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ニアが他の狐に嫉妬?
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ニアが部屋から出てきたけど、凄い静かでなんか照れちゃうよ~。
「…………ニアは可愛い…」
思わず呟くとニアが反対側を向いてしまった。えー、狐面つけてるから照れててもわかんないのになぁ~。いつものごとく窓の外を見ていたら生き物を発見した。僕はとにかく急ぎ外へ向かった。って言っても普通の人から見たら歩いてるレベルだけどね。
「……何処へ行くんですか?」
ニアがついてきてくれるらしい。ふふふ、ニアにも生き物を見せてあげられるね!近づくと飼いならされてるのか嬉しそうに近づいてきた。そう、子狐じゃないけど何でか狐がいたんだ。頭を撫でると満足そうに尻尾を降る。
「ニア、見てみてこれが狐なんだよ。ずっと見せたかったんだよね。子狐もいつか見せてあげるね」
ニアが狐の頭を見たまま動かなくなった。あれ?もしかして苦手だったのかな?ニアは無言で傘をどこからか取り出し先端を狐に向ける。何かを察知した狐が怖がって走って消えてしまった………。
「ニア!?どうしたの?」
ニアはゆっくりと視線をこちらに向けた。
「……いえ、あなたの言う子狐は断じて許しますが、あの狐は小悪な気がするので撫でないでください。それに誰かに買われてる可能性しかないので…飼い主が懐いてしまったと嘆きますよ?」
……なんか、言葉に刺々しさを感じた。なんだろ……。ニアは僕の手をじっと見ている気がする。……ばっと立ち上がりニアの頭をなでた。するとニアは大袈裟なくらいに後ずさって何処かへ行ってしまった。あれ?撫でて欲しいからかと思ったんだけどなぁ。嫉妬じゃなかったか…………。
折角だから噴水の近くに座ろうと。人の出入りが最小限の離宮だからか、空気が美味しく感じるね。
「キュ……」
僕のズボンを小さな足でカリカリされた。あ、子狐だ!いらっしゃい!!…今日は抱っこしても威嚇しないかな?手を伸ばすとそわそわはしてるけど大丈夫らしく抵抗もしなかった。ちょっと懐いたかな?……あ、メスだ。うわっ!?ごめんごめん!!
「デリカシーなかったね!!ごめんって……ほらもう見たりしないからおいで…」
1メートルぐらい離れちゃった…………。やっぱり頭が良いみたいだね。必死に言ってたら子狐ちゃんがやれやれというように呆れた感じで近づいてきた。もう一度抱っこして毛並みを堪能する。ふわふわでやっぱりこの子が一番可愛い狐だと思う!
「お昼一緒に食べる?」
子狐ちゃんは首を傾げたけど何も言わずに目を瞑っているので多分了承したのだと思う。そう思うことをする!
部屋に戻りテーブルにつくと甘えたいのか膝の上に乗ってきた。
「キュー?」
はぅ!…僕に狐の言葉を分かる能力でもあればよかったなぁて今実感してしまった。……あ、子狐ちゃんって何食べるんだろ。メイドが雑に食事を置いていったのを見て食べづらいだろうとテーブルの上に小さなクッションを起きその上に子狐ちゃんを置いた。僕の手を必死に頭を擦り付けようとするから可愛い。ちょっとだけ撫でて食事にした。色々とあげてわかったんだけど何故かパンケーキをよく食べてた。何故!?…普通はりんごとかパンとかだと思ってたからびっくりした。他には僕がたべようとしていたおやつのマフィンとか食べたそうにしてたからあげたし、色々食べれるみたい。甘いものとかが好物みたいだね。
「キュ!キュー!」
お昼寝しようとしたら子狐ちゃんも潜り込んできた。あ、動物が中に入ると温かい………。スポッと顔だけだして寝ている子狐ちゃんが可愛い…。それにしてもニア何処まで行ったんだろ……。うとうと……。むにゃむにゃ…。
「…………ニアは可愛い…」
思わず呟くとニアが反対側を向いてしまった。えー、狐面つけてるから照れててもわかんないのになぁ~。いつものごとく窓の外を見ていたら生き物を発見した。僕はとにかく急ぎ外へ向かった。って言っても普通の人から見たら歩いてるレベルだけどね。
「……何処へ行くんですか?」
ニアがついてきてくれるらしい。ふふふ、ニアにも生き物を見せてあげられるね!近づくと飼いならされてるのか嬉しそうに近づいてきた。そう、子狐じゃないけど何でか狐がいたんだ。頭を撫でると満足そうに尻尾を降る。
「ニア、見てみてこれが狐なんだよ。ずっと見せたかったんだよね。子狐もいつか見せてあげるね」
ニアが狐の頭を見たまま動かなくなった。あれ?もしかして苦手だったのかな?ニアは無言で傘をどこからか取り出し先端を狐に向ける。何かを察知した狐が怖がって走って消えてしまった………。
「ニア!?どうしたの?」
ニアはゆっくりと視線をこちらに向けた。
「……いえ、あなたの言う子狐は断じて許しますが、あの狐は小悪な気がするので撫でないでください。それに誰かに買われてる可能性しかないので…飼い主が懐いてしまったと嘆きますよ?」
……なんか、言葉に刺々しさを感じた。なんだろ……。ニアは僕の手をじっと見ている気がする。……ばっと立ち上がりニアの頭をなでた。するとニアは大袈裟なくらいに後ずさって何処かへ行ってしまった。あれ?撫でて欲しいからかと思ったんだけどなぁ。嫉妬じゃなかったか…………。
折角だから噴水の近くに座ろうと。人の出入りが最小限の離宮だからか、空気が美味しく感じるね。
「キュ……」
僕のズボンを小さな足でカリカリされた。あ、子狐だ!いらっしゃい!!…今日は抱っこしても威嚇しないかな?手を伸ばすとそわそわはしてるけど大丈夫らしく抵抗もしなかった。ちょっと懐いたかな?……あ、メスだ。うわっ!?ごめんごめん!!
「デリカシーなかったね!!ごめんって……ほらもう見たりしないからおいで…」
1メートルぐらい離れちゃった…………。やっぱり頭が良いみたいだね。必死に言ってたら子狐ちゃんがやれやれというように呆れた感じで近づいてきた。もう一度抱っこして毛並みを堪能する。ふわふわでやっぱりこの子が一番可愛い狐だと思う!
「お昼一緒に食べる?」
子狐ちゃんは首を傾げたけど何も言わずに目を瞑っているので多分了承したのだと思う。そう思うことをする!
部屋に戻りテーブルにつくと甘えたいのか膝の上に乗ってきた。
「キュー?」
はぅ!…僕に狐の言葉を分かる能力でもあればよかったなぁて今実感してしまった。……あ、子狐ちゃんって何食べるんだろ。メイドが雑に食事を置いていったのを見て食べづらいだろうとテーブルの上に小さなクッションを起きその上に子狐ちゃんを置いた。僕の手を必死に頭を擦り付けようとするから可愛い。ちょっとだけ撫でて食事にした。色々とあげてわかったんだけど何故かパンケーキをよく食べてた。何故!?…普通はりんごとかパンとかだと思ってたからびっくりした。他には僕がたべようとしていたおやつのマフィンとか食べたそうにしてたからあげたし、色々食べれるみたい。甘いものとかが好物みたいだね。
「キュ!キュー!」
お昼寝しようとしたら子狐ちゃんも潜り込んできた。あ、動物が中に入ると温かい………。スポッと顔だけだして寝ている子狐ちゃんが可愛い…。それにしてもニア何処まで行ったんだろ……。うとうと……。むにゃむにゃ…。
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