94 / 139
本編
93:我慢の限界
しおりを挟む
初日に泊まった街に戻り、いよいよ旅路の終わりは近くなってきた。一度通ったからか門では何も言われず、ぬいのことを見もしない。同じ宿かと思えば、今度は違うところを選ぶらしい。
「こっちは君の部屋だから、ここにサインしてほしい」
ノルに紙を渡される。
「あれ、行きみたいに同室じゃないの?」
何の含みもなく、純粋に不思議に思って質問した。
ノルと恋人になる前も同じ部屋だった。余計に費用がかかってしまうし、帰りもそうであると思っていたからだ。
「……ヌイ、また同じことを言わせる気か」
「ん?わたしはノルくんのこと意識してるよ。ちゃんと……その、そういう関係になったんだし。問題ないよね」
するとぬいの肩を掴み、深く息を吐いた。
「大有りだ!そのことではない」
ノルは顔を赤くして憤慨すると、耳元に口を寄せる。
「恋人と一晩同室で、我慢できるわけないだろう」
その低く甘い声にぬいはその場に座り込んでしまいそうになった。ノルは体を離すと、どこか悪そうに笑う。ムッとしたぬいは負けじとノルの腕を引っ張ると、できるだけ背伸びして囁き返す。
「ノルくんはずっと耐えてきた。だから、別にいいよ」
頬に熱を帯びるのを感じる。体を離すと、ノルは呆然としていた。そして、何かのスイッチが入ったのか感情がすべて抜け落ちたようになる。
後ろを向き、宿泊の手続きを進めると、ぬいの手を掴み、強引に部屋まで引っ張っていった。
扉が閉じられた途端、ぬいの体と両手は壁に押し付けられ、身動きが取れなくなる。顎を掴まれ、上を向かされると何度も口付けられる。ここまでは今までしてきたことであるが、余裕がないからか、かなり性急である。ぬいがその合間に苦し気に息を漏らすと、激しさは少しだけ抑えられる。
しかしそれでも耐えがたかったのか、空いた手で背中から腰のあたりまで撫でまわされる。水晶車内の時のような軽い戯れではなく、ぬいは背筋にぞくぞくとしたなにかを感じた。
やがて、名残惜しそうに顔が離された。
「これが最後の警告だ。逃げるな今だ」
ノルの瞳は熱に浮かされているようで、どこか苦しそうである。下心をどうにかして鎮めようと、必死なのだろう。だというのに、この段階においても、逃げ道を用意してくれる。ぬいはその優しさに報いたかった。
「逃げないよ」
しっかり目を見て言うと、ノルは首を振った。
「神との誓いは守る。けど、破らない程度にはしてしまう。それがヌイにとって拷問のようであっても、止めることはできない。それでもか?」
飛び出してしまいそうな鼓動を感じながら、ぬいは同意した。
◇
朝、目が覚めると隣にノルはいなかった。起き上がって探してみると、案の定ソファーで寝ていた。
「こんなところに寝かせちゃって、ごめんね」
謝罪の言葉を口にするが、起きる気配はない。いっそ無理やり持ち上げて連れて行こうと、体に手を差し込むがもちろん動く気配はない。御業を使う手もあったが、今のぬいはそこまで頭が回らなかった。
「……はぁ……う、わたしって、本当に体力ないね……」
密着したことによって昨晩のことを思い出し、羞恥で頬に熱を感じる。どこかに隠れてしまいたいとあたりを見渡すが、そんな場所はない。
途中で力尽きて寝てしまったことの自覚はあった。わかっていたことであるが、二人の差は大きい。
「ノルくん」
呼びかけてみるが、もちろん返事はない。近寄ると、そっと髪を撫でながら寝顔をまじまじと観察する。ノルはぬいのことを好みの容姿だと言ってくれた。今となれば、ぬい自身もノルを形作るすべてが好ましく感じる。
ようやく言っていた意味を理解し、ノルの頬をなでると少しだけ表情が和らぎ、愛おしさがこみ上げてくる。これまでは向こうから一方的にされるがままであった。けれども、今は自分がなにかをしてあげたいという気持ちにかられる。
前髪をかき上げると、よくノルがするように額に口付ける。与えられるものも心地よいものだが、与える方も満たされるのだと。そう気づいたぬいは、頬にも同じことをする。
「……ん……」
掠れ気味の声が聞こえたと思うと、ぬいは腕を引っ張られる。抵抗できず、上に重なるように倒れ込んだ。
「うわっ……と、ノ、ノルくん。起きたの?さすがに重いと思うから。手、放して」
背中に腕を回され、完全に密着する。昨晩よりも余程距離が近い。押し付けられた上半身は固く、よく鍛えられている。体格差を身をもって理解してしまい、いたたまれない気持ちになる。
