


「まあ、銀行の九門さんもな、この間の同行営業の行動から、君を講師に推薦している。ぜひ当社の取引拡大に貢献してほしい」


 と、デスクから身を乗り出して言うので、ひっくり返りそうになった。
 隼人と佳苗の関係を知らない社長は、深く考えもしないで彼女の進言を採用したのだろう。
 外部の人間であるが、社内の評判が高い佳苗の進言を疑うことなく、受け入れたのだった。

 確か、九門佳苗と八重樫清美は幼馴染だったはずだ。

 きっと、佳苗が自分の立場を利用して、隼人と清美の距離を縮めようとしてくれているのだろう。そんな思惑を感じながら、社長の辞令を二つ返事で引き受けることになった。
 会社の重要顧客というばかりでなく、小見山高校出身者や、佳苗を慕う社員たちが隼人を全面的に支援する形となり、準備は必要以上に熱を帯びたものとなった。
 初授業にむけて、プレゼン経験ゼロの隼人に広報部の面々がプレゼン特訓を行い、隼人の退勤時間は毎日のように深夜に及んだ。
 そして、急ごしらえながら広報部手作りのテキストも日に日に分厚くなって、最終的に非常に密度の濃い内容となった。

 そして、初授業の今日を迎えた。

 初授業の主な生徒は、清美が関わっている購買部と、帰宅部で家庭環境のあまり良くない、つまり「居場所がない」生徒たち10人ほどだ。
 練習の成果か、たどたどしい進行あるものの、時間いっぱいしゃべり、なんとかこなすことが出来た。
 生徒たちも、開始直後は退屈そうだったが、最後まで誰一人寝ることなく、熱心に聞き入ってくれた。

 特に、購買部の生徒は物販の経験もあるので、感じることも多かったようだ。

 最初に学校訪問したとき、目が笑っていなかった風間典子が熱心にノートをとっていたのが印象的だった。購買部で居場所を見つけたので、思い入れもあるかもしれないな、と隼人は含み笑いをする。

 そして、補佐役として参加してくれた清美。

 心強かった。教室の後ろで座ってくれていただけなのに、教室を包む不思議な温かい空気を作っていた。
 彼女は終始何も言わなかったが、温かい目でそれぞれの生徒の様子をみたり、隼人と目が合うと「大丈夫だよ」と言いたげな柔和な笑顔で頷いてくれて、彼の『授業』を妨げることもなかったのだ。

 仕事上の成行きではるあるものの、思いがけず清美と学校でセックスしてから、会うたびに清美の視線が優しく暖かく感じられるようになった。
 会うのは仕事上のことが多いので、それ以上の進展はないが、プライベートでのメールやメッセージをもらうことも増えた。
 やはり話題は仕事関係だが、言葉遣いもだんだんと親しみがこもったものになってきた。清美が隼人に好意を持ってくれているのは十分にわかるが、不器用で仕事熱心な清美なので、距離を縮めるチャンスが少ないのが悩みどころだった。


「清美ちゃん……」


 ため息交じりにつぶやいた途端、スマホが鳴る。清美からだった。


「清美ちゃん、さっきはお疲れ。……どうしたの?」


「隼人くん、お疲れ様。こっち、早く仕事終わりそうなの。今日のこと、話せない?」


 清美が初授業のことで反省会をしたいという。
 一時間後に隼人のお気に入りのカフェ『マレンゴ』で待ち合わせとなった。
 ここから会社戻って、残務をさっさと切り上げれば、十分間に合う。
 電話を切ると、隼人は車をスタートさせて営業所に向かう。車のバックミラーに自分のニヤケ顔が映るのに気がついて、ブルブルと首を振るのだった。


 地に足がつかない気分で帰社した隼人はいつものように缶コーヒーで一服することもなく、テキパキと残務処理を行う。会社を出た時には夕日が眩しい時間。慌てて最寄り駅に駆け出した。

 待ち合わせ場所のカフェ『マレンゴ』に入ると、窓際でコーヒー片手に外を眺めている清美がいた。
 胸元のフリルが愛らしいワイシャツで、ワインレッドのコーデュロイジャケット。学校ではアップにしている髪はほどかれて、別人の雰囲気だった。
 隼人に気がついて、はにかみながら、小さく手をふる。デレっと緩みかけた顔を引き締めながら、彼女の向かいの席に座る。


「隼人くん、今日はありがとう。私、一般企業で仕事したことないから、改めて聞くと新鮮で……」


 隼人が注文したモンブランセットが届く間、今日の『初授業』について感想を清美はまくし立てる。
 初めての企画で不安だったが、思った以上に生徒に効果があったのだろう。こんな饒舌な清美は初めてだ。
 熱を帯びる清美の教育論に耳を傾けながら、お気に入りのモンブランを味わう。


「高校や大学を卒業すると、大半は一般企業に務めるから、商業科でもない限り、今日みたいな用語なんて入社して初めて聞くと思うの。だからこうして一般企業の人の話を聴かせるのが、学校のカリキュラムにあってもいいと思うのよね……隼人くん?」


「う、うん、……聞いているよ。清美ちゃんが生徒思いなのは、後ろに座っていた様子でよくわかった」


 最後に残したモンブランの栗を頬張りながら、清美の胸元のフリルに目線を移して隼人はうなずく。
 夕方の西日に照らされて、フリルがオレンジの陰影を描き、彼女の形の良いバストと相まって、淫靡な雰囲気を醸し出している。あのセックス以来、清美は自然体の色気をまとったように思えてならない。
 一通り喋り終えて、満足した清美はコーヒーを飲もうとしたが、カップがすっかり空になってた。

 カチャリと皿にカップを置くと、覗き込むように隼人を見つめる。


「……あの……あの……隼人くん、明日ってお休み?」



「ああ、カレンダー通りだよ。明日は土曜だから休み」



「……あのね」



 隼人は生唾を飲んで、清美を見つめ返した。
 彼女の顔が赤いのは、決して夕日のせいではないだろう。


「うち、来てほしいの、もっとお話したい」


 カップの取っ手にかけられた清美の手をそっと包みながら、ゆっくりと隼人は頷いた。
 小首をかしげながら、はにかんだ清美は、隼人の指に自分の指を絡める。


 「ありがとう……嬉しい」


 一人の女性に戻った女教師は、艶めいたため息を吐いて、目の前の隼人を見つめた。
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