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最終章
167,大災害級
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「ところでわたりん、そのドレスアーマーよく似合っておるぞ」
「あ、はぁ。ありがとうございます」
「どこの職人に作らせたのじゃ? 妾も1着作って欲しいのじゃが」
「あー……聞いてみます」
「頼んだのじゃ。ふむ。妾も自分の美貌には自信があったのじゃが、どうもわたりんを見ているとなくなってくるのぅ。
お手入れは何を使っておるのじゃ?」
「いや……えっと……」
屋敷へ向かう馬車の中でエリア姫がガールズトークをしたそうにしていたが正直鬱陶しい。
ドレスアーマーは脱いでくるべきだったか……。いやでもグレーさんが一刻も争う状態だったしなぁ。
それにお手入れなんて全部アル任せだし……正直何を使っているのかオレも把握してない。
だから答え様がない。た、助けて、レーネさん……。
チラッとレーネさんに救援の視線を送ったが肝心の彼女は九死に一生を得た敬愛するお兄さんを膝枕して髪を撫でるのに夢中だった。
アルにも一応視線を送ってみるけど首を振られてしまった。
えっ、どういうこと!?
まさかアルまで助けてくれないとは思わなかっただけに愕然としてぐいぐい質問してくるエリア姫に生返事を返すしか出来なかった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「事の起こりはお主たちも知っているだろう、あの生け捕りにしたオークロードじゃ」
「……あぁ……じゃあもしかしてグレーさんは私達との約束を果たしに行ったんですか?」
「約束? もしやオークロードの始末について何か約束しておったのか?」
「えぇ、研究材料という話だったんですけど、それが嘘だったら責任を持って始末をつけると。
それを条件に譲りました」
「なるほどのぅ。……じゃから妾達に相談なく事に及んだわけか……」
屋敷の一室でエリア姫から詳細の説明が開始されている。
今この部屋にいるのはオレとアルとエリア姫の3人だけ。
アルはオレの従者だから実質エリア姫がオレだけに説明するようなもんだ。
レーネさんは別室で寝かせているグレーさんに付き添っている。
無事助かったとはいえ、敬愛するグレーさんのあんな無残な状態を見た後では冷静ではいられないだろうし、グレーさんの側にいたほうがいい。
「それでグレーさんは返り討ちにあったんですか?」
「うむ。しかしただのオークロードではない。魔結晶オークションで妾が競り落とした魔結晶を人工的に融合させることに成功した特殊な個体じゃ」
「……はぁ? あのたくさんの魔結晶が融合したヤツですか?」
「そうじゃ、わたりんはあの場にいたのじゃな。
じゃがこれだけは信じて欲しい。妾が主導した計画ではないのじゃ。
妾も騙された側の1人じゃ」
「ふむ?」
エリア姫がオークロードの捕獲依頼を出した人ではないのか?
探していたはずのグレーさんの行方を知っていたり色々と突っ込みどころはあるが、まぁいい。
「魔結晶の人工的な融合は実のところ妾が見つけた転生者が研究していた事なのじゃ。
妾も興味があったから金を出していたのじゃが……通常の魔結晶では成功せず、今回妾が手に入れたあの特殊な魔結晶に目をつけたようでな。
断ったのじゃが、警備を破って持ち出してしまったのじゃ。正直あやつにそんな力があるとは誤算じゃった。
研究馬鹿という輩は足を踏み外すのに躊躇がなくなるのを忘れておったわ……」
「じゃあその人がオークロードの捕獲依頼をした人で、オークロードに特殊な魔結晶を融合させ……グレーさんがやられた、と」
「端的に説明するとそうなるの。
もう少し詳細に言うとオークロードは融合と共に別種の存在に、大災害級の特殊進化個体に進化したようじゃ。
捕らえていた特殊な檻を破壊して研究所を完膚なきまでに破壊したところでグレーが駆けつけたようじゃ」
「大災害級、ですか」
「そうじゃ。
妾達が到着した時にはすでに逃走に入っていたのじゃが、アレは見ただけでわかるものじゃ。
すでにこの世界の存在を超越しておった」
ちょっと要領を得ないエリア姫の表現に疑問符が浮かぶがそれだけ強いんだろう。
実際グレーさんをあそこまで追い込んでいるわけだし。
「それで主犯の転生者は?」
「研究所の生存者はグレー以外おらんかった。あやつも死んだだろうのぅ……。
研究馬鹿ではあったが悪いやつではなかったのじゃが……」
悪いやつではなかったとしても結果として齎したものは大災害級という存在だ。
最早その転生者の人格など関係ない話だろう。
「じゃあ融合した魔結晶を切り離す方法は?」
「魔結晶の人工的な融合自体今回初めて成功したことじゃからのぅ……。
出来る限りのことはすでに妾の部隊が実行しておるだろうしのぅ。
……結果は、まぁそういうことじゃ」
やはり簡単にはいかないようだ。
これだとオークロードに対して即死級の毒をリモートで作動させるような魔道具を仕込んでいても作動しなかったか、効かなかったのだろう。
ランカスター家に何度も行っている間に魔道具には随分詳しくなったのでそういう物があるのは知っている。
安全対策のために仕込んでいなかったとは思えない。
オークロード自体かなり危険な魔物なのだし。
「それで……肝心の行方はわかってるんですか?」
「その点については問題ないのじゃ、妾に秘策がある。
じゃが問題はグレーですら倒せなかった相手をどうやって倒すか、じゃ」
「愚問ですね。ここまで話しておいて無関係でいろっていうのは無理じゃないですか?
私が断ってもレーネさんが動いちゃいますからね。
レーネさんが動くなら私も当然動きますよ」
「……すまぬ」
素直に頭を下げるエリア姫だけど、オレを巻き込むつもりだったのは火を見るよりも明らかだ。今更すぎる。
瀕死のグレーさんをあっという間に完治させてしまうような回復魔法の使い手を今回のような大災害級の相手をするのに逃すわけが無い。
オレがいればぶっちゃけ死ななければいくらでも戦えるのだから。
「あの回復魔法は何度も使えるものなのかえ? 1時間に1度とか1日に1度とかそういう制限があるのなら知っておきたいのじゃが」
「制限としてはスタミナがなくなったら使えなくなる点ですかね」
「……そ、それだけなのかえ? 嘘じゃろう? チートというにも酷すぎる能力じゃぞそれは」
「まぁそうはいっても事実です。
ですからスタミナ回復ポーションがあればいくらでも」
「わかったのじゃ。妾の方でも用意させよう。
当然わたりんの方でも相当な数常備しておるのじゃろう?」
「えぇまぁ」
どうやらオレの魔眼は彼女達の持つチートよりも高性能なようだ。
エリア姫は回復特化の能力だと思っているようだが実際はMPを無限にする魔眼だ。
彼女の認識よりもずっと使い勝手がいいし、使う魔法次第で何にでも対応できる。
まぁそこまで教える気はない。
いくら災害級が相手とはいえ何から何まで話す必要はない。
元はといえばエリア姫の管理責任問題だしな。
「では妾はオークロードの場所を特定してくる。
屋敷に置きっぱなしの通信魔道具を用意していつでも出れるようにしておくのじゃぞ」
「あーはい。わかりました」
「まったくわたりんは妾をもっと信用してくれてもいいのじゃぞ?」
「あはは」
「むぅ。ちなみに通信魔道具には位置を特定するような機能はないのじゃ。単純に通信範囲を拡大しておるだけじゃ。だからお願いだから持っておいて欲しいのじゃ」
「はいはい、わかりました。ほら早く特定してきてください。
他にも被害が広がりますよ?」
「むぅぅ。仕方ない、とっとと兄上に会いに行って来るのじゃ」
エリア姫が部屋から出て行き、冷えてしまった蛍光色の紅茶をアルが淹れ直してくれる。
位置特定の秘策は兄上なのか。
エリア姫に目をつけられてランドール王国の王族に関しては一通り調べている。
実際に調べたのはアルでオレはその報告を聞いただけだけど。
エリア姫の言っていた兄上とは王位継承権を放棄した王子のことだろう。
ずっと王城の隅の別宅に引きこもっている変わった王子様ということだったが、なるほど。転生者だったのか。
秘策も恐らく彼の持っているユニークスキルだろう。ならば期待できそうだ。
オレのようにかなり万能なものではなくても彼女達が持っているユニークスキルはかなり高性能だ。
特化している感じなので特定系ならピンポイントで探せてしまうような代物なのだろう。
……なるほど、通信魔道具に細工をする必要がないわけだ。
グレーさんの場所を実は知っていたのもそういうことなのだろうな。
オレが飲みやすい最適な温度で尚且つ素晴らしく美味しい紅茶をゆっくりと飲み、一息吐くと部屋を後にする。
……さて次はグレーさんの話を聞くか。裏づけはしっかりとしておかないとね。
「あ、はぁ。ありがとうございます」
「どこの職人に作らせたのじゃ? 妾も1着作って欲しいのじゃが」
「あー……聞いてみます」
「頼んだのじゃ。ふむ。妾も自分の美貌には自信があったのじゃが、どうもわたりんを見ているとなくなってくるのぅ。
お手入れは何を使っておるのじゃ?」
「いや……えっと……」
屋敷へ向かう馬車の中でエリア姫がガールズトークをしたそうにしていたが正直鬱陶しい。
ドレスアーマーは脱いでくるべきだったか……。いやでもグレーさんが一刻も争う状態だったしなぁ。
それにお手入れなんて全部アル任せだし……正直何を使っているのかオレも把握してない。
だから答え様がない。た、助けて、レーネさん……。
チラッとレーネさんに救援の視線を送ったが肝心の彼女は九死に一生を得た敬愛するお兄さんを膝枕して髪を撫でるのに夢中だった。
アルにも一応視線を送ってみるけど首を振られてしまった。
えっ、どういうこと!?
