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92話 ティーカップのチルチル
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ティーカップに浮かぶチルチルって、ちょっと美味しそうに見えます。だって、チルチルは半透明に近いですし紅茶の色が反射して、まるでそういう食べ物みたいなのです。気がつけばエーデルが興味深げにチルチルを見てます。………食べたら駄目ですよ?
「………僕、こんな残念なスライム初めてみた……」
うっ……言わないで欲しかったです……。少しだけ…ほーんの少しだけチルチルが浮かんで楽しんでるような気もするんですよね……。
「ん。美味しそう…ジュルリ」
あ、ミウ様が食べそうで怖いです!!…なぜでしょう、チルチルが恐怖を感じたのかぷるぷる激しく揺れてます!!今助けてあげますね!
「だいじょうぶです。私が助けますから!」
紅茶からチルチルを取り出しフィルさんがそっとハンカチを渡してくれたのでそれで拭きます。ぷにぷに………。
「むっ………香りが……」
大変です!!紅茶の香りのするチルチルになってます!
水の魔法で洗って見たのですが消えません!!……石鹸がいるんでしょうか?
「んー、紅茶のワラビモチー?」
ワラビモチってなんでしょうか?
「ワラビモチって?レティシアは分かる?」
どうやらエーデルも知らないらしいです………。接してみて思ったのですがミウ様は美味しいもの好きのようですし、意外と珍しいお菓子とか知ってるのかも知れません。
「えっと。お菓子?シグレが作ってたから食べた!」
シグレさんが作ったお菓子ということでしょうか?
「シグレは異世界から来た。美味しいレシピたくさん知ってる」
そうなんですね!ぜひとも作って欲しいです!!……決して私が食べてみたいからとかじゃないですからね!?私は食いしん坊じゃありません!!むぅ……………!
「聖女様!!ここにいましたか、そろそろ帰りましょう、皆待っておりますよ」
白い服の女性が呼びに来ました。ミウ様は……ってかなり遠くの柱から見てます!いつの間に!?
「嫌。ミウ、もっと遊ぶ」
「ミウ様……ひと月後の王女様のお披露目会の衣装を採寸する予定があるんですが……………」
「お披露目?」
「はい」
ミウ様は…ちらりとこちらを見て帰っていきました。
可愛らしいお方ですね!ちらりと横目で見ると、エーデルがちょっとだけ考え込んでます。妖精さんはチルチルと遊んでいるのか楽しそうです。
「エーデルは帰らないのですか?」
「ん?……うん。泊まってもいい?」
「急ですね?!お父様に聞いてみますね」
そんなに表情が動かないエーデルが珍しくそんなことを聞いてきました。……でもエーデルのご家族が心配しますよ?そんなことを考えていたら見透かしたように言いました。
「僕はさ、家族なんていないよ?生まれた時から一人だから」
急に寂しい事言いますね……。
「エーデルは私のお友達なのです。だから寂しかったり、悲しかったりしたら言ってくださいね。お菓子しか用意はできないですけど、お話して気を楽にしませんか?」
じーーーと見つめてきたと思ったらエーデルは少しだけ腰を低くしエスコートするように手を差し出します。むぅ…………。ダンス私踊れないです。正確に言うなら小さな子供なので頭が重たくてすぐよろけちゃうんですよね…。
手をとろうとした時、どこかでポチャンと音がし、2人でテーブルの方を見ると……
「「あ………」」
なんと、待たしてもチルチルが私のティーカップにはいってるじゃないですか!!しかも温度が丁度いいのか助けを求めてる感じすらないですし、何かぽよぽよと上下に気持ちよさげに動いてます。
「何故……落ちるんでしょうか……」
「飼い主に似たんだろね」
え、私……チルチルに似てるんですか!?ちょっとだけショックです!!
