体育館ラブスーサイダル

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当の名前の持ち主は


僕を見下ろしていて


なんだか、BL本の主人公みたい。



なんて



そんな呑気なことは言ってられなかった。



整った顔の尋くんに見つめられて
微動だにできない。


息を吸った尋くんから出た言葉は、



「奏はホモなんだね」





耳を疑った。


「えっ?ちが…っ」


「だってこういうの好きなんでしょ?」



尋くんの細い白い足が伸びる。

その先は僕の股間で。

上履きが僕の大事な部分の上に
そっと添えられる。



そして…。
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