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異世界の茂みは出会いの宝庫
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ライドに乗って草原を走り抜け、森に入ったところで、ライドが急に止まった。不思議に思ってライドから降りて様子を見ると、ライドは茂みの中をじっと見つめている。私もライドと同じ所を見ていると・・・
「お姉ちゃん誰?」
「?!」
茂みの中から6歳か7歳くらいの小さな女の子が出てきた。
「わ、私は望結。あなたは?」
「私はサラだよ。ねえ、私オピウムの実を探しているの。お姉ちゃん知らない?」」
オピウム?どんな植物なんだろう?
「前は沢山合ったんだけど、最近無くなっちゃったの。」
「そうなんだ。ねえ、私達今夜泊まる場所を探しているんだけど、この辺に宿屋のある村か町知らない?」
日も傾き始めているし、そろそろ今夜泊まるところを探さないと。それにサラちゃんを一人森の中に残していくのも危ない。今夜の宿を探すついでにこの子を家まで送っていこうかと思っていたら
「それなら私達の村に案内するよ!それに、私の家宿屋だよ。」
「ほんとう?じゃあお願い!」
これは運が良い。早速案内して貰おう。
ライド、サラちゃんも乗せられる?・・・大丈夫?よし、じゃあお願い。
私はサラちゃんを抱きかかえると、ライドに乗せた。
「わあ!すごいふかふかだ!」
ライドの背中でモフるサラちゃん。うん、大型犬に戯れる子供って可愛いよね。あ、いやライドは狼か。
「サラちゃんの住んでいる村ってどっち?」
「あっちだよ。森を抜けたところに私達の村があるよ」
わかった。それじゃあライドお願い
「ウォン!」
ライドはサラちゃんの示した方へ、ゆっくりと走り始めた。
「そういえば私達、魔法とかがすごい人を探しているんだけど、サラちゃん知らない?」
「うーん・・・それならヴェル様かな?」
「ヴェ、ヴェル様?それってどんな人?」
「ヴェル様はすごい魔法使いでね、何でも出来ちゃうんだよ!」
「へ、へぇー・・・ちなみにそのヴェル様って村にいるの?」
「ううん。ヴェル様はトライスの街にいるから居ないよ。でもたまにサラ達の村に来てくれるの」
・・・・・
・・・
「あ!村が見えたよ!」
サラちゃんの言ったとおり、森を抜けると、そこには村があった。
この村は、エルミンという名前らしい。活気のあるイザベルの王都と比べると、エルミンはかなりのんびりとした空気が流れている。寒村というわけでもなさそうで、あちこちに青々と葉の茂った大きな畑がある。サラちゃんが言うには村の外れに牛や馬などが放し飼いされている牧場もあるらしい
「あそこ!あの家が私の家だよ!」
サラちゃんが指さす先には周りの家よりも少し、いや、かなり大きな家があった。家の看板には宿屋って描かれていて、確かに宿屋なんだって事が分かる。
「ただいま!」
サラちゃんが元気よく、玄関を開けると、何人もの執事服を着た男の人が出迎えてくれた。
「お帰りなさいませお嬢様。・・・そちらの方は?」
「お客さんよ!お世話お願いね。」
「畏まりました。さ、お客様こちらへどうぞ。」
・・・もしかしてサラちゃんの家ってお金持ち?
「お姉ちゃん誰?」
「?!」
茂みの中から6歳か7歳くらいの小さな女の子が出てきた。
「わ、私は望結。あなたは?」
「私はサラだよ。ねえ、私オピウムの実を探しているの。お姉ちゃん知らない?」」
オピウム?どんな植物なんだろう?
「前は沢山合ったんだけど、最近無くなっちゃったの。」
「そうなんだ。ねえ、私達今夜泊まる場所を探しているんだけど、この辺に宿屋のある村か町知らない?」
日も傾き始めているし、そろそろ今夜泊まるところを探さないと。それにサラちゃんを一人森の中に残していくのも危ない。今夜の宿を探すついでにこの子を家まで送っていこうかと思っていたら
「それなら私達の村に案内するよ!それに、私の家宿屋だよ。」
「ほんとう?じゃあお願い!」
これは運が良い。早速案内して貰おう。
ライド、サラちゃんも乗せられる?・・・大丈夫?よし、じゃあお願い。
私はサラちゃんを抱きかかえると、ライドに乗せた。
「わあ!すごいふかふかだ!」
ライドの背中でモフるサラちゃん