45 / 81
本編
第三十六話 鉄の女の弱点と月明かりのワルツ
しおりを挟む
「――ストップ! ストップですわ、エレナ!」
優雅なチェンバロの音色が流れる舞踏練習室に、ダンス教官の声が鋭く響いた。
本日の研修課題は『ダンス』。侍女は主とも、その名代としても踊ることがあるため、必須のスキルである。
「エレナ。貴女のステップは正確無比です。足運びも、姿勢も、教本通り完璧です」
「はい。ありがとうございます」
「ですが……まるで騎士団の行進ですわ! 優雅さが欠片もありません!」
教官は扇子でパンと手を打ち、嘆かわしげに首を振った。周囲の令嬢たちから、クスクスという忍び笑いが漏れる。
「見て、あの動き。カクカクしていて、まるで人形みたい」
「作法は完璧なのに、ダンスはダメなのね」
そう、エレナにとってダンスは最大の鬼門だった。リズム感がないわけではない。ただ、常に効率と正確さを追求してきた彼女の体は、情緒やゆらぎを表現することに慣れていないのだ。
「エレナさん」
休憩中、汗を拭うエレナにマーガレットが声をかけてきた。彼女は先程の練習で見事なステップを披露し、教官から絶賛されていた。
「ダンスは、ステップを刻む作業ではありませんわ。パートナーとの無言の会話……呼吸を感じて、身を委ねるものです。貴女のように『次は右足、四十五度』なんて考えていては、一生踊れませんわよ」
「身を委ねる……ですか」
「ええ。相手を信頼していなければ、踊ることなどできません」
マーガレットの言葉は正論すぎて、エレナの胸に痛いほど刺さった。
(信頼して身を委ねる……。私に一番足りないものかもしれません)
***
その夜。北の塔のリビング。夕食の片付けを終えたエレナは、箒を相手にステップの練習をしていた。
ズザッ、ズザッ。畳み掛けるような足音が、静かな夜に響く。
「……何をしている」
執務室から降りて来たシルヴィスが、不審なものを見る目でエレナを見つめていた。
「ダンスの練習です。明日の追試までに、なんとか優雅さを身に着けないと……」
「箒相手にか? 不気味な儀式にしか見えんぞ」
シルヴィスは呆れたように溜息をつくと、ソファに座り込んだ。
「ダンスなんぞ、貴族の暇つぶしだ。だがあいにく、侍女には必須科目らしいな」
「はい。マーガレット様には『相手に身を委ねろ』と言われましたが、どうにも感覚が掴めなくて」
エレナが肩を落とすと、シルヴィスはふんと鼻を鳴らし、立ち上がった。そして、エレナの目の前にすっと手を差し出した。
「……貸せ」
「え?」
「箒で練習して上手くなるわけがないだろう。……俺が相手をしてやる」
エレナは目を丸くした。引きこもりで人嫌いの彼が、まさかダンスの相手をしてくれるとは。
「で、ですが、シルヴィス様はダンスがお嫌いでは……」
「違う。俺が嫌いなのは舞踏会のダンスだ。……お前と踊る分には、問題ない」
シルヴィスは強引にエレナの手を取り、引き寄せた。予想以上に近い距離。彼の整った顔が目の前にあり、エレナの心臓が早鐘を打つ。普段の偏屈な表情とは違う、貴族然とした真剣な瞳。
「力を抜け。お前はガチガチすぎる」
「は、はい……」
「音楽がないな……」
彼が指を鳴らすと、何もない空間から、弦楽器の優美な旋律が流れ始めた。魔術で生成された幻想的な音楽。月の光が差し込むリビングが、一瞬にして舞踏会場へと変わる。
「行くぞ。……俺に合わせろ」
シルヴィスがリードを始める。その動きはかつて舞踏会で手を取ってくれた時のように、驚くほど滑らかで洗練されていた。エレナが考えようとする隙を与えず、自然に体を誘導してくれる。
「足元を見るな。俺を見ろ」
「は、はい」
「次はターンだ。……もっと力を抜け。俺が支えてやるから、倒れる心配などするな」
彼の右手が、エレナの背中をしっかりと、けれど優しく支えている。その温もりが伝わってくると、不思議と体の強張りが解けていくのを感じた。
(ああ……これが、委ねるということ……)
自分が動こうとしなくても、彼が導いてくれる。ただその流れに乗ればいい。鉄のように固まっていた心と体が、彼のリズムに溶かされていく。
「……悪くない」
数分後。曲が終わると同時に、シルヴィスがポツリと言った。
「お前は基本が出来ているから、一度コツを掴めば飲み込みが早い。……それになんというか、軽いな」
「っ……! あ、ありがとうございます……」
エレナは顔を真っ赤にして俯いた。月明かりの下、二人の影が重なる。ダンスの余韻と、鼓動の音が、部屋に満ちていた。
「……さて、レッスン料だ」
シルヴィスはいつもの調子に戻り、ソファに座り直した。
