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二章
19.盗撮用のカメラ?
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「ねぇ、このカメラ何かな? この間は無かったよね?」
歩香が部室のどこからか小さなカメラを持ってきた。
「さぁ、何だろうな?」
もちろんのことだが、俺に設置した記憶はない。というか昨日の記憶がない。まぁ、忘れてるってことは、いつもの様に下らない事しかしてなかったってことなんだろうな。
「先輩、これ、誰のか分かります?」
「あら、やけに小さいわね。盗撮でもされてたのかしら」
なに? それなら大問題──でも、ないな。特に何をしているわけでもない。
「······ん? これ、うちにあったカメラじゃない」
「先輩の家の物なんですか?」
だとしたら何でここに?
「見た目だけならね。とりあえず、記録を見てみましょうか」
「そうですね、何か分かるかもしれません」
『大丈夫だよ? だって、皆この事を忘れちゃうんだもん。あたしの能力はそういうものだからね』
「あれ? これお姉ちゃんじゃないですか?」
琴音ちゃんが、画面に映っていた女子の一人を指差して言う。
「これが姫島? でもこの映像ってここだろ? 何でこんなところにいるんだ?」
と、画面に映っていた、恐らく姫島と思われる人物以外の全員が、突然フラフラとし始めた。
というか、
「これ、俺らじゃないのか? だってこれ部室だろ?」
男女二人づつ、それぞれがフラフラしているなか、姫島は逃げ出すように部室を去っていった。
「ねぇ、もうちょっとじっくり見ようよ。何か分かるかもしれないし」
そして数分後──。
マイクの精度が良いらしく、ちゃんと聞けばちゃんと聞こえる程度には、音声がはっきりしていたため、わりとすんなり情報は集まった。
「つまり、姫島は能力者、しかも人払いの能力を持っていて、だがそれを知られたくなかった姫島はこうやって能力を使って逃げ出した、と」
だが、俺達はそれを予め映像という、証拠になるものを用意していたわけか。
なるほど、つまり俺達はこの映像を突きつけて──
「この映像を姫島に突きつけて、どうしろと?」
そういや、俺達はなんで姫島について調べてるんだ? それについては残してくれなかったのか、過去の俺達。
「勧誘に決まってるだろ!」
今まで静かだった健が、唐突に叫びだした。
(······どうする?)
(こうなったら止まらないよね)
(平塚先輩の目が光ってます)
(ここは合わせておきましょう)
俺達は素早く話し合いを終えて、ひきつった笑顔で健の話に合わせた。
「そ、そうだよな、勧誘だよな」
「う、うん、能力者だもんね」
「お、お姉ちゃんですし、ね」
「まぁ、良いんじゃないかしら? 勧誘するだけならタダよ」
「だよな! そうだよな!」
何か健がクラスの人におだてられてる脳筋バカみたいな発言をしていた。いや、偏見だけど。
「よし、そうなったら早速この映像を突きつけて──」
「その前にバックアップだけ取って置きましょう。能力で奪われたら意味がないわ」
「そ、そうですよね」
神流先輩はいつでも的確だった。
「なんだか脅迫するみたいですね」
琴音ちゃん、それは言っちゃダメだ。言わなければ多分誰も気付かないさ。
歩香が部室のどこからか小さなカメラを持ってきた。
「さぁ、何だろうな?」
もちろんのことだが、俺に設置した記憶はない。というか昨日の記憶がない。まぁ、忘れてるってことは、いつもの様に下らない事しかしてなかったってことなんだろうな。
「先輩、これ、誰のか分かります?」
「あら、やけに小さいわね。盗撮でもされてたのかしら」
なに? それなら大問題──でも、ないな。特に何をしているわけでもない。
「······ん? これ、うちにあったカメラじゃない」
「先輩の家の物なんですか?」
だとしたら何でここに?
「見た目だけならね。とりあえず、記録を見てみましょうか」
「そうですね、何か分かるかもしれません」
『大丈夫だよ? だって、皆この事を忘れちゃうんだもん。あたしの能力はそういうものだからね』
「あれ? これお姉ちゃんじゃないですか?」
琴音ちゃんが、画面に映っていた女子の一人を指差して言う。
「これが姫島? でもこの映像ってここだろ? 何でこんなところにいるんだ?」
と、画面に映っていた、恐らく姫島と思われる人物以外の全員が、突然フラフラとし始めた。
というか、
「これ、俺らじゃないのか? だってこれ部室だろ?」
男女二人づつ、それぞれがフラフラしているなか、姫島は逃げ出すように部室を去っていった。
「ねぇ、もうちょっとじっくり見ようよ。何か分かるかもしれないし」
そして数分後──。
マイクの精度が良いらしく、ちゃんと聞けばちゃんと聞こえる程度には、音声がはっきりしていたため、わりとすんなり情報は集まった。
「つまり、姫島は能力者、しかも人払いの能力を持っていて、だがそれを知られたくなかった姫島はこうやって能力を使って逃げ出した、と」
だが、俺達はそれを予め映像という、証拠になるものを用意していたわけか。
なるほど、つまり俺達はこの映像を突きつけて──
「この映像を姫島に突きつけて、どうしろと?」
そういや、俺達はなんで姫島について調べてるんだ? それについては残してくれなかったのか、過去の俺達。
「勧誘に決まってるだろ!」
今まで静かだった健が、唐突に叫びだした。
(······どうする?)
(こうなったら止まらないよね)
(平塚先輩の目が光ってます)
(ここは合わせておきましょう)
俺達は素早く話し合いを終えて、ひきつった笑顔で健の話に合わせた。
「そ、そうだよな、勧誘だよな」
「う、うん、能力者だもんね」
「お、お姉ちゃんですし、ね」
「まぁ、良いんじゃないかしら? 勧誘するだけならタダよ」
「だよな! そうだよな!」
何か健がクラスの人におだてられてる脳筋バカみたいな発言をしていた。いや、偏見だけど。
「よし、そうなったら早速この映像を突きつけて──」
「その前にバックアップだけ取って置きましょう。能力で奪われたら意味がないわ」
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琴音ちゃん、それは言っちゃダメだ。言わなければ多分誰も気付かないさ。
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