「重くない……問題ない」
どうやら一応意識はあるらしい。いつから覚醒していたのだろうと、ぬいは疑問に思う。しかし勝手に口付けたことに関して言及はされていない。もし気づいていたのであれば、ノルはすぐに起きていたはずだ。
「今はよくても時間が経つにつれ、辛くなるよ」
「ヌイを近くに感じて……心地よい」
ノルは聞く耳を持たず、さらに強く抱きしめてくる。
「本当に朝が弱いんだね。仕方ないなあ」
しばらくそのままにさせておくが、いくら時間が経っても離れることはない。腕は少し緩んできたが、まだ抜け出せることはできなかった。顔を横に向けると、端正なノルの顔が見える。幸せそうに目を閉じる姿に引き寄せられ、ぬいはまた頬に口付けた。
「……え」
すると、ノルの目が開かれた。まだ眠そうであるが、大分覚醒したように見える。
「寝ている間は卑怯だったかなって、そう思って」
照れながら笑うと、背中に回された腕は力なくほどける。ぬいは体を浮かせるとノルの顔に手を伸ばす。前にされたように唇を指で撫でると、そのまま自分のものを押し当てた。
「は……え……一気に目が覚めた……」
ノルの顔はみるみるうちに赤く染まっていく。ぬいも同じような顔をしているだろう。
「そっか、ノルくんを起こしたいときは、こうすればいいんだね」
仕返しが成功したことにほほ笑むと、よりノルの頬が赤く染まっていく。
「おはよう、ノルくん」
「ああ……おはよう、ヌイ」
そう言うとぬいは体を離し、背を向けると身支度をはじめた。大胆な行動を取ったことによる照れを隠すためと、ノルを翻弄することができた喜びをかみしめるためである。
視界に見えるノルはどこか恍惚とした表情浮かべており、しばらく動かなかった。
「こっちは君の部屋だから、ここにサインしてほしい」
ノルに紙を渡される。
「あれ、行きみたいに同室じゃないの?」
何の含みもなく、純粋に不思議に思って質問した。
ノルと恋人になる前も同じ部屋だった。余計に費用がかかってしまうし、帰りもそうであると思っていたからだ。
「……ヌイ、また同じことを言わせる気か」
「ん?わたしはノルくんのこと意識してるよ。ちゃんと……その、そういう関係になったんだし。問題ないよね」
するとぬいの肩を掴み、深く息を吐いた。
「大有りだ!そのことではない」
ノルは顔を赤くして憤慨すると、耳元に口を寄せる。
「恋人と一晩同室で、我慢できるわけないだろう」
その低く甘い声にぬいはその場に座り込んでしまいそうになった。ノルは体を離すと、どこか悪そうに笑う。ムッとしたぬいは負けじとノルの腕を引っ張ると、できるだけ背伸びして囁き返す。
「ノルくんはずっと耐えてきた。だから、別にいいよ」
頬に熱を帯びるのを感じる。体を離すと、ノルは呆然としていた。そして、何かのスイッチが入ったのか感情がすべて抜け落ちたようになる。
後ろを向き、宿泊の手続きを進めると、ぬいの手を掴み、強引に部屋まで引っ張っていった。
扉が閉じられた途端、ぬいの体と両手は壁に押し付けられ、身動きが取れなくなる。顎を掴まれ、上を向かされると何度も口付けられる。ここまでは今までしてきたことであるが、余裕がないからか、かなり性急である。ぬいがその合間に苦し気に息を漏らすと、激しさは少しだけ抑えられる。
しかしそれでも耐えがたかったのか、空いた手で背中から腰のあたりまで撫でまわされる。水晶車内の時のような軽い戯れではなく、ぬいは背筋にぞくぞくとしたなにかを感じた。
やがて、名残惜しそうに顔が離された。
「これが最後の警告だ。逃げるな今だ」
ノルの瞳は熱に浮かされているようで、どこか苦しそうである。下心をどうにかして鎮めようと、必死なのだろう。だというのに、この段階においても、逃げ道を用意してくれる。ぬいはその優しさに報いたかった。
「逃げないよ」
しっかり目を見て言うと、ノルは首を振った。
「神との誓いは守る。けど、破らない程度にはしてしまう。それがヌイにとって拷問のようであっても、止めることはできない。それでもか?」
飛び出してしまいそうな鼓動を感じながら、ぬいは同意した。
◇
朝、目が覚めると隣にノルはいなかった。起き上がって探してみると、案の定ソファーで寝ていた。
「こんなところに寝かせちゃって、ごめんね」
謝罪の言葉を口にするが、起きる気配はない。いっそ無理やり持ち上げて連れて行こうと、体に手を差し込むがもちろん動く気配はない。御業を使う手もあったが、今のぬいはそこまで頭が回らなかった。
