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最終章
34.そういう趣味
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「──これって······」
エミリアが拾ってきたものは、思わぬ衝撃の品だった。
「ストーカーかしら」
「ストーカー······?」
ずっと行動を監視されていたわけか。だとしたら気味が悪いな。
「これ、私のことも書いてあるじゃないの」
エミリアが言った。
異能研を対象にしている訳じゃないのか?
「ねぇ、ここ、番外編って書いてあるよ?」
歩香がノートの一部を指差して言う。
番外編? 何で番外編? ということはまさか本編は俺達の行動か?
「神流先輩の事みたい。この前、先輩のお父さんがここに来たときの事なんだって」
神流先輩のお父さんが来たときってことは、何故かお父さんが首輪を持って来たときか?
「何か、神流先輩が首輪を着けてうっとりしてるって」
「──っ!」
そこで神流先輩が素早く動いた。
それはもう残像が見える程に素早く動いて、歩香の手からノートを奪い取った。
「ど、どうしたんですか先輩。そんなに慌てて」
神流先輩がノートを握り締めてわたわたしている。なかなか見られない貴重な光景だが、それよりも俺達は、その慌てぶりが気になった。
「な、ななな、何でも無いわよ。こ、このノートは私が持ち主を探して返しておくわ。安心して頂戴」
完全に話をすっ飛ばそうとしている。が、恐らく失敗するだろう。なぜなら、
「先輩先輩、首輪を着けてうっとりしてるってドMみたいですね!」
それは直球過ぎないかな琴音ちゃん!?
「ぐっ······!?」
神流先輩が思わぬ攻撃に呻いた。
「この間先輩の家に行った時も、縄がありましたよね?」
あぁ、あったあった。あの時は追及したら逆に縄の餌食になりそうな感じがしてたが、どうやら違うのか?
「使い道ってまさかそういう事ですか?」
なるほど、どうりて道具を色々と持ってるわけか。
「貴女、そういう趣味だったの?」
まぁ、見た目がどう考えても逆だもんな。
「そうよ! 私はそういうのが趣味よ! 所謂ドMよ! 悪い!?」
もう開き直ったみたいだ。
「いや、まぁ、なぁ?」
「うん、ねぇ?」
これに関しては何を言わずとも、大体は伝わる。
『悪いとは言ってませんよ?』
「えっ······」
神流先輩がポカンとしている。
「別に個性なんじゃないですか?」
俺がこの場の意見をまとめて言う。
「先輩が周りに悟られないようにしていたというのも分かってますし、今回バレたのはノートが落ちてたからです。まずはノートの持ち主を特定しましょう」
「あ、貴方······」
何か神流先輩が感動しているので、俺はこう言った。
「趣味の追及はそのあとです」
「え、ち、ちょっと、それは」
「冗談ですよ」
「貴方、私がそういう趣味だと分かってから、攻めに転じ過ぎじゃないかしら?」
反応が面白いですからね。
「まぁ、それは一旦置いておきましょう」
「あまり釈然としないわね」
気のせいですって。
「ともかくは、このノートの持ち主を特定しないと話になりません」
「それもそうね」
「ということで、次の活動はこのノートの持ち主特定で良いですかね」
「何で私に聞くのかしら。部長に聞かないの?」
「部長は居ないことにします」
実際、一言も喋ってないしな。
「それは酷くないか!?」
「よーし、じゃあ、今日の活動終了ー」
『おー』
「俺の出番どうした!? なぁ、俺の出番は!?」
エミリアが拾ってきたものは、思わぬ衝撃の品だった。
「ストーカーかしら」
「ストーカー······?」
ずっと行動を監視されていたわけか。だとしたら気味が悪いな。
「これ、私のことも書いてあるじゃないの」
エミリアが言った。
異能研を対象にしている訳じゃないのか?
「ねぇ、ここ、番外編って書いてあるよ?」
歩香がノートの一部を指差して言う。
番外編? 何で番外編? ということはまさか本編は俺達の行動か?
「神流先輩の事みたい。この前、先輩のお父さんがここに来たときの事なんだって」
神流先輩のお父さんが来たときってことは、何故かお父さんが首輪を持って来たときか?
「何か、神流先輩が首輪を着けてうっとりしてるって」
「──っ!」
そこで神流先輩が素早く動いた。
それはもう残像が見える程に素早く動いて、歩香の手からノートを奪い取った。
「ど、どうしたんですか先輩。そんなに慌てて」
神流先輩がノートを握り締めてわたわたしている。なかなか見られない貴重な光景だが、それよりも俺達は、その慌てぶりが気になった。
「な、ななな、何でも無いわよ。こ、このノートは私が持ち主を探して返しておくわ。安心して頂戴」
完全に話をすっ飛ばそうとしている。が、恐らく失敗するだろう。なぜなら、
「先輩先輩、首輪を着けてうっとりしてるってドMみたいですね!」
それは直球過ぎないかな琴音ちゃん!?
「ぐっ······!?」
神流先輩が思わぬ攻撃に呻いた。
「この間先輩の家に行った時も、縄がありましたよね?」
あぁ、あったあった。あの時は追及したら逆に縄の餌食になりそうな感じがしてたが、どうやら違うのか?
「使い道ってまさかそういう事ですか?」
なるほど、どうりて道具を色々と持ってるわけか。
「貴女、そういう趣味だったの?」
まぁ、見た目がどう考えても逆だもんな。
「そうよ! 私はそういうのが趣味よ! 所謂ドMよ! 悪い!?」
もう開き直ったみたいだ。
「いや、まぁ、なぁ?」
「うん、ねぇ?」
これに関しては何を言わずとも、大体は伝わる。
『悪いとは言ってませんよ?』
「えっ······」
神流先輩がポカンとしている。
「別に個性なんじゃないですか?」
俺がこの場の意見をまとめて言う。
「先輩が周りに悟られないようにしていたというのも分かってますし、今回バレたのはノートが落ちてたからです。まずはノートの持ち主を特定しましょう」
「あ、貴方······」
何か神流先輩が感動しているので、俺はこう言った。
「趣味の追及はそのあとです」
「え、ち、ちょっと、それは」
「冗談ですよ」
「貴方、私がそういう趣味だと分かってから、攻めに転じ過ぎじゃないかしら?」
反応が面白いですからね。
「まぁ、それは一旦置いておきましょう」
「あまり釈然としないわね」
気のせいですって。
「ともかくは、このノートの持ち主を特定しないと話になりません」
「それもそうね」
「ということで、次の活動はこのノートの持ち主特定で良いですかね」
「何で私に聞くのかしら。部長に聞かないの?」
「部長は居ないことにします」
実際、一言も喋ってないしな。
「それは酷くないか!?」
「よーし、じゃあ、今日の活動終了ー」
『おー』
「俺の出番どうした!? なぁ、俺の出番は!?」
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