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三章
23.神流先輩の部屋(前)
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というわけで神流先輩の家なんだが、これがまたでかい。屋敷というか、なんだか小さな城にすら思えてきたぞ。
神流先輩の親は何をしてこんなに富を得たんだよ。
神流先輩も、さすがに言葉だけじゃ道は伝わらないと思ったらしく、部屋まで案内してくれた。
「おぉ、一体どんな悪いことをすればこんな余分な土地を──」
「やめろ歩香。それ以上はまずい」
元ネタを知ってる人がいるかは分からないが、とにかくそれ以上はまずい。
「確かあの台詞って二パターンくらいありますよね」
琴音ちゃん知ってるのか。
「でも、それを言った人は同じなのよね」
神流先輩まで知ってたか。やはりあの作品は偉大なんだな。
「ところで先輩の親って何の仕事をしてるんですか?」
悪いことじゃなければいいんだけど。
「私にも教えてくれないのよね。堅気じゃないことだけはやってないとは思うのだけれど」
その言い回しもどうかとは思いますがね。
そうした話をしているうちに部屋についたようだ。
「はい、ここが私の部屋よ。ちょっと飲み物持ってくるわ」
なんというか、予想はしてたけど、広い。しかも明らかに家の外見とは正反対の洋室だった。
バタン、と神流先輩が扉を閉めて飲み物を取りにいった途端に歩香が、
「さて、何か面白いものないかな~」
早速やりやがったか。まぁ、多分先輩のことだから見られて困る物は片付けられてるんだろうけど。しかし、止めた方が良いよな。タンスとか開けちゃってるし。
「おい歩香、さすがに止め──」
「──おぉ、何だこれ!」
時既に遅し。というか何か見つけんの早すぎだろ。
しかもそれ······
『何で縄······?』
全員で困惑せざるを得なかった。
やっぱりあれだろうか。ペットだろうか。
「おぉ、結構長いですよ、この縄!」
いや琴音ちゃん、広げたらまずいだろ。これ神流先輩戻ってきたらどうすんだよ。
「ほら、早いとこ元に戻してくれ。バレたらまずいことになる」
あの見た目だからな。鞭とか取り出しても違和感はない。いや、それ用の縄なのか? だとしてもとりあえず怖いから戻してほしいんだが。
「でもこれ、戻すも何もタンスの裏にあったんだけど」
それ本格的にやばい物じゃないのか? いやでも、神流先輩がそんな高校生のエロ本みたいな隠し方なんてするか? ダメだ。よくわからん。考えるのはやめよう。
「とりあえずあった場所に戻せ。それで問題ないはずだ」
「遅い! もう戻した!」
威張って言うことじゃないよな。まぁ、戻したなら何も言うまい。
そして、戻してから間もなく神流先輩が帰ってきた。
「遅くなったわね。お茶で良かったかしら」
「あ、はい」
割りとタイミングが良くて驚いてたりする。
「あら、座って良いのよ?」
どうして立っているのか、みたいに言われたけど、まぁ、戻した直後だし、仕方ない。
「さて、何する? ボードゲームもあるし、テレビゲームもあるわよ?」
意外だった。神流先輩ゲームするのか。
「何よその意外そうな目。私だってゲームくらいするわよ」
まぁ、そりゃそうか。あの作品知ってるんだもんな。
「ボードゲームって何がある──」
言ったところで、動けなくなった。
実は今、神流先輩は例のタンスを背に座ってるわけなんだが、そのタンスの上で件の縄がふよふよ浮いている。完全にアウトだった。
これ、完全に琴音ちゃんの能力じゃないか!
二人も同じものを見つけたらしく、汗がだらだら流れている。
「どうしたのよ三人して、何かおかしなものでもあった?」
ありましたね、はい。宙に浮く縄という、とてもおかしなものが、えぇ。
「三人ともどこを見てるのよ」
遂に神流先輩が後ろを振り向いて──
神流先輩の親は何をしてこんなに富を得たんだよ。
神流先輩も、さすがに言葉だけじゃ道は伝わらないと思ったらしく、部屋まで案内してくれた。
「おぉ、一体どんな悪いことをすればこんな余分な土地を──」
「やめろ歩香。それ以上はまずい」
元ネタを知ってる人がいるかは分からないが、とにかくそれ以上はまずい。
「確かあの台詞って二パターンくらいありますよね」
琴音ちゃん知ってるのか。
「でも、それを言った人は同じなのよね」
神流先輩まで知ってたか。やはりあの作品は偉大なんだな。
「ところで先輩の親って何の仕事をしてるんですか?」
悪いことじゃなければいいんだけど。
「私にも教えてくれないのよね。堅気じゃないことだけはやってないとは思うのだけれど」
その言い回しもどうかとは思いますがね。
そうした話をしているうちに部屋についたようだ。
「はい、ここが私の部屋よ。ちょっと飲み物持ってくるわ」
なんというか、予想はしてたけど、広い。しかも明らかに家の外見とは正反対の洋室だった。
バタン、と神流先輩が扉を閉めて飲み物を取りにいった途端に歩香が、
「さて、何か面白いものないかな~」
早速やりやがったか。まぁ、多分先輩のことだから見られて困る物は片付けられてるんだろうけど。しかし、止めた方が良いよな。タンスとか開けちゃってるし。
「おい歩香、さすがに止め──」
「──おぉ、何だこれ!」
時既に遅し。というか何か見つけんの早すぎだろ。
しかもそれ······
『何で縄······?』
全員で困惑せざるを得なかった。
やっぱりあれだろうか。ペットだろうか。
「おぉ、結構長いですよ、この縄!」
いや琴音ちゃん、広げたらまずいだろ。これ神流先輩戻ってきたらどうすんだよ。
「ほら、早いとこ元に戻してくれ。バレたらまずいことになる」
あの見た目だからな。鞭とか取り出しても違和感はない。いや、それ用の縄なのか? だとしてもとりあえず怖いから戻してほしいんだが。
「でもこれ、戻すも何もタンスの裏にあったんだけど」
それ本格的にやばい物じゃないのか? いやでも、神流先輩がそんな高校生のエロ本みたいな隠し方なんてするか? ダメだ。よくわからん。考えるのはやめよう。
「とりあえずあった場所に戻せ。それで問題ないはずだ」
「遅い! もう戻した!」
威張って言うことじゃないよな。まぁ、戻したなら何も言うまい。
そして、戻してから間もなく神流先輩が帰ってきた。
「遅くなったわね。お茶で良かったかしら」
「あ、はい」
割りとタイミングが良くて驚いてたりする。
「あら、座って良いのよ?」
どうして立っているのか、みたいに言われたけど、まぁ、戻した直後だし、仕方ない。
「さて、何する? ボードゲームもあるし、テレビゲームもあるわよ?」
意外だった。神流先輩ゲームするのか。
「何よその意外そうな目。私だってゲームくらいするわよ」
まぁ、そりゃそうか。あの作品知ってるんだもんな。
「ボードゲームって何がある──」
言ったところで、動けなくなった。
実は今、神流先輩は例のタンスを背に座ってるわけなんだが、そのタンスの上で件の縄がふよふよ浮いている。完全にアウトだった。
これ、完全に琴音ちゃんの能力じゃないか!
二人も同じものを見つけたらしく、汗がだらだら流れている。
「どうしたのよ三人して、何かおかしなものでもあった?」
ありましたね、はい。宙に浮く縄という、とてもおかしなものが、えぇ。
「三人ともどこを見てるのよ」
遂に神流先輩が後ろを振り向いて──
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