残念異能生活日記

紡未夏樹

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二章

21.歩香が手厳しい回

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「うぃーっす」
姫島の勧誘を断念して部室で話をしていると、健が戻ってきた。
「よし、じゃあ天音さんの勧誘を──」
「──してきた」
「してきた!?」
まぁ、今日する予定ではあったしな。そこに呼び出しがかかったから、仕方なく俺達だけで行ってきたんだ。
「俺の事ホントにメインから外しにかかってるよなぁ!?」
「そういう発言して良いのか? 本当に消えるぞ?」
何でこうメタい発言をするかな。ホントに消えたいのか。
「健うるさい。出てって」
「俺ここの部長なんだけど!?」
「平塚君? そろそろ喉が──」
「それはもういいです! 前も聞きました!」
「平塚先輩! 花瓶飛んでっちゃいました!」
「何で!? 何で今飛んでくの!?」
すげぇ、健が全部をさばこうとしてる。いつも以上に混沌としてるな。
「健、大人しく出ていけ。お前は要らない子だ」
仕方ないので俺が、健の肩に手を置いて諭すように言うのだが、
「まだそのネタ引っ張る!? それだいぶ前のだろ!?」
効果は無かったようだ。
「というか勧誘の話はどうなったんだよ!? ちゃんとやってきたのか!?」
「まぁ、とりあえず落ち着け。姫島は来ない」
「ちゃんとやってねぇよな!?」
「いや、ちゃんとやった。その上で事情があるから来ない」
理由は話せないからこればっかりはな。
「俺が直接言って話を──ゴハァ!」
急に健が咳き込み始めた。
「む······むせた。叫び、過ぎた······」
「だから言ったじゃない」
オオカミ少年か何かだろうか。
「健、大人しく出ていって保健室に行けば良いと思うよ。ついでに退部すれば良いと思うよ」
歩香がものすごく手厳しい。健の被害が尋常じゃないな。
「平塚先輩! 今度は先輩の本が!」
「なん······で······」
琴音ちゃんの能力の発動タイミングが悪すぎる。というか触れたものじゃないと浮かないんじゃないのか。······わざと触れてる?
「と、とりあえず、何か飲んでくる······」
「おう、いってら」
健が部室から出ていった。自販機まで行ったはずだからしばらく戻ってこない。
「じゃあ今日の活動終わりにしようよ」
『おー』
あ、結局終わりにするのね。いつも以上に騒がしかったな。
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