陽葵の笑顔に僕は夢中だ。

そら

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3章 太陽の輝き…

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 僕は栞を突き飛ばすようにして、保健室を飛び出した。背後で僕を呼ぶ声も無視して、全力で陽葵がいたはずの公園へと走った。
 
 昼間の公園は、夜の出来事が嘘のように穏やかな光に満ちていた。その明るさが、僕の狂気を加速させた。

「陽葵ーー!! どこだ陽葵!! 出てきてくれ!!」
 
 僕は植え込みをなぎ倒し、遊具の滑り台を拳で叩き、喉が潰れるほど叫び続けた。近くで遊んでいた小さな子供たちが、その異様な光景に怯え、母親にしがみついて泣き声を上げ始める。
 
 けれど、僕にはその泣き声さえ、陽葵を助けてくれなかった世界への憎悪を煽る雑音にしか聞こえなかった…。
 
 どれだけ叫んでも、陽葵の返事はない。どこにも、彼女の痕跡はないんだ……。
 
 何も見つけられない…。誰も助けてくれない…。陽葵はこの広い世界のどこにもいない。
 
 膝から崩れ落ち、地面を拳で叩きつける僕の背中に、追いかけてきた栞がそっと触れた。

「……もう、やめて、悠真くん」
 
 栞は僕の泥だらけの体を後ろから優しく、強く抱きしめた。彼女の細い体温が伝わってくるけれど、僕の心は氷のように冷え切ったままだった。

「私たちが何をしても、大人たちは動いてくれない……。でも、私はここにいるわ。悠真くん、一人にしないから……」
 
 栞の腕の中で、僕は初めて子供のように声を上げて泣いた。
 
 陽葵を奪ったのは、あの男や母親だけじゃない。この、あまりに静かで、目の前の悲劇に無関心な「日常」そのものが、僕らを飲み込んでしまったのだと気づいたから。
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