「……はぁ……う、わたしって、本当に体力ないね……」
密着したことによって昨晩のことを思い出し、羞恥で頬に熱を感じる。どこかに隠れてしまいたいとあたりを見渡すが、そんな場所はない。
途中で力尽きて寝てしまったことの自覚はあった。わかっていたことであるが、二人の差は大きい。
「ノルくん」
呼びかけてみるが、もちろん返事はない。近寄ると、そっと髪を撫でながら寝顔をまじまじと観察する。ノルはぬいのことを好みの容姿だと言ってくれた。今となれば、ぬい自身もノルを形作るすべてが好ましく感じる。
ようやく言っていた意味を理解し、ノルの頬をなでると少しだけ表情が和らぎ、愛おしさがこみ上げてくる。これまでは向こうから一方的にされるがままであった。けれども、今は自分がなにかをしてあげたいという気持ちにかられる。
前髪をかき上げると、よくノルがするように額に口付ける。与えられるものも心地よいものだが、与える方も満たされるのだと。そう気づいたぬいは、頬にも同じことをする。
「……ん……」
掠れ気味の声が聞こえたと思うと、ぬいは腕を引っ張られる。抵抗できず、上に重なるように倒れ込んだ。
「うわっ……と、ノ、ノルくん。起きたの?さすがに重いと思うから。手、放して」
背中に腕を回され、完全に密着する。昨晩よりも余程距離が近い。押し付けられた上半身は固く、よく鍛えられている。体格差を身をもって理解してしまい、いたたまれない気持ちになる。
「重くない……問題ない」
どうやら一応意識はあるらしい。いつから覚醒していたのだろうと、ぬいは疑問に思う。しかし勝手に口付けたことに関して言及はされていない。もし気づいていたのであれば、ノルはすぐに起きていたはずだ。
「今はよくても時間が経つにつれ、辛くなるよ」
「ヌイを近くに感じて……心地よい」
ノルは聞く耳を持たず、さらに強く抱きしめてくる。
「本当に朝が弱いんだね。仕方ないなあ」
しばらくそのままにさせておくが、いくら時間が経っても離れることはない。腕は少し緩んできたが、まだ抜け出せることはできなかった。顔を横に向けると、端正なノルの顔が見える。幸せそうに目を閉じる姿に引き寄せられ、ぬいはまた頬に口付けた。
「……え」
すると、ノルの目が開かれた。まだ眠そうであるが、大分覚醒したように見える。
「寝ている間は卑怯だったかなって、そう思って」
照れながら笑うと、背中に回された腕は力なくほどける。ぬいは体を浮かせるとノルの顔に手を伸ばす。前にされたように唇を指で撫でると、そのまま自分のものを押し当てた。
「は……え……一気に目が覚めた……」
ノルの顔はみるみるうちに赤く染まっていく。ぬいも同じような顔をしているだろう。
「そっか、ノルくんを起こしたいときは、こうすればいいんだね」
仕返しが成功したことにほほ笑むと、よりノルの頬が赤く染まっていく。
「おはよう、ノルくん」
「ああ……おはよう、ヌイ」
そう言うとぬいは体を離し、背を向けると身支度をはじめた。大胆な行動を取ったことによる照れを隠すためと、ノルを翻弄することができた喜びをかみしめるためである。
視界に見えるノルはどこか恍惚とした表情浮かべており、しばらく動かなかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】 異世界に転生したと思ったら公爵令息の4番目の婚約者にされてしまいました。……はあ?
はくら(仮名)
恋愛
ある日、リーゼロッテは前世の記憶と女神によって転生させられたことを思い出す。当初は困惑していた彼女だったが、とにかく普段通りの生活と学園への登校のために外に出ると、その通学路の途中で貴族のヴォクス家の令息に見初められてしまい婚約させられてしまう。そしてヴォクス家に連れられていってしまった彼女が聞かされたのは、自分が4番目の婚約者であるという事実だった。
※本作は別ペンネームで『小説家になろう』にも掲載しています。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
【完結】巻き戻してとお願いしたつもりだったのに、転生?そんなの頼んでないのですが
金峯蓮華
恋愛
神様! こき使うばかりで私にご褒美はないの! 私、色々がんばったのに、こんな仕打ちはないんじゃない?
生き返らせなさいよ! 奇跡とやらを起こしなさいよ! 神様! 聞いているの?
成り行きで仕方なく女王になり、殺されてしまったエデルガルトは神に時戻し望んだが、何故か弟の娘に生まれ変わってしまった。
しかもエデルガルトとしての記憶を持ったまま。自分の死後、国王になった頼りない弟を見てイライラがつのるエデルガルト。今度は女王ではなく、普通の幸せを手に入れることができるのか?
独自の世界観のご都合主義の緩いお話です。
無表情な黒豹騎士に懐かれたら、元の世界に戻れなくなった私の話を切実に聞いて欲しい!
カントリー
恋愛
「懐かれた時はネコちゃんみたいで可愛いなと思った時期がありました。」
でも懐かれたのは、獲物を狙う肉食獣そのものでした。by大空都子。
大空都子(おおぞら みやこ)。食べる事や料理をする事が大好きな小太した女子高校生。
今日も施設の仲間に料理を振るうため、買い出しに外を歩いていた所、暴走車両により交通事故に遭い異世界へ転移してしまう。
ダーク
「…美味そうだな…」ジュル…
都子「あっ…ありがとうございます!」
(えっ…作った料理の事だよね…)
元の世界に戻るまで、都子こと「ヨーグル・オオゾラ」はクモード城で料理人として働く事になるが…
これは大空都子が黒豹騎士ダーク・スカイに懐かれ、最終的には逃げられなくなるお話。
小説の「異世界でお菓子屋さんを始めました!」から20年前の物語となります。
【完結】平安の姫が悪役令嬢になったなら
うり北 うりこ@ざまされ2巻発売中
恋愛
平安のお姫様が悪役令嬢に転生した、平安おかめ姫と皇太子の恋物語。
悪役令嬢のイザベルはある日、恨みをかったことで階段から突き落とされて、前世の記憶を思い出した。
平安のお姫様だったことを思い出したイザベルは今の自分を醜いと思い、おかめのお面を作りことあるごとに被ろうとする。
以前と変わったイザベルに興味を持ち始めた皇太子は、徐々にイザベルに引かれていき……。
本編完結しました。番外編を時折投稿していきたいと思います。
設定甘めです。細かいことは気にせずに書いています。
【完結】領主の妻になりました
青波鳩子
恋愛
「私が君を愛することは無い」
司祭しかいない小さな教会で、夫になったばかりのクライブにフォスティーヌはそう告げられた。
===============================================
オルティス王の側室を母に持つ第三王子クライブと、バーネット侯爵家フォスティーヌは婚約していた。
挙式を半年後に控えたある日、王宮にて事件が勃発した。
クライブの異母兄である王太子ジェイラスが、国王陛下とクライブの実母である側室を暗殺。
新たに王の座に就いたジェイラスは、異母弟である第二王子マーヴィンを公金横領の疑いで捕縛、第三王子クライブにオールブライト辺境領を治める沙汰を下した。
マーヴィンの婚約者だったブリジットは共犯の疑いがあったが確たる証拠が見つからない。
ブリジットが王都にいてはマーヴィンの子飼いと接触、画策の恐れから、ジェイラスはクライブにオールブライト領でブリジットの隔離監視を命じる。
捜査中に大怪我を負い、生涯歩けなくなったブリジットをクライブは密かに想っていた。
長兄からの「ブリジットの隔離監視」を都合よく解釈したクライブは、オールブライト辺境伯の館のうち豪華な別邸でブリジットを囲った。
新王である長兄の命令に逆らえずフォスティーヌと結婚したクライブは、本邸にフォスティーヌを置き、自分はブリジットと別邸で暮らした。
フォスティーヌに「別邸には近づくことを許可しない」と告げて。
フォスティーヌは「お飾りの領主の妻」としてオールブライトで生きていく。
ブリジットの大きな嘘をクライブが知り、そこからクライブとフォスティーヌの関係性が変わり始める。
========================================
*荒唐無稽の世界観の中、ふんわりと書いていますのでふんわりとお読みください
*約10万字で最終話を含めて全29話です
*他のサイトでも公開します
*10月16日より、1日2話ずつ、7時と19時にアップします
*誤字、脱字、衍字、誤用、素早く脳内変換してお読みいただけるとありがたいです
結婚前夜に婚約破棄されたけど、おかげでポイントがたまって溺愛されて最高に幸せです❤
凪子
恋愛
私はローラ・クイーンズ、16歳。前世は喪女、現世はクイーンズ公爵家の公爵令嬢です。
幼いころからの婚約者・アレックス様との結婚間近……だったのだけど、従妹のアンナにあの手この手で奪われてしまい、婚約破棄になってしまいました。
でも、大丈夫。私には秘密の『ポイント帳』があるのです!
ポイントがたまると、『いいこと』がたくさん起こって……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる