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第一
宿でのイタズラ?
しおりを挟むハスミスさんから教えて貰った宿は三つ隣にあった。ギルドの一員の証拠となるカードを見せればある程度の期間なら支払いを待ってくれるらしい。値段も高くないらしい
ちなみに、ギルドと宿は近いということで一人で来たのだが、例の二人に宿まで案内するといわれた。でも、自分の寝る場所を教えたくないから必死に説得させて、現状態である
宿の中に入ってみると、かなりの賑わいを見せていた。どうやら食堂が一階にあるらしく、人の往来が多かった。でも、殆どの人が動物の耳や尻尾があったり、角があったり、テッセラさんみたいにすっごい美形がいたり...
こうしてみると誰もが人間離れしている
見てて飽きない。往来する人たちを見ながら受け付けに声をかけた
「はいは......い....」
「お忙しい時間帯にすみません。あの...ギルドでこのカードを見せれば...後払い可能で泊まれると聞いて......大丈夫ですが?」
「...あ、宿泊希望者?」
「はい」
「カード、見せて貰うね......はい、大丈夫だよ」
なんか、子供を相手にしてるみたいな対応だな...
やっぱり、年相応に見えないのか?
俺がいた国じゃ、大人として扱われたのに...
「何泊するんだい?」
「あ...まだ決まってないです...」
「わかったよ。宿泊期間未定なら一週間ごとにお金を貰うよ...ギルドのカード見せて貰ったから......一週間宿泊で金貨二枚だ」
金貨二枚......?
それって高いのか?それとも安いのか?
まぁ...とりあえず頷いて、部屋の鍵を受け取った。その時に食堂のこととか、掃除時間のこととか...いろいろ聞いた
泊まる部屋について入ってみると意外と広い部屋だった。ベッドと本棚とタンスがあって、室内に扉がふたつあった。見てみると風呂とトイレだった
「はぁ...なんか、疲れた...」
部屋の確認がおわった後、ベッドに横たわった。慣れない土地でギルドに入ったり、宿をとったりしたせいなのか、異常なまでに疲れてしまった。何となく眠くなってきたので目を閉じて眠りについた
*******************
「ん......んあっ!」
体への快感に飛び起きた。いつの間にか外が暗くなっていた。でも、今の俺はそれどころじゃなかった。キッチリきていた服ははだけられていた。そして、俺の足の間には...
「あ、起きましたか?」
「ぁ...スピーア?なに....して...やぁ...」
足の間にいたのはスピーアだった。スピーアは俺の内股を優しく撫でながら俺の陰茎を舐めている。その刺激にビクビクすることしか出来ない...
どちらかと言えば性欲が弱い俺は自分で自慰することも今まで片手で数えるほどだった。そんな性的知識も経験もほぼ皆無な俺に他人から与えられる刺激は強すぎた...
瞬く間に射精してしまい、射精特有の気怠さを感じながらスピーアに説明しろってばかり睨んでやった
「すみません言ってませんでしたね...実は契約した魔族は契約主から魔力をもらわなければならないのです」
「....それで...なんであんなこと......」
「魔力の補給は腕輪を通じても出来るのですが、戦闘ともなると多量の魔力が必要になります。精液は契約主の体内で生成される体液の中でも最も多くの魔力を含んでいます」
「...だから...って.....」
「負担が少ない上雰囲気が上がるほど魔力の濃度が上がります。そのため、一回の射精で私の魔力がほぼ満タンになります」
「.............」
「それに、日常生活での魔力消費は微々たるものなので毎日の補給は不要です。戦えばかなりの量減りますが...ラリック様はお強いと思われるので私が手助けすることは少ないと思います」
そうか...
毎日じゃないから、安心したわ....
強いって言っても身体的に強いわけであって魔力のコントロールとか、魔法の使い方とか、分からないから....
あ...テッセラさんとかハスミスさんとかに教えてくれるよう頼むの忘れてた...
ま、いつかでいっか
応援ありがとうございます!
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