「喉が渇いた。冷たいものが飲みたい。……フルーツをたっぷり使ったスムージーだ。出来るか?」
「はい! 最高のものをお作りします!」
エレナは弾むような足取りでキッチンへ向かった。その背中からは、先程までの鉄の女のような硬さは消えていた。
***
翌日のダンスレッスン。エレナのダンスは劇的に変化していた。基本の正確さはそのままに、指先の所作や視線の配り方に、柔らかな情緒が宿っていたのだ。
「……素晴らしいですわ! エレナ!」
教官が扇子を叩いて絶賛する。パートナー役を務めたマーガレットも、目を丸くしていた。
「信じられませんわ。たった一晩で、どうやってこれほどの優雅さを身につけましたの? まるで、名うての貴公子と一晩中踊り明かしたようですわね」
「ええ、まあ……優秀な先生に恵まれましたので」
エレナは曖昧に微笑んで誤魔化した。まさかその先生が、王宮一の偏屈魔術師であり、昨晩はスムージー一杯で雇われていたとは言えるはずもない。
(ふふ、今夜も何かご馳走を作らなくては)
窓の外、遠くに見える北の塔を見つめながら、エレナは小さくステップを踏んだ。その足取りは、羽のように軽やかだった。
優雅なチェンバロの音色が流れる舞踏練習室に、ダンス教官の声が鋭く響いた。
本日の研修課題は『ダンス』。侍女は主とも、その名代としても踊ることがあるため、必須のスキルである。
「エレナ。貴女のステップは正確無比です。足運びも、姿勢も、教本通り完璧です」
「はい。ありがとうございます」
「ですが……まるで騎士団の行進ですわ! 優雅さが欠片もありません!」
教官は扇子でパンと手を打ち、嘆かわしげに首を振った。周囲の令嬢たちから、クスクスという忍び笑いが漏れる。
「見て、あの動き。カクカクしていて、まるで人形みたい」
「作法は完璧なのに、ダンスはダメなのね」
そう、エレナにとってダンスは最大の鬼門だった。リズム感がないわけではない。ただ、常に効率と正確さを追求してきた彼女の体は、情緒やゆらぎを表現することに慣れていないのだ。
「エレナさん」
休憩中、汗を拭うエレナにマーガレットが声をかけてきた。彼女は先程の練習で見事なステップを披露し、教官から絶賛されていた。
「ダンスは、ステップを刻む作業ではありませんわ。パートナーとの無言の会話……呼吸を感じて、身を委ねるものです。貴女のように『次は右足、四十五度』なんて考えていては、一生踊れませんわよ」
「身を委ねる……ですか」
「ええ。相手を信頼していなければ、踊ることなどできません」
マーガレットの言葉は正論すぎて、エレナの胸に痛いほど刺さった。
(信頼して身を委ねる……。私に一番足りないものかもしれません)
***
その夜。北の塔のリビング。夕食の片付けを終えたエレナは、箒を相手にステップの練習をしていた。
ズザッ、ズザッ。畳み掛けるような足音が、静かな夜に響く。
「……何をしている」
執務室から降りて来たシルヴィスが、不審なものを見る目でエレナを見つめていた。
「ダンスの練習です。明日の追試までに、なんとか優雅さを身に着けないと……」
「箒相手にか? 不気味な儀式にしか見えんぞ」
シルヴィスは呆れたように溜息をつくと、ソファに座り込んだ。
「ダンスなんぞ、貴族の暇つぶしだ。だがあいにく、侍女には必須科目らしいな」
「はい。マーガレット様には『相手に身を委ねろ』と言われましたが、どうにも感覚が掴めなくて」
エレナが肩を落とすと、シルヴィスはふんと鼻を鳴らし、立ち上がった。そして、エレナの目の前にすっと手を差し出した。
「……貸せ」
「え?」
「箒で練習して上手くなるわけがないだろう。……俺が相手をしてやる」
エレナは目を丸くした。引きこもりで人嫌いの彼が、まさかダンスの相手をしてくれるとは。
「で、ですが、シルヴィス様はダンスがお嫌いでは……」
「違う。俺が嫌いなのは舞踏会のダンスだ。……お前と踊る分には、問題ない」
シルヴィスは強引にエレナの手を取り、引き寄せた。予想以上に近い距離。彼の整った顔が目の前にあり、エレナの心臓が早鐘を打つ。普段の偏屈な表情とは違う、貴族然とした真剣な瞳。
「力を抜け。お前はガチガチすぎる」
「は、はい……」
「音楽がないな……」
彼が指を鳴らすと、何もない空間から、弦楽器の優美な旋律が流れ始めた。魔術で生成された幻想的な音楽。月の光が差し込むリビングが、一瞬にして舞踏会場へと変わる。
「行くぞ。……俺に合わせろ」
シルヴィスがリードを始める。その動きはかつて舞踏会で手を取ってくれた時のように、驚くほど滑らかで洗練されていた。エレナが考えようとする隙を与えず、自然に体を誘導してくれる。
「足元を見るな。俺を見ろ」
「は、はい」
「次はターンだ。……もっと力を抜け。俺が支えてやるから、倒れる心配などするな」
彼の右手が、エレナの背中をしっかりと、けれど優しく支えている。その温もりが伝わってくると、不思議と体の強張りが解けていくのを感じた。
(ああ……これが、委ねるということ……)
自分が動こうとしなくても、彼が導いてくれる。ただその流れに乗ればいい。鉄のように固まっていた心と体が、彼のリズムに溶かされていく。
「……悪くない」
数分後。曲が終わると同時に、シルヴィスがポツリと言った。
「お前は基本が出来ているから、一度コツを掴めば飲み込みが早い。……それになんというか、軽いな」
「っ……! あ、ありがとうございます……」
エレナは顔を真っ赤にして俯いた。月明かりの下、二人の影が重なる。ダンスの余韻と、鼓動の音が、部屋に満ちていた。
「……さて、レッスン料だ」
シルヴィスはいつもの調子に戻り、ソファに座り直した。
「喉が渇いた。冷たいものが飲みたい。……フルーツをたっぷり使ったスムージーだ。出来るか?」
「はい! 最高のものをお作りします!」
エレナは弾むような足取りでキッチンへ向かった。その背中からは、先程までの鉄の女のような硬さは消えていた。
***
翌日のダンスレッスン。エレナのダンスは劇的に変化していた。基本の正確さはそのままに、指先の所作や視線の配り方に、柔らかな情緒が宿っていたのだ。
「……素晴らしいですわ! エレナ!」
教官が扇子を叩いて絶賛する。パートナー役を務めたマーガレットも、目を丸くしていた。
「信じられませんわ。たった一晩で、どうやってこれほどの優雅さを身につけましたの? まるで、名うての貴公子と一晩中踊り明かしたようですわね」
「ええ、まあ……優秀な先生に恵まれましたので」
エレナは曖昧に微笑んで誤魔化した。まさかその先生が、王宮一の偏屈魔術師であり、昨晩はスムージー一杯で雇われていたとは言えるはずもない。
(ふふ、今夜も何かご馳走を作らなくては)
窓の外、遠くに見える北の塔を見つめながら、エレナは小さくステップを踏んだ。その足取りは、羽のように軽やかだった。
333
あなたにおすすめの小説
王宮地味女官、只者じゃねぇ
宵森みなと
恋愛
地味で目立たず、ただ真面目に働く王宮の女官・エミリア。
しかし彼女の正体は――剣術・魔法・語学すべてに長けた首席卒業の才女にして、実はとんでもない美貌と魔性を秘めた、“自覚なしギャップ系”最強女官だった!?
王女付き女官に任命されたその日から、運命が少しずつ動き出す。
訛りだらけのマーレン語で王女に爆笑を起こし、夜会では仮面を外した瞬間、貴族たちを騒然とさせ――
さらには北方マーレン国から訪れた黒髪の第二王子をも、一瞬で虜にしてしまう。
「おら、案内させてもらいますけんの」
その一言が、国を揺らすとは、誰が想像しただろうか。
王女リリアは言う。「エミリアがいなければ、私は生きていけぬ」
副長カイルは焦る。「このまま、他国に連れて行かれてたまるか」
ジークは葛藤する。「自分だけを見てほしいのに、届かない」
そしてレオンハルト王子は心を決める。「妻に望むなら、彼女以外はいない」
けれど――当の本人は今日も地味眼鏡で事務作業中。
王族たちの心を翻弄するのは、無自覚最強の“訛り女官”。
訛って笑いを取り、仮面で魅了し、剣で守る――
これは、彼女の“本当の顔”が王宮を変えていく、壮麗な恋と成長の物語。
★この物語は、「枯れ専モブ令嬢」の5年前のお話です。クラリスが活躍する前で、少し若いイザークとライナルトがちょっと出ます。
想定外の異世界トリップ。希望先とは違いますが…
宵森みなと
恋愛
異世界へと導かれた美咲は、運命に翻弄されながらも、力強く自分の道を歩き始める。
いつか、異世界にと想像していた世界とはジャンル違いで、美咲にとっては苦手なファンタジー系。
しかも、女性が少なく、結婚相手は5人以上と恋愛初心者にはハードな世界。
だが、偶然のようでいて、どこか必然のような出会いから、ともに過ごす日々のなかで芽生える絆と、ゆっくりと積み重ねられていく感情。
不器用に愛し、愛する人に理解されず、傷ついた時、女神の神殿で見つけた、もう一つの居場所。
差し出された優しさと、新たな想いに触れながら、
彼女は“自分のための人生”を選び初める。
これは、一人の女性が異世界で出逢い、傷つき、そして強くなって“本当の愛”を重ねていく物語です。
枯れ専モブ令嬢のはずが…どうしてこうなった!
宵森みなと
恋愛
気づけば異世界。しかもモブ美少女な伯爵令嬢に転生していたわたくし。
静かに余生——いえ、学園生活を送る予定でしたのに、魔法暴発事件で隠していた全属性持ちがバレてしまい、なぜか王子に目をつけられ、魔法師団から訓練指導、さらには騎士団長にも出会ってしまうという急展開。
……団長様方、どうしてそんなに推せるお顔をしていらっしゃるのですか?
枯れ専なわたくしの理性がもちません——と思いつつ、学園生活を謳歌しつつ魔法の訓練や騎士団での治療の手助けと
忙しい日々。残念ながらお子様には興味がありませんとヒロイン(自称)の取り巻きへの塩対応に、怒らせると意外に強烈パンチの言葉を話すモブ令嬢(自称)
これは、恋と使命のはざまで悩む“ちんまり美少女令嬢”が、騎士団と王都を巻き込みながら心を育てていく、
――枯れ専ヒロインのほんわか異世界成長ラブファンタジーです。
虐げられていた次期公爵の四歳児の契約母になります!~幼子を幸せにしたいのに、未来の旦那様である王太子が私を溺愛してきます~
八重
恋愛
伯爵令嬢フローラは、公爵令息ディーターの婚約者。
しかし、そんな日々の裏で心を痛めていることが一つあった。
それはディーターの異母弟、四歳のルイトが兄に虐げられていること。
幼い彼を救いたいと思った彼女は、「ある計画」の準備を進めることにする。
それは、ルイトを救い出すための唯一の方法──。
そんな時、フローラはディーターから突然婚約破棄される。
婚約破棄宣言を受けた彼女は「今しかない」と計画を実行した。
彼女の計画、それは自らが代理母となること。
だが、この代理母には国との間で結ばれた「ある契約」が存在して……。
こうして始まったフローラの代理母としての生活。
しかし、ルイトの無邪気な笑顔と可愛さが、フローラの苦労を温かい喜びに変えていく。
さらに、見目麗しいながら策士として有名な第一王子ヴィルが、フローラに興味を持ち始めて……。
ほのぼの心温まる、子育て溺愛ストーリーです。
※ヒロインが序盤くじけがちな部分ありますが、それをバネに強くなります
※「小説家になろう」が先行公開です(第二章開始しました)
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
王宮に薬を届けに行ったなら
佐倉ミズキ
恋愛
王宮で薬師をしているラナは、上司の言いつけに従い王子殿下のカザヤに薬を届けに行った。
カザヤは生まれつき体が弱く、臥せっていることが多い。
この日もいつも通り、カザヤに薬を届けに行ったラナだが仕事終わりに届け忘れがあったことに気が付いた。
慌ててカザヤの部屋へ行くと、そこで目にしたものは……。
弱々しく臥せっているカザヤがベッドから起き上がり、元気に動き回っていたのだ。
「俺の秘密を知ったのだから部屋から出すわけにはいかない」
驚くラナに、カザヤは不敵な笑みを浮かべた。
「今日、国王が崩御する。だからお前を部屋から出すわけにはいかない」
※ベリーズカフェにも掲載中です。そちらではラナの設定が変わっています。(貴族→庶民)それにより、内容も少し変更しておりますのであわせてお楽しみください。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
婚約破棄された令嬢は氷の公爵に拾われ、気づけば溺愛されていました~見下してきたあなた、後悔してももう遅いわ~
exdonuts
恋愛
婚約者である王太子に理不尽な罪をなすりつけられ、婚約破棄された公爵令嬢レティシア。
家族にも見放され、絶望の淵にいた彼女の手を取ったのは「氷の公爵」と呼ばれる冷徹な青年・アランだった。
愛を知らずに生きてきた彼の優しさが、傷ついたレティシアの心を少しずつ溶かしていく。
一方、過去の悪行が暴かれ始めた王太子とその取り巻きたち。
ざまぁが爽快、愛が深く、運命が巡る。
涙と笑顔の“溺愛ざまぁ”ロマンス。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる