162 / 266
CⅬⅫ 星々の順行と逆行編 後編(4)
しおりを挟む
第1章。後夜祭(3)
早朝、イルムの執務室に、疲れた表情のルリが入ってくる。
「一応、おはようと挨拶した方が、いいのかな。」
「お好きなように。ところで、キョウショウの具合は、どんな感じだった?」
「意識が戻ったり、失ったりの、繰り返しで、完全にはエーテル切れから
回復していないわね。ラファイアさんが言ってた以上に、
普通の状態になるには、時間がかかるかも・・・。」
「後遺症がでなければいいんだけど。」
イルムが、友の容態を心配してつぶやく。
「それと、アストリアの件だけど、そろそろ現状を、家族に知らせないと。」
「今回、ただひとりの行方不明者ね。やはり個人的に知ってる人が対象だと、
規定どおりに行うのは、つらいはね。」
イルムに、今以上の精神的負担はかけられないと、ルリは口を開く。
「イルムその件は、わたしが行うわ。」
「ただその前に、リントから、捜索部隊の編制の申し出があっている。」
「それは、できない。あの場所に、まだ超上級妖精かその契約者がいる
可能性がある・・・。」
「新帝国的には、リントを失うわけにはいかないわ。
リントは本人が思っている以上に、旧双月教国からの避難民の新帝国への
融和への希望となっている。」
ルリは、ひとつの事実に思いいたり、イルムに確認する。
「しかしイルム、だとすると、少なくともふたりの超上級妖精と
その契約者がいないと、おかしいことになる。」
「そう、ルリ。少なくとも、ひとりの超上級妖精とその契約者は、
レウス公女一行と別行動をとっている。」
「つまり、その妖精か契約者は、レウス公女の完全な支配下にないと・・・。」
イルムが、新しい捜索隊を出させなかったのは、それに気付いたせいか、と
ルリは、友の鋭利な頭脳に、改めて敬意を払う。
「それに、先ほど、クリル大公国駐在大使のオルト卿から、
緊急の書状が届いたわ。これを、最優先させなければならない。」
そう言って、イルムはルリに、その書状を手渡す。
新帝国副執政官は、サーッと、中身を確認する。
「もう、ここまで、クリル大公国は亀裂が入っているの!?
トリヤヌス公子殿下への拒否感が、これほどとはね。」
「クリルの將は、偉才の集団。それが、このような後継者選定のような場合、
戦の時とは違う力の動きとなるわ。
平々凡々な後継者には、厳しい状況ね。」
イルムは、記憶の海から、個々の将軍たちを浮かび上がらせていたのだろう。
言葉の影に、嫌悪と懐かしいという感情が、まとわりついている。
「しかし、レウス公女一行を、テムスに亡命させるとはね。
あのファウス妃が受け入れると思う?
イルム、テムスへの書状には、どうしたためるき!?」
「下手な事を書くと、せっかくのテムスとの友好関係が、断絶するわよ。」
イルムは、少しの間、宙を仰ぎ、ルリの言葉に反応する。
「オルト卿は、基本、守備の將だから、打ち手に華々しさはないわ。
けど、テムスへの亡命・・。新帝国とテムス大公国との裏の外交関係を考えれば、
わたしたちにとっては、これ以上は考えられない、厳しい一手ね。」
「わたしの他に、テムス大公国駐在大使のズホール卿も、
書状を受け取っているらしいわ。」
「あの方も、外交官というより、基本武人。オルト卿の覚悟を感じれば、
レウス公女の亡命をなんとしても成功させるように、
協力されるだろうし・・・。」
「ズホール卿か。テムス大公国のアウレス大公へのその忠節、
帝国の將で知らぬ者はいない。
あのふたりが協調したのを知れば、その行為、帝国の將で
だれも無下にはできないか。」
「敢えて言うけど、それでも、この策に、同意しないことはできないの?」
自分でも下らないと思う質問を、ルリはイルムに投げかけてみる。
「オルト卿も、この一手に、自分の命をかけているのでしょう・・・。
無論、クリルの將もこの過程をいずれ知る。新帝国とテムス大公国の
鼎の軽重を問われているわ。」
「もし将来、クリル大公国との間に戦端がきられたとして、戦後の和平協定を、
早い段階で締結させるかと考えると、今回の件でオルト卿に協力していれば、
クリル大公国の將は、われわれに好意を持つはず。
交渉がやり易くなるわ。」
「だから、ぜひとも、テムス大公国にも、レウス公女一行にも
今回の、オルト卿の一手、納得していただかないと・・・。」
もうひとつの気になる事を、ルリはあえて口にしてみる。
「けどファウス妃が、
〖伝説の火の妖精ルービスが自らの意思で動き出したら止めることはできない〗と、
密書で送ってきた事があったよね。」
「新帝国とテムス大公国の国境の際の、クールスの廃城の跡あたりで、
火の妖精ルービスと、水の妖精エメラルアの激突などという悪夢の具現化なんて、
冗談じゃないわよ。」
ルリの最悪に近い未来の予想に、イルムも答えを返すことができない。
「もうそろそろ、早朝のお茶会に、あの妖精さんが来ると思うから、
火と水の妖精の関係、いえ相性を、聞くしかないわね。」
・・・・・・・・
ふたりの、結論の出ない話合いが続くなか、少し短い時間のあと、
空間の一か所から白金の光の粒が降り注ぎ出し、
「おはようございます。今朝も、雲一つない、絶好の香茶日和ですね。」
と、満面笑みの妖精が、執務室のなかに現れる。
そして、その姿に、イルムもルリも口角をゆるめ、ルリは立ち上がり
香茶を淹れる準備に取り掛かる。
「ちょうど、ラファイアさんに聞きたいことがあったの。」
「はいはい、何でもお聞きください。」
ルリが、何も言わず、香茶の方へ歩いて行ったのを確認し、
非常に陽気になる白光の妖精さん。
「イルムさん。噂をすれば影なんて思ってませんでした。
そのことわざは、三流妖精の、暗黒の妖精ラティスさんには
名実ともにふさわしいですが、わたしの場合、噂をすれば光と、
思って下さいよ。」
と、いつもにまして、饒舌になっている。
「それじゃお聞きしたいんだけど、妖精界の魔力頂点の一角の妖精さん同士は、
仲がいいのかしら?」
「プッ、ハハハ・・・。」
「わたしとラティスさんの、いつもの関係を見ればわかるじゃないですか。
仲は非常にいいですよ、わたしの方からは。」
「・・・・・・・・。」
さすがに次の言葉が出ないイルムに、ルリが香茶を淹れながら、助け舟をだす。
「で、ラファイアさん。ホントのとこどうなの?」
そのルリの何か言いたげな笑顔をみて、今度はラファイアの方が
笑顔が凍ってしまっている。
・・・・・・・・
「お互い不干渉というのが、正確なところですかね。」
白光の妖精は香茶を楽しみながら、今度はわりとまともに答えている。
「それは、妖精界での話でしょう。こちらではどうかな。
特に今日は、ルービスさんとエメラルアさんの関係を聞きたいの。」
「え、あのおふたりですか。ふたりとも手が早いですからね・・・。」
「だけど、この世界で爆発すると、他の妖精さんの迷惑になりますし。
けど、やっぱり、それを気にするような妖精じゃないですね。」
「聞くけど、ルービスさんは、わたしたちがクールスに到着間際、
きついシャレの一撃を放たれたじゃないの。」
と、ルリが横から言葉を入れる。
「あれは、ラティスさんの日頃のおこないの悪さの結果ですよ。」
記憶力が抜群にいいふたりには、このラファイアに対してラティスが、
『ルービスとは、アンタの方が、やらかしているじゃない。』
と、叫んだのをしっかり覚えているが、あえてそこには触らない。
「結局は、やってみなければ、わからない。と、言う事ね。」
ルリは、ラファイアに、香茶を注ぎながら、結論をまとめる。
「ラファイアさん。分身体の幾体かを、テムス方面に、
お願いするかもしれない。」
そのイルムの願いに ラファイアは、謎めいた微笑みを、ふたりに向けた。
・・・・・・・・
今、ルリもラファイアも、執務室から消えている。
ラファイアは、アマトのもとへ、
ルリは、アストリアの家へ向かう前に、身だしなみを整えるため、
帰宅したのであろう。
イルムは、誰にも知られていない心の仮面を、この場で外す。
(最)上級妖精と契約し、ノープル学院へ、特待生として入学が決まった時から、
被り続けている仮面を。
彼女は本当は、優しく、涙もろく、引っ込み思案の性格であり、
だけど生きるために、堅固な仮面を、被りつづけねば、ならなかった。
『アストリア。』
年下の才媛の姿が、イルムの心に浮かぶ。
『ほんとうに、生きて戻って。』
イルムは、窓からタナリの街の方角を見つめる。
その目には薄く、涙が光っていた。
早朝、イルムの執務室に、疲れた表情のルリが入ってくる。
「一応、おはようと挨拶した方が、いいのかな。」
「お好きなように。ところで、キョウショウの具合は、どんな感じだった?」
「意識が戻ったり、失ったりの、繰り返しで、完全にはエーテル切れから
回復していないわね。ラファイアさんが言ってた以上に、
普通の状態になるには、時間がかかるかも・・・。」
「後遺症がでなければいいんだけど。」
イルムが、友の容態を心配してつぶやく。
「それと、アストリアの件だけど、そろそろ現状を、家族に知らせないと。」
「今回、ただひとりの行方不明者ね。やはり個人的に知ってる人が対象だと、
規定どおりに行うのは、つらいはね。」
イルムに、今以上の精神的負担はかけられないと、ルリは口を開く。
「イルムその件は、わたしが行うわ。」
「ただその前に、リントから、捜索部隊の編制の申し出があっている。」
「それは、できない。あの場所に、まだ超上級妖精かその契約者がいる
可能性がある・・・。」
「新帝国的には、リントを失うわけにはいかないわ。
リントは本人が思っている以上に、旧双月教国からの避難民の新帝国への
融和への希望となっている。」
ルリは、ひとつの事実に思いいたり、イルムに確認する。
「しかしイルム、だとすると、少なくともふたりの超上級妖精と
その契約者がいないと、おかしいことになる。」
「そう、ルリ。少なくとも、ひとりの超上級妖精とその契約者は、
レウス公女一行と別行動をとっている。」
「つまり、その妖精か契約者は、レウス公女の完全な支配下にないと・・・。」
イルムが、新しい捜索隊を出させなかったのは、それに気付いたせいか、と
ルリは、友の鋭利な頭脳に、改めて敬意を払う。
「それに、先ほど、クリル大公国駐在大使のオルト卿から、
緊急の書状が届いたわ。これを、最優先させなければならない。」
そう言って、イルムはルリに、その書状を手渡す。
新帝国副執政官は、サーッと、中身を確認する。
「もう、ここまで、クリル大公国は亀裂が入っているの!?
トリヤヌス公子殿下への拒否感が、これほどとはね。」
「クリルの將は、偉才の集団。それが、このような後継者選定のような場合、
戦の時とは違う力の動きとなるわ。
平々凡々な後継者には、厳しい状況ね。」
イルムは、記憶の海から、個々の将軍たちを浮かび上がらせていたのだろう。
言葉の影に、嫌悪と懐かしいという感情が、まとわりついている。
「しかし、レウス公女一行を、テムスに亡命させるとはね。
あのファウス妃が受け入れると思う?
イルム、テムスへの書状には、どうしたためるき!?」
「下手な事を書くと、せっかくのテムスとの友好関係が、断絶するわよ。」
イルムは、少しの間、宙を仰ぎ、ルリの言葉に反応する。
「オルト卿は、基本、守備の將だから、打ち手に華々しさはないわ。
けど、テムスへの亡命・・。新帝国とテムス大公国との裏の外交関係を考えれば、
わたしたちにとっては、これ以上は考えられない、厳しい一手ね。」
「わたしの他に、テムス大公国駐在大使のズホール卿も、
書状を受け取っているらしいわ。」
「あの方も、外交官というより、基本武人。オルト卿の覚悟を感じれば、
レウス公女の亡命をなんとしても成功させるように、
協力されるだろうし・・・。」
「ズホール卿か。テムス大公国のアウレス大公へのその忠節、
帝国の將で知らぬ者はいない。
あのふたりが協調したのを知れば、その行為、帝国の將で
だれも無下にはできないか。」
「敢えて言うけど、それでも、この策に、同意しないことはできないの?」
自分でも下らないと思う質問を、ルリはイルムに投げかけてみる。
「オルト卿も、この一手に、自分の命をかけているのでしょう・・・。
無論、クリルの將もこの過程をいずれ知る。新帝国とテムス大公国の
鼎の軽重を問われているわ。」
「もし将来、クリル大公国との間に戦端がきられたとして、戦後の和平協定を、
早い段階で締結させるかと考えると、今回の件でオルト卿に協力していれば、
クリル大公国の將は、われわれに好意を持つはず。
交渉がやり易くなるわ。」
「だから、ぜひとも、テムス大公国にも、レウス公女一行にも
今回の、オルト卿の一手、納得していただかないと・・・。」
もうひとつの気になる事を、ルリはあえて口にしてみる。
「けどファウス妃が、
〖伝説の火の妖精ルービスが自らの意思で動き出したら止めることはできない〗と、
密書で送ってきた事があったよね。」
「新帝国とテムス大公国の国境の際の、クールスの廃城の跡あたりで、
火の妖精ルービスと、水の妖精エメラルアの激突などという悪夢の具現化なんて、
冗談じゃないわよ。」
ルリの最悪に近い未来の予想に、イルムも答えを返すことができない。
「もうそろそろ、早朝のお茶会に、あの妖精さんが来ると思うから、
火と水の妖精の関係、いえ相性を、聞くしかないわね。」
・・・・・・・・
ふたりの、結論の出ない話合いが続くなか、少し短い時間のあと、
空間の一か所から白金の光の粒が降り注ぎ出し、
「おはようございます。今朝も、雲一つない、絶好の香茶日和ですね。」
と、満面笑みの妖精が、執務室のなかに現れる。
そして、その姿に、イルムもルリも口角をゆるめ、ルリは立ち上がり
香茶を淹れる準備に取り掛かる。
「ちょうど、ラファイアさんに聞きたいことがあったの。」
「はいはい、何でもお聞きください。」
ルリが、何も言わず、香茶の方へ歩いて行ったのを確認し、
非常に陽気になる白光の妖精さん。
「イルムさん。噂をすれば影なんて思ってませんでした。
そのことわざは、三流妖精の、暗黒の妖精ラティスさんには
名実ともにふさわしいですが、わたしの場合、噂をすれば光と、
思って下さいよ。」
と、いつもにまして、饒舌になっている。
「それじゃお聞きしたいんだけど、妖精界の魔力頂点の一角の妖精さん同士は、
仲がいいのかしら?」
「プッ、ハハハ・・・。」
「わたしとラティスさんの、いつもの関係を見ればわかるじゃないですか。
仲は非常にいいですよ、わたしの方からは。」
「・・・・・・・・。」
さすがに次の言葉が出ないイルムに、ルリが香茶を淹れながら、助け舟をだす。
「で、ラファイアさん。ホントのとこどうなの?」
そのルリの何か言いたげな笑顔をみて、今度はラファイアの方が
笑顔が凍ってしまっている。
・・・・・・・・
「お互い不干渉というのが、正確なところですかね。」
白光の妖精は香茶を楽しみながら、今度はわりとまともに答えている。
「それは、妖精界での話でしょう。こちらではどうかな。
特に今日は、ルービスさんとエメラルアさんの関係を聞きたいの。」
「え、あのおふたりですか。ふたりとも手が早いですからね・・・。」
「だけど、この世界で爆発すると、他の妖精さんの迷惑になりますし。
けど、やっぱり、それを気にするような妖精じゃないですね。」
「聞くけど、ルービスさんは、わたしたちがクールスに到着間際、
きついシャレの一撃を放たれたじゃないの。」
と、ルリが横から言葉を入れる。
「あれは、ラティスさんの日頃のおこないの悪さの結果ですよ。」
記憶力が抜群にいいふたりには、このラファイアに対してラティスが、
『ルービスとは、アンタの方が、やらかしているじゃない。』
と、叫んだのをしっかり覚えているが、あえてそこには触らない。
「結局は、やってみなければ、わからない。と、言う事ね。」
ルリは、ラファイアに、香茶を注ぎながら、結論をまとめる。
「ラファイアさん。分身体の幾体かを、テムス方面に、
お願いするかもしれない。」
そのイルムの願いに ラファイアは、謎めいた微笑みを、ふたりに向けた。
・・・・・・・・
今、ルリもラファイアも、執務室から消えている。
ラファイアは、アマトのもとへ、
ルリは、アストリアの家へ向かう前に、身だしなみを整えるため、
帰宅したのであろう。
イルムは、誰にも知られていない心の仮面を、この場で外す。
(最)上級妖精と契約し、ノープル学院へ、特待生として入学が決まった時から、
被り続けている仮面を。
彼女は本当は、優しく、涙もろく、引っ込み思案の性格であり、
だけど生きるために、堅固な仮面を、被りつづけねば、ならなかった。
『アストリア。』
年下の才媛の姿が、イルムの心に浮かぶ。
『ほんとうに、生きて戻って。』
イルムは、窓からタナリの街の方角を見つめる。
その目には薄く、涙が光っていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
サディストの私がM男を多頭飼いした時のお話
トシコ
ファンタジー
素人の女王様である私がマゾの男性を飼うのはリスクもありますが、生活に余裕の出来た私には癒しの空間でした。結婚しないで管理職になった女性は周りから見る目も厳しく、私は自分だけの城を作りまあした。そこで私とM男の週末の生活を祖紹介します。半分はノンフィクション、そして半分はフィクションです。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる