Leaf Memories 〜想いの樹木〜

本棚に住む猫(アメジストの猫又)

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狂ったモノに生まれる葉

愛依

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君を愛してしまった。

僕は皆のものなのに、僕は皆じゃなくて君一人を愛してしまった。

まるで禁断の果実をかじるように僕は君一人を愛する気持ちを宿してしまった。

この感情を知らなければよかったな。

だけど、こんな気持ちを知れてよかったと思ってしまった。

止まらないこの気持ちが僕を変えてしまっても君だからいいんだと思えてしまう。

僕は皆を救える人になるんだと誓ったのに、君一人だけに手を伸ばしてしまう。

皆をこの手ですくうための2つの手が、君を掴むためだけの手に変わってしまったような気がして、僕が人間なんだと思い知らされる。

皆に神様だと言われるようになった日を思い出す。

僕が人であることを知っていても、僕は皆を救える者になりたくて皆のために動くだけの者になれていたというのに、君に狂わされてしまった。

ごめん、ごめんね。

でも、僕は神様じゃなかった。

皆の言う神様になれやしなかった。僕を見てくれる君の瞳が綺麗で皆に申し訳ないと思う気持ちが消えてしまうんだ。

待ち合わせ場所で君を待つ僕は、きっとただの男だ。

何の変哲もないただの人間の男だった。

僕が君を待つ理由なんて、君を愛しているからという言葉で事足りる。

だけど、その言葉を軽く見て欲しくない。

君を愛するということは、どんな事があっても守りきるということだから。

僕がどうなろうと君を守りたいと思うようなそんな愛だ。

命を捧げていいと思えると言うのが正しいだろう。

でも、こんな事を言えば言うほど、僕が神様だと言われていることに反していて反逆している気分になるんだ。

皆を裏切ってしまった。

そう、裏切ってしまったんだ。

ごめん。

でも、それでも、君がいないと僕は何も出来ないんだ。

君がいなくなるというのなら生きている意味がなくなるくらい、僕の未来は空虚そのものなんだ。

その空虚を埋めてくれるのも君しかいない。

怖いくらい君の存在が僕の中で大きくなっていくのが分かる。

怖いよ。怖いけど、君がそばにいないと怖いと思う気持ちよりも遥かに恐ろしいんだ。

神様でいられなくてごめんね。

僕は神様じゃなかった。

だけど、皆に嫌われたくないと思うんだ。

皆にそばにいて欲しいと願ってしまう。

ごめん。ごめんよ。

君がそばにいてくれないといけないと思うように、皆にもそばにいて欲しいと思ってしまう人間特有の傲慢さが出てしまうんだ。

何に変えても君を守れるよ。

だけど、その次に皆の事を守りたいと思うんだ。

どうか、許してくれないだろうか。

僕の傲慢さを許してくれないだろうか。

何度も謝れる。

皆の傍から離れない。

だけど、君を愛し続けていたいんだ。

綺麗な存在でいられなくてごめん。

高潔でなくてごめん。

神聖でなくてごめん。

神様になれなくてごめん。

沢山謝らないといけないけれど、君が自分のせいだと思わなくていいんだよ。

全て僕のせいだから。

だから、君が負い目を感じることなんてないよ。

僕を責めたててくれ。

どうか、君という存在を否定しないで欲しい。

だから、だから、沢山謝るよ。









僕が神様じゃなくてごめん。

君を愛してしまってごめん。




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