転生したら、全てがチートだった

ゆーふー

文字の大きさ
5 / 8

しおりを挟む


 赤嶺学園の転入手続きをすると、学園の方からパソコンにメールが来た。

 メール画面を開いて画面を見る。

  秋庭 海里様

 この度は、赤嶺学園高等部への編入手続きを行っていただきありがとうございます。
 試験日は5月20日午前10時になります。会場は赤嶺学園高等部の校舎になりますので、試験開始30分前までにカジュアルな服装で職員室へお越しください。

         赤嶺学園高等部 高橋 

 5月20日に試験を受けにいくことが決まったので、まずは黒田さんに連絡して車を出してもらえるかの確認をする。

『秋庭です。5月20日午前10時に赤嶺学園高等部の編入試験を受けにいくので運転手お願いできますか?』

 黒田さんにメールを送って、試験のために参考書を買いに行く。

 タクシーを呼び、準備を整えて、本屋に向かった。

「どれ買えばいいんだろう、とりあえず中学の復習と、 高校一年の範囲のものを買っておけばいいかな」

 どれを買えばいいかわからないので、とりあえず10冊ほどテキトーに選んでレジに持っていった。

「合計12,500円です」

 俺はお金をぴったり出し、参考書を受け取り、本屋を出た。

 本屋を出てから歩いて移動をしていると、少し歩いて小腹が空いてきたところに焼肉屋があったのでそこに入った。

「いらっしゃいませ、何名様ですか?」

「1人です。個室ありますか?」

「個室だと部屋代がかかってしまいますが宜しいですか?」

「はい、大丈夫です」

「かしこまりました、こちらのお席にどうぞ」

 少し高級そうなお店だったので個室があるか聞いてみた。個室に案内してもらい、少しのんびりしてから注文をする。

「ご注文お伺い致します」

「タン1人前、カルビ1人前、ロース1人前、サラダをください。飲み物はウーロン茶でお願いします」

「かしこまりました。少々お待ちください」

 待っている間に参考書を開いて見るが、流石は神様の作った身体、全て完璧に解けることが判明した。せっかく買ったので家に帰ったら一通り見て見ることにした。

 しばらく待ってようやく注文したお肉がやってきた。

「お待たせ致しました。こちらがタンでこちらがカルビ、こちらがロースになります」

「ありがとうございます」

「ご注文は以上で宜しいですか?ごゆっくりどうぞ」

 店員さんが下がったので俺は肉の写真を撮ってから食べ始めた。

「うまっ」

 どれを食べても肉が柔らかくて美味しい。前世では食べたことのない肉の柔らかさだ。俺は感動しながら食べ進め、あっという間に食べ終えてしまった。

「ふぅ~お腹いっぱい」

 かなり美味しかったからまた来ようと思いながらお会計を済ませる。高級店だけあって結構な値段だった。

 その後タクシーを呼び、家に帰った。

 タクシーの中でメールを見ると黒田さんからの返信が来ていた。

『かしこまりました。5月20日午前9時頃にマンションの前にお迎えに伺います。』

 黒田さんは大丈夫そうだ。安心したので家に帰った俺は、参考書を一通り解き始めた。

 それから10日が経ち、ついに今日は赤嶺学園高等部の転入試験を受けに行く日になった。

 準備を整え、時計を見るとちょうど9時だったので急いで家を出て外に出た。

「おはようございます秋庭様」

「おはようございます黒田さん、今日もよろしくお願いします」

 車に乗り、赤嶺学園高等部へ向かう。25分ほど走ると目的地に到着した。

「いってらっしゃいませ」

「ありがとうございます、終わったら連絡しますね」

 さっそく校舎の中に入り職員室を探す。職員室を見つけたので、ノックしてドアを開けた。

「おはようございます。本日転入試験を受ける秋庭海里です。」

「おはようございます秋庭君。私が編入試験担当の高橋です。よろしくお願いします。さっそくですが試験をする教室に案内します」

「はい、よろしくお願いします」

 高橋先生に着いて歩いていく。しばらくして、教室に到着した。

「一番前の真ん中の席に座ってください。10時までまだ時間あるので勉強してて大丈夫ですよ。5分前になったら筆記用具以外の物はカバンにしまってください」

 俺はカバンから参考書を出しペラペラめくって時間まで過ごした。

「5分前になったのでカバンにしまってください」

 問題用紙と解答用紙が5枚づつ裏面で配られたところで10時になった

「試験時間は90分です。始め!」

 試験が始まった。国語、数学、英語、社会、化学の5教科だ。全部の解答用紙に名前を書いてから問題を解き始めた。

(やっぱ簡単だな~。すぐ終わりそう)

 スラスラと解いていき、開始1時間で全ての問題が解き終わった。解答用紙を裏返し、ぼーっとしているのを見て高橋先生が話しかけてきた。

「もう終わったのですか?」

「はい、終わりました」

「まだ時間はありますが、もう大丈夫ならここまででいいですよ」

 俺は高橋先生に解答用紙を渡し教室を帰る準備を始めた。

「結果は後日連絡します。今日はお疲れ様でした」
 
 校舎から出てから黒田さんに連絡をして迎えに来てもらい家に帰った。

 数日後、高橋先生から連絡があり500点満点の歴代最高得点で合格になったと聞いた。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

魔法が使えない落ちこぼれ貴族の三男は、天才錬金術師のたまごでした

茜カナコ
ファンタジー
魔法使いよりも錬金術士の方が少ない世界。 貴族は生まれつき魔力を持っていることが多いが錬金術を使えるものは、ほとんどいない。 母も魔力が弱く、父から「できそこないの妻」と馬鹿にされ、こき使われている。 バレット男爵家の三男として生まれた僕は、魔力がなく、家でおちこぼれとしてぞんざいに扱われている。 しかし、僕には錬金術の才能があることに気づき、この家を出ると決めた。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。 この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。 ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。 少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。 更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。 そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。 少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。 どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。 少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。 冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。 すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く… 果たして、その可能性とは⁉ HOTランキングは、最高は2位でした。 皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°. でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )

インターネットで異世界無双!?

kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。  その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。  これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。

悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます

竹桜
ファンタジー
 ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。  そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。  そして、ヒロインは4人いる。  ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。  エンドのルートしては六種類ある。  バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。  残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。  大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。  そして、主人公は不幸にも死んでしまった。    次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。  だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。  主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。  そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。  

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。

久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。 事故は、予想外に起こる。 そして、異世界転移? 転生も。 気がつけば、見たことのない森。 「おーい」 と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。 その時どう行動するのか。 また、その先は……。 初期は、サバイバル。 その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。 有名になって、王都へ。 日本人の常識で突き進む。 そんな感じで、進みます。 ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。 異世界側では、少し非常識かもしれない。 面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。

処理中です...