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総司は昨夜見た夢の内容、そして一部の記憶が戻った事を柚月に話した。
「そうだったのね、夢を丸々信じる訳では無いけど、お姉ちゃんを探す手がかりも無いし、暫く様子見てもいいかもしれないね」
朝食の目玉焼きを切りながら柚月は言った。
続けて気になっている事も聞く。
「お姉ちゃんの事も思い出したんだよね?
じゃあ、お姉ちゃんに対する気持ちも戻ったって事?」
答えは聞きたくない、でも聞かなければ先に進まないと言った様子で柚月は聞いた。
少し間を開けて総司は言った。
「うん、葉月を愛する気持ちも戻った。
だからと言って柚月への気持ちが消えたわけではないよ。
柚月も愛している。だけどこのままと言うわけには行かないし、ちゃんと答を出そうと思う。
けど、葉月が何をする為に出て行ったのか、理由を聞かないことには納得の行く答えは出せない。
答えを知る為にも、葉月に会って聞かなければならないことは沢山ある。
ただ葉月を待つだけでは無くて、俺の記憶も取り戻す事も進めたい。
記憶を無くした日、俺と葉月は何をしようとしていたのか、それを知る事ができたらあの日、俺との約束を破ってまでやるべき事がなんだったのか分かるかもしれない」
柚月は目玉焼きを咀嚼しながら頷いた。
「なるほどね、で記憶を取り戻す宛でもあるの?」
「以前、俺の部屋から出てきた使い捨てのカメラを現像しに行ったんだ。
そのカメラに記憶を取り戻す何かがある根拠はない。
けれど、葉月と俺の3人に関係してる写真がある様な気がするんだ。
本当宛にならないただの勘なんだけどね」
最後の方は申し訳なさそうに弱々しい口調になっていた。
「まぁ、何にせよ、今出来ることがそれしか無いんだしいいんじゃないかな」
柚月の楽観的な口調に総司は気分が楽になった。
気を使わせてしまった申し訳なさと、柚月の優しさに感謝する気持ちが混じって、変な表情になった。
------------------------------------------------------
写真を持って帰って来てから二人は直ぐに写真を机に広げた。
「あーこの時の写真か、確かにインスタントカメラで写真撮ってたよ」
と柚月はその当時の事を思い出していた。
総司はその写真を見て、少し恥ずかしそうな顔をしていた。
「なんでだろ、自分が主役になっている写真って恥ずかしいな」
総司は、はにかんだ表情で写真を一枚一枚、記憶を取り戻すためにじっくりと見ていく。
「どう?思い出しそう?」
「うーん、今のところ全く思い出しそうにないな」
「そっか。
二人とも決まってるね、幸せそうに笑ってる」
柚月は写真に写る二人をみて心の底から幸せそうだと思った。
それと、同時に複雑な気持ちにもなった。
葉月と総司の結婚式の写真を見て、これが本来の夫婦であり、今も私ではなく総司の隣には葉月が居るはずだったのだ。
なのに、なんで姉は消えたのだろう。
地震が起きる一週間前に、姉から柚月に電話があった。
その時に葉月は楽しそうに、いいサプライズを思いつき、早く実行したいという気持ちを抑えきれずに柚月に電話をして来たのだ。
来週そうちゃんをレストランに呼び出してサプライズをするの!
と言っていた。
何をするつもりだったのか聞いても終わってからねと言って教えてくれなかった。
そこまで計画を立てていたのにも関わらず、地震が起きたあと姿を消したのだ。
柚月は姉の行動が全く読めなかった。
震災に巻き込まれたこんな時だからこそ、夫婦は一緒にいるべきではないのだろうか?
それともこんな時だからこそ、姉は消えたのだろうか?
このタイミングじゃなきゃだめな何かがあったのだろうか?
考えを巡らせてもドーナツ型のコースをぐるぐる回るだけでゴールにはたどり着けないように、答えは見つかりそうになかった。
うぅぅぅと唸る声に、柚月は現実に引き戻された。
「そうちゃん!どうしたの?」
総司は少し待ってくれと、手で柚月を制した。
「思い出しそうなんだ・・・・」
総司右手に一枚の写真が握られていた。
それは指輪交換の時の写真だった。
「そうだったのね、夢を丸々信じる訳では無いけど、お姉ちゃんを探す手がかりも無いし、暫く様子見てもいいかもしれないね」
朝食の目玉焼きを切りながら柚月は言った。
続けて気になっている事も聞く。
「お姉ちゃんの事も思い出したんだよね?
じゃあ、お姉ちゃんに対する気持ちも戻ったって事?」
答えは聞きたくない、でも聞かなければ先に進まないと言った様子で柚月は聞いた。
少し間を開けて総司は言った。
「うん、葉月を愛する気持ちも戻った。
だからと言って柚月への気持ちが消えたわけではないよ。
柚月も愛している。だけどこのままと言うわけには行かないし、ちゃんと答を出そうと思う。
けど、葉月が何をする為に出て行ったのか、理由を聞かないことには納得の行く答えは出せない。
答えを知る為にも、葉月に会って聞かなければならないことは沢山ある。
ただ葉月を待つだけでは無くて、俺の記憶も取り戻す事も進めたい。
記憶を無くした日、俺と葉月は何をしようとしていたのか、それを知る事ができたらあの日、俺との約束を破ってまでやるべき事がなんだったのか分かるかもしれない」
柚月は目玉焼きを咀嚼しながら頷いた。
「なるほどね、で記憶を取り戻す宛でもあるの?」
「以前、俺の部屋から出てきた使い捨てのカメラを現像しに行ったんだ。
そのカメラに記憶を取り戻す何かがある根拠はない。
けれど、葉月と俺の3人に関係してる写真がある様な気がするんだ。
本当宛にならないただの勘なんだけどね」
最後の方は申し訳なさそうに弱々しい口調になっていた。
「まぁ、何にせよ、今出来ることがそれしか無いんだしいいんじゃないかな」
柚月の楽観的な口調に総司は気分が楽になった。
気を使わせてしまった申し訳なさと、柚月の優しさに感謝する気持ちが混じって、変な表情になった。
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写真を持って帰って来てから二人は直ぐに写真を机に広げた。
「あーこの時の写真か、確かにインスタントカメラで写真撮ってたよ」
と柚月はその当時の事を思い出していた。
総司はその写真を見て、少し恥ずかしそうな顔をしていた。
「なんでだろ、自分が主役になっている写真って恥ずかしいな」
総司は、はにかんだ表情で写真を一枚一枚、記憶を取り戻すためにじっくりと見ていく。
「どう?思い出しそう?」
「うーん、今のところ全く思い出しそうにないな」
「そっか。
二人とも決まってるね、幸せそうに笑ってる」
柚月は写真に写る二人をみて心の底から幸せそうだと思った。
それと、同時に複雑な気持ちにもなった。
葉月と総司の結婚式の写真を見て、これが本来の夫婦であり、今も私ではなく総司の隣には葉月が居るはずだったのだ。
なのに、なんで姉は消えたのだろう。
地震が起きる一週間前に、姉から柚月に電話があった。
その時に葉月は楽しそうに、いいサプライズを思いつき、早く実行したいという気持ちを抑えきれずに柚月に電話をして来たのだ。
来週そうちゃんをレストランに呼び出してサプライズをするの!
と言っていた。
何をするつもりだったのか聞いても終わってからねと言って教えてくれなかった。
そこまで計画を立てていたのにも関わらず、地震が起きたあと姿を消したのだ。
柚月は姉の行動が全く読めなかった。
震災に巻き込まれたこんな時だからこそ、夫婦は一緒にいるべきではないのだろうか?
それともこんな時だからこそ、姉は消えたのだろうか?
このタイミングじゃなきゃだめな何かがあったのだろうか?
考えを巡らせてもドーナツ型のコースをぐるぐる回るだけでゴールにはたどり着けないように、答えは見つかりそうになかった。
うぅぅぅと唸る声に、柚月は現実に引き戻された。
「そうちゃん!どうしたの?」
総司は少し待ってくれと、手で柚月を制した。
「思い出しそうなんだ・・・・」
総司右手に一枚の写真が握られていた。
それは指輪交換の時の写真だった。
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