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1章 日常って大事だね。
練るアイスがあるらしい。
しおりを挟むコンビニの店先で、僕が「健斗がよくわからない味を選んできたぞ!」と笑いながら二人にアイスのカップを見せる。
「ほうじ茶きなこ? ……全然イメージできない味だね」
陽葵はそう言って笑いながら、健斗に「ナイスチョイス!」と親指を立てた。
健斗は空になった財布を悲しそうに眺めながら、「お残しは許しまへんでー!」と某アニメキャラの真似をしておどけてみせる。
僕は恐る恐る食べてみると、これが意外とうまかった。僕が絶賛していると、隣で栞が「このアイス、練ったほうが美味しいらしいわよ」と、自分の食べかけの抹茶味のスプーンで僕のアイスを混ぜ始めた。
「あ、少し抹茶も混じったけど、めちゃうまい!」
僕が笑うと、陽葵は自分のスプーンで、僕と栞の食べかけが混ざったアイスを掬い取って口に運ぶ。
「んーっ、美味しいー!」
陽葵は顔をほころばせ、眩しい太陽のような笑顔を浮かべた。
少し離れたところでスマホをいじっていた健斗が、茶化すように言ってきた。
「ったく、お前ら三人は、相変わらず変なところで仲が良いよな」
この距離感が、僕たち3人とっては日常だったんだ。
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