まさかアルまで助けてくれないとは思わなかっただけに愕然としてぐいぐい質問してくるエリア姫に生返事を返すしか出来なかった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「事の起こりはお主たちも知っているだろう、あの生け捕りにしたオークロードじゃ」
「……あぁ……じゃあもしかしてグレーさんは私達との約束を果たしに行ったんですか?」
「約束? もしやオークロードの始末について何か約束しておったのか?」
「えぇ、研究材料という話だったんですけど、それが嘘だったら責任を持って始末をつけると。
それを条件に譲りました」
「なるほどのぅ。……じゃから妾達に相談なく事に及んだわけか……」
屋敷の一室でエリア姫から詳細の説明が開始されている。
今この部屋にいるのはオレとアルとエリア姫の3人だけ。
アルはオレの従者だから実質エリア姫がオレだけに説明するようなもんだ。
レーネさんは別室で寝かせているグレーさんに付き添っている。
無事助かったとはいえ、敬愛するグレーさんのあんな無残な状態を見た後では冷静ではいられないだろうし、グレーさんの側にいたほうがいい。
「それでグレーさんは返り討ちにあったんですか?」
「うむ。しかしただのオークロードではない。魔結晶オークションで妾が競り落とした魔結晶を人工的に融合させることに成功した特殊な個体じゃ」
「……はぁ? あのたくさんの魔結晶が融合したヤツですか?」
「そうじゃ、わたりんはあの場にいたのじゃな。
じゃがこれだけは信じて欲しい。妾が主導した計画ではないのじゃ。
妾も騙された側の1人じゃ」
「ふむ?」
エリア姫がオークロードの捕獲依頼を出した人ではないのか?
探していたはずのグレーさんの行方を知っていたり色々と突っ込みどころはあるが、まぁいい。
「魔結晶の人工的な融合は実のところ妾が見つけた転生者が研究していた事なのじゃ。
妾も興味があったから金を出していたのじゃが……通常の魔結晶では成功せず、今回妾が手に入れたあの特殊な魔結晶に目をつけたようでな。
断ったのじゃが、警備を破って持ち出してしまったのじゃ。正直あやつにそんな力があるとは誤算じゃった。
研究馬鹿という輩は足を踏み外すのに躊躇がなくなるのを忘れておったわ……」
「じゃあその人がオークロードの捕獲依頼をした人で、オークロードに特殊な魔結晶を融合させ……グレーさんがやられた、と」
「端的に説明するとそうなるの。
もう少し詳細に言うとオークロードは融合と共に別種の存在に、大災害級の特殊進化個体に進化したようじゃ。
捕らえていた特殊な檻を破壊して研究所を完膚なきまでに破壊したところでグレーが駆けつけたようじゃ」
「大災害級、ですか」
「そうじゃ。
妾達が到着した時にはすでに逃走に入っていたのじゃが、アレは見ただけでわかるものじゃ。
すでにこの世界の存在を超越しておった」
ちょっと要領を得ないエリア姫の表現に疑問符が浮かぶがそれだけ強いんだろう。
実際グレーさんをあそこまで追い込んでいるわけだし。
「それで主犯の転生者は?」
「研究所の生存者はグレー以外おらんかった。あやつも死んだだろうのぅ……。
研究馬鹿ではあったが悪いやつではなかったのじゃが……」
悪いやつではなかったとしても結果として齎したものは大災害級という存在だ。
最早その転生者の人格など関係ない話だろう。
「じゃあ融合した魔結晶を切り離す方法は?」
「魔結晶の人工的な融合自体今回初めて成功したことじゃからのぅ……。
出来る限りのことはすでに妾の部隊が実行しておるだろうしのぅ。
……結果は、まぁそういうことじゃ」
やはり簡単にはいかないようだ。
これだとオークロードに対して即死級の毒をリモートで作動させるような魔道具を仕込んでいても作動しなかったか、効かなかったのだろう。
ランカスター家に何度も行っている間に魔道具には随分詳しくなったのでそういう物があるのは知っている。
安全対策のために仕込んでいなかったとは思えない。
オークロード自体かなり危険な魔物なのだし。
「それで……肝心の行方はわかってるんですか?」
「その点については問題ないのじゃ、妾に秘策がある。
じゃが問題はグレーですら倒せなかった相手をどうやって倒すか、じゃ」
「愚問ですね。ここまで話しておいて無関係でいろっていうのは無理じゃないですか?
私が断ってもレーネさんが動いちゃいますからね。
レーネさんが動くなら私も当然動きますよ」
「……すまぬ」
素直に頭を下げるエリア姫だけど、オレを巻き込むつもりだったのは火を見るよりも明らかだ。今更すぎる。
瀕死のグレーさんをあっという間に完治させてしまうような回復魔法の使い手を今回のような大災害級の相手をするのに逃すわけが無い。
オレがいればぶっちゃけ死ななければいくらでも戦えるのだから。
「あの回復魔法は何度も使えるものなのかえ? 1時間に1度とか1日に1度とかそういう制限があるのなら知っておきたいのじゃが」
「制限としてはスタミナがなくなったら使えなくなる点ですかね」
「……そ、それだけなのかえ? 嘘じゃろう? チートというにも酷すぎる能力じゃぞそれは」
「まぁそうはいっても事実です。
ですからスタミナ回復ポーションがあればいくらでも」
「わかったのじゃ。妾の方でも用意させよう。
当然わたりんの方でも相当な数常備しておるのじゃろう?」
「えぇまぁ」
どうやらオレの魔眼は彼女達の持つチートよりも高性能なようだ。
エリア姫は回復特化の能力だと思っているようだが実際はMPを無限にする魔眼だ。
彼女の認識よりもずっと使い勝手がいいし、使う魔法次第で何にでも対応できる。
まぁそこまで教える気はない。
いくら災害級が相手とはいえ何から何まで話す必要はない。
元はといえばエリア姫の管理責任問題だしな。
「では妾はオークロードの場所を特定してくる。
屋敷に置きっぱなしの通信魔道具を用意していつでも出れるようにしておくのじゃぞ」
「あーはい。わかりました」
「まったくわたりんは妾をもっと信用してくれてもいいのじゃぞ?」
「あはは」
「むぅ。ちなみに通信魔道具には位置を特定するような機能はないのじゃ。単純に通信範囲を拡大しておるだけじゃ。だからお願いだから持っておいて欲しいのじゃ」
「はいはい、わかりました。ほら早く特定してきてください。
他にも被害が広がりますよ?」
「むぅぅ。仕方ない、とっとと兄上に会いに行って来るのじゃ」
エリア姫が部屋から出て行き、冷えてしまった蛍光色の紅茶をアルが淹れ直してくれる。
位置特定の秘策は兄上なのか。
エリア姫に目をつけられてランドール王国の王族に関しては一通り調べている。
実際に調べたのはアルでオレはその報告を聞いただけだけど。
エリア姫の言っていた兄上とは王位継承権を放棄した王子のことだろう。
ずっと王城の隅の別宅に引きこもっている変わった王子様ということだったが、なるほど。転生者だったのか。
秘策も恐らく彼の持っているユニークスキルだろう。ならば期待できそうだ。
オレのようにかなり万能なものではなくても彼女達が持っているユニークスキルはかなり高性能だ。
特化している感じなので特定系ならピンポイントで探せてしまうような代物なのだろう。
……なるほど、通信魔道具に細工をする必要がないわけだ。
グレーさんの場所を実は知っていたのもそういうことなのだろうな。
オレが飲みやすい最適な温度で尚且つ素晴らしく美味しい紅茶をゆっくりと飲み、一息吐くと部屋を後にする。
……さて次はグレーさんの話を聞くか。裏づけはしっかりとしておかないとね。
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