『あ、王様が来たっぴ!!』
振り向くとちょっぴり不機嫌な気がするお父様が近くまで来てました。
「レティー、お守りは使わなかったのだな………」
なんとなくエーデルを危険視してます?そんなエーデルはチルチル入りティーカップを持ち上げくるくるとまわし、チルチルを怒らせて遊んでます…………。
お父様……私の感ではエーデルは危なくないと思うんです。正直なところ自分の身が危ないときは容赦なく突き放すタイプなんじゃないかと…………。
「………僕、こんな残念なスライム初めてみた……」
うっ……言わないで欲しかったです……。少しだけ…ほーんの少しだけチルチルが浮かんで楽しんでるような気もするんですよね……。
「ん。美味しそう…ジュルリ」
あ、ミウ様が食べそうで怖いです!!…なぜでしょう、チルチルが恐怖を感じたのかぷるぷる激しく揺れてます!!今助けてあげますね!
「だいじょうぶです。私が助けますから!」
紅茶からチルチルを取り出しフィルさんがそっとハンカチを渡してくれたのでそれで拭きます。ぷにぷに………。
「むっ………香りが……」
大変です!!紅茶の香りのするチルチルになってます!
水の魔法で洗って見たのですが消えません!!……石鹸がいるんでしょうか?
「んー、紅茶のワラビモチー?」
ワラビモチってなんでしょうか?
「ワラビモチって?レティシアは分かる?」
どうやらエーデルも知らないらしいです………。接してみて思ったのですがミウ様は美味しいもの好きのようですし、意外と珍しいお菓子とか知ってるのかも知れません。
「えっと。お菓子?シグレが作ってたから食べた!」
シグレさんが作ったお菓子ということでしょうか?
「シグレは異世界から来た。美味しいレシピたくさん知ってる」
そうなんですね!ぜひとも作って欲しいです!!……決して私が食べてみたいからとかじゃないですからね!?私は食いしん坊じゃありません!!むぅ……………!
「聖女様!!ここにいましたか、そろそろ帰りましょう、皆待っておりますよ」
白い服の女性が呼びに来ました。ミウ様は……ってかなり遠くの柱から見てます!いつの間に!?
「嫌。ミウ、もっと遊ぶ」
「ミウ様……ひと月後の王女様のお披露目会の衣装を採寸する予定があるんですが……………」
「お披露目?」
「はい」
ミウ様は…ちらりとこちらを見て帰っていきました。
可愛らしいお方ですね!ちらりと横目で見ると、エーデルがちょっとだけ考え込んでます。妖精さんはチルチルと遊んでいるのか楽しそうです。
「エーデルは帰らないのですか?」
「ん?……うん。泊まってもいい?」
「急ですね?!お父様に聞いてみますね」
そんなに表情が動かないエーデルが珍しくそんなことを聞いてきました。……でもエーデルのご家族が心配しますよ?そんなことを考えていたら見透かしたように言いました。
「僕はさ、家族なんていないよ?生まれた時から一人だから」
急に寂しい事言いますね……。
「エーデルは私のお友達なのです。だから寂しかったり、悲しかったりしたら言ってくださいね。お菓子しか用意はできないですけど、お話して気を楽にしませんか?」
じーーーと見つめてきたと思ったらエーデルは少しだけ腰を低くしエスコートするように手を差し出します。むぅ…………。ダンス私踊れないです。正確に言うなら小さな子供なので頭が重たくてすぐよろけちゃうんですよね…。
手をとろうとした時、どこかでポチャンと音がし、2人でテーブルの方を見ると……
「「あ………」」
なんと、待たしてもチルチルが私のティーカップにはいってるじゃないですか!!しかも温度が丁度いいのか助けを求めてる感じすらないですし、何かぽよぽよと上下に気持ちよさげに動いてます。
「何故……落ちるんでしょうか……」
「飼い主に似たんだろね」
え、私……チルチルに似てるんですか!?ちょっとだけショックです!!
『あ、王様が来たっぴ!!』
振り向くとちょっぴり不機嫌な気がするお父様が近くまで来てました。
「レティー、お守りは使わなかったのだな………」
なんとなくエーデルを危険視してます?そんなエーデルはチルチル入りティーカップを持ち上げくるくるとまわし、チルチルを怒らせて遊んでます…………。
お父様……私の感ではエーデルは危なくないと思うんです。正直なところ自分の身が危ないときは容赦なく突き放すタイプなんじゃないかと…………。
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