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第一章
狼さんに保護され
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頭にケモノ耳を生やした男の人は俺を見つめてくるだけでなにもしてこない。怖く感じるけどやっと人に会えたことによる安心感もある
男の人は喋りもせずに俺をじっと見ているだけ。やっと動き出したと思えば口にてを当てて、一言
「お前は...誰だ?」
「えっ...と...」
自分の名前を言うか迷った。目の前にいる男の人は見るからに日本人ではない。ケモノ耳を生やしたことを除けばかなりの美形で外人のような顔と体つきをしている。そんな人に渡辺狛犬ですっていったら、変に疑われてしまう
「...狛犬と...もうします」
「コマイ?」
「...はい」
名前だけを言えば首をかしげながらも危険人物ではないことが分かってもらえたらしく雰囲気が少し和らいだ。そして俺に近付いてきて身に付けていたマントを俺に渡してきた
「...その格好では寒かろう」
「ありがとうございます」
「俺はヴァゼル...近くに俺の家がある。一緒にこい」
腕を引かれ渡されていたマントを体に巻き付け、ついてこいと合図をするヴァゼルさんを追いかけた。俺よりも背が高くてガッシリとした体型。顔も美形だからモテるだろうなぁ...
俺なんか身長は平均より若干低いしモヤシ体型だし顔もパットしない...
「...コマイ?」
「あ...すみません」
「足痛いのか?」
どうやら裸足でいることで俺がついてこれないのでは?と思ったらしい。ここはまだ草が生い茂っていて石などの危ない物はないけど草の上を裸足であるいたことのない俺は草独特の感触に戸惑っている。それでも他人に心配されることに慣れていない俺は大丈夫だと強がってみた。するとヴァゼルさんはなにかを考えるそぶりをしてからこちらに近付いてきて両脇に手を差し込んできた
「...この先は砂利道だ。危ない」
「え?...うわっ!」
「暴れないでくれ...こっちの方が早い」
あろうことかヴァゼルさんは俺を軽々と抱き上げてすたすたと歩き始めた。他人に迷惑をかけることを嫌う俺はなんとか下ろしてもらおうとしたが俺よりも背が高いヴァゼルさんと同じ視線での早いスピードは恐怖しかなく振り落とされないように首に手を回して耐えることしかできなかった。親に抱っこされた経験なんて兄弟で一番少ない俺は間近で感じられる呼吸や体温に安心しきって寝てしまいそうだった
「寝たいなら寝てもいい。もう少し時間がかかる」
その言葉を聞いて俺は眠ってしまった
******************
パンを焼いたような小麦の香ばしい匂いで目を覚ました俺は自分がどこにいてどこで寝ているのかがわからなかった。抑制剤乱用の後遺症のようなものがあって朝は低血圧のように寝起きが悪かった。寝ぼけた頭では空腹を訴える腹の音のことしか判断できなかった
「...起きたか?」
「...ん~...」
「寝ぼけているのか...朝飯ができているが」
「...たべ...ましゅ」
「フフッ...可愛いな」
頭を撫でられるのって気持ちいいんだなぁ...
もっと撫でてほしくて軽くすり寄ったら一瞬動きが止まって再び撫でてくれた。気持ちよすぎてまた寝てしまいそう...
「コマイ...」
「...ん~?...ぇ...え?」
やっと覚醒してきたがこの状態に驚くことしかできない。恐らくここはヴァゼルさんの家でここはベットの上...え!?
俺、他人のベッドの上で寝てたのか!?しかも寝起きの醜態をさらしたのか!?
「すみません!俺、変なことしましたよね!?」
「いや...可愛らしい行動はしていた...」
「ッ...忘れてください!そして勝手にベットを占領してしまいすみませんでした!」
「問題ない...コマイは小さいからそんなに場所はとられなかった」
それはそれでちょっとショック...
チラッとみたがヴァゼルさんは迷惑っというより嬉しいって顔をしていた。こういうひとにこれ以上なにかを言っても同じか...
ショボくれながらベットから降りるてヴァゼルさんの案内に従いながら食事に着いた
男の人は喋りもせずに俺をじっと見ているだけ。やっと動き出したと思えば口にてを当てて、一言
「お前は...誰だ?」
「えっ...と...」
自分の名前を言うか迷った。目の前にいる男の人は見るからに日本人ではない。ケモノ耳を生やしたことを除けばかなりの美形で外人のような顔と体つきをしている。そんな人に渡辺狛犬ですっていったら、変に疑われてしまう
「...狛犬と...もうします」
「コマイ?」
「...はい」
名前だけを言えば首をかしげながらも危険人物ではないことが分かってもらえたらしく雰囲気が少し和らいだ。そして俺に近付いてきて身に付けていたマントを俺に渡してきた
「...その格好では寒かろう」
「ありがとうございます」
「俺はヴァゼル...近くに俺の家がある。一緒にこい」
腕を引かれ渡されていたマントを体に巻き付け、ついてこいと合図をするヴァゼルさんを追いかけた。俺よりも背が高くてガッシリとした体型。顔も美形だからモテるだろうなぁ...
俺なんか身長は平均より若干低いしモヤシ体型だし顔もパットしない...
「...コマイ?」
「あ...すみません」
「足痛いのか?」
どうやら裸足でいることで俺がついてこれないのでは?と思ったらしい。ここはまだ草が生い茂っていて石などの危ない物はないけど草の上を裸足であるいたことのない俺は草独特の感触に戸惑っている。それでも他人に心配されることに慣れていない俺は大丈夫だと強がってみた。するとヴァゼルさんはなにかを考えるそぶりをしてからこちらに近付いてきて両脇に手を差し込んできた
「...この先は砂利道だ。危ない」
「え?...うわっ!」
「暴れないでくれ...こっちの方が早い」
あろうことかヴァゼルさんは俺を軽々と抱き上げてすたすたと歩き始めた。他人に迷惑をかけることを嫌う俺はなんとか下ろしてもらおうとしたが俺よりも背が高いヴァゼルさんと同じ視線での早いスピードは恐怖しかなく振り落とされないように首に手を回して耐えることしかできなかった。親に抱っこされた経験なんて兄弟で一番少ない俺は間近で感じられる呼吸や体温に安心しきって寝てしまいそうだった
「寝たいなら寝てもいい。もう少し時間がかかる」
その言葉を聞いて俺は眠ってしまった
******************
パンを焼いたような小麦の香ばしい匂いで目を覚ました俺は自分がどこにいてどこで寝ているのかがわからなかった。抑制剤乱用の後遺症のようなものがあって朝は低血圧のように寝起きが悪かった。寝ぼけた頭では空腹を訴える腹の音のことしか判断できなかった
「...起きたか?」
「...ん~...」
「寝ぼけているのか...朝飯ができているが」
「...たべ...ましゅ」
「フフッ...可愛いな」
頭を撫でられるのって気持ちいいんだなぁ...
もっと撫でてほしくて軽くすり寄ったら一瞬動きが止まって再び撫でてくれた。気持ちよすぎてまた寝てしまいそう...
「コマイ...」
「...ん~?...ぇ...え?」
やっと覚醒してきたがこの状態に驚くことしかできない。恐らくここはヴァゼルさんの家でここはベットの上...え!?
俺、他人のベッドの上で寝てたのか!?しかも寝起きの醜態をさらしたのか!?
「すみません!俺、変なことしましたよね!?」
「いや...可愛らしい行動はしていた...」
「ッ...忘れてください!そして勝手にベットを占領してしまいすみませんでした!」
「問題ない...コマイは小さいからそんなに場所はとられなかった」
それはそれでちょっとショック...
チラッとみたがヴァゼルさんは迷惑っというより嬉しいって顔をしていた。こういうひとにこれ以上なにかを言っても同じか...
ショボくれながらベットから降りるてヴァゼルさんの案内に従いながら食事に着いた
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