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人の話を聞かずに火球ぶっ放す奴は大体前世で嫌われ者
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とりあえず宿に戻ってスマホの転生者ファイルを確認してみたが、魚屋さんの女将さんらしき人物の登録情報は無かった。ということはあの魚屋さんは自力であんなに新鮮な魚を仕入れていたわけだ。
私の横ではライドはガツガツとさっき買ったイカや魚を食べている。狼って肉食だと思うんだけど、こんなに勢いよく魚介類を食べているって事は、それだけ新鮮で美味しいって事だよね?
あ、もう食べ終わったのね。美味しかった?
私の問いかけにこくりと頷くライド。うんうん。さっき私が宿の中では吠えないでって言ったのちゃんと守っているね。
撫でようと手を差し出したが、ライドはベッドにごろんと寝転がってしまった。
・・・うん、とりあえず今日は寝ることにしよう。
・・・・・
・・・
翌日、私はライドと共に王都を散策していると大きな広場に出た。そこでは沢山の子供達が遊んでいて、母親らしき人たちが井戸端会議をしている。なんていうか『THE平和』って感じだ。
しばらく広場を歩いていると
「わぁ!おっきなわんちゃんだ!」
「さわらせて~」
「もふもふだー」
あっという間にライドは子供達に囲まれてしまった。でもライドは暴れることなく、子供達に大人しく半ば諦めの顔でモフられている。
「キュゥ~ン」
ごめん、しばらく我慢してて・・・
・・・・・・
・・・
子供達がライドから離れたので、また広場を散策していると、大きな掲示板に張り出されている王都の地図を見つけた。
地図によると王都は円形の都市で、中心には王城。そしてその周りには街が広がっているような感じだ。王都は東西南北の4つに区分されていて、私がいる西街は主に食品関連の専門店が栄えているそうだ。そのほかに東街は魔法道具、北町には学業・芸術の専門店が栄えているらしい。そして
「南街は・・・貴族の街か」
南街は貴族専用の街らしく、一般人は立ち入りが出来ない区画となっていた。
うーん・・・私の知っている異世界転生物の醍醐味として性悪貴族が出てくることが多いから、怪しい噂のある貴族の所に行けば転生者に会えると思ったんだけど・・・これはちょっと厳しいな。
とりあえず、スマホで地図の写真を撮って私は広場を後に
「ちょっと待った!」
できなかった。
ってなに?!なんかすごく怒っている男の人に呼び止められたんだけど。
「お前、そのスマホを何処で手に入れた!」
へ?スマホ?こ、これは元々私の物で・・・
「嘘をつくな!この世界でそれを持っている人間は俺だけなんだよ!!!」
そう言って男の人は問答無用で私に向かって巨大な火球を放ってきた。
私の横ではライドはガツガツとさっき買ったイカや魚を食べている。狼って肉食だと思うんだけど、こんなに勢いよく魚介類を食べているって事は、それだけ新鮮で美味しいって事だよね?
あ、もう食べ終わったのね。美味しかった?
私の問いかけにこくりと頷くライド。うんうん。さっき私が宿の中では吠えないでって言ったのちゃんと守っているね。
撫でようと手を差し出したが、ライドはベッドにごろんと寝転がってしまった。
・・・うん、とりあえず今日は寝ることにしよう。
・・・・・
・・・
翌日、私はライドと共に王都を散策していると大きな広場に出た。そこでは沢山の子供達が遊んでいて、母親らしき人たちが井戸端会議をしている。なんていうか『THE平和』って感じだ。
しばらく広場を歩いていると
「わぁ!おっきなわんちゃんだ!」
「さわらせて~」
「もふもふだー」
あっという間にライドは子供達に囲まれてしまった。でもライドは暴れることなく、子供達に大人しく半ば諦めの顔でモフられている。
「キュゥ~ン」
ごめん、しばらく我慢してて・・・
・・・・・・
・・・
子供達がライドから離れたので、また広場を散策していると、大きな掲示板に張り出されている王都の地図を見つけた。
地図によると王都は円形の都市で、中心には王城。そしてその周りには街が広がっているような感じだ。王都は東西南北の4つに区分されていて、私がいる西街は主に食品関連の専門店が栄えているそうだ。そのほかに東街は魔法道具、北町には学業・芸術の専門店が栄えているらしい。そして
「南街は・・・貴族の街か」
南街は貴族専用の街らしく、一般人は立ち入りが出来ない区画となっていた。
うーん・・・私の知っている異世界転生物の醍醐味として性悪貴族が出てくることが多いから、怪しい噂のある貴族の所に行けば転生者に会えると思ったんだけど・・・これはちょっと厳しいな。
とりあえず、スマホで地図の写真を撮って私は広場を後に
「ちょっと待った!」
できなかった。
ってなに?!なんかすごく怒っている男の人に呼び止められたんだけど。
「お前、そのスマホを何処で手に入れた!」
へ?スマホ?こ、これは元々私の物で・・・
「嘘をつくな!この世界でそれを持っている人間は俺だけなんだよ!!!」
そう言って男の人は問答無用で私に向かって巨大な火球を放ってきた。
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