残念異能生活日記

紡未夏樹

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三章

28.自分勝手というかなんと言うか

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「ねぇねぇ、決闘するって聞いたんだけど、ホントなの?」
放課後、いつものように部室へ向かおうとしていた俺に、姫島が話しかけてきた。
「俺としては不本意なんだがな、断る方が面倒くさそうな雰囲気だったしな」
やらないで済むのならやらない方が良い。
「琴音に誘われたから見に行こうと思うんだけど、良いかな?」
「あぁ、それは構わないが、面白いかはわからんぞ」
何をするかも聞いてないしな。
「何をするんだろうね。やっぱり能力を使ったバトルとか?」
それは勘弁願いたいな。勝てる気がしない。
「競争なら勝てるぞ」
時間止めれば良いんだしな。まぁ、俺が勝つ意味自体はないんだがな。
「あはは、氷室君の場合は足の速さなんて関係ないよね」
「まぁ、いざとなったら、適当に負けて帰ってくればすぐ落ち着くだろ」
怒らせてしつこく付きまとわれるのも勘弁だしな。
「それで、いつ行けば良いの?」
琴音ちゃん、日にち言ってなかったのか。
「あぁ、違う違う。日にちじゃなくて」
ん? 日にちじゃない? 日にちは分かってるのか?
「来週の土曜日なのは知ってるよ。そうじゃなくて、何時に行けば良いのかなって」
あぁ、時間の話か。
「えっと、確か······」
あれ? 時間を言われた記憶がないぞ? まさか日にちだけ決めていなくなった?
「わからない。時間を言われた記憶がない」
「あらら、日にちだけしか決めてなかったのね」
俺に言われても困るぞ。勝手に決めたのはあっちだ。
「じゃあ、時間とか分かったら教えてよ。あたしはもう帰るね。氷室君も、引き留めたのはあたしだけど、部活に遅れるよ?」
ん? あ、本当だ。結構経ってたんだな。
「じゃあな姫島」
「うん、バイバイ氷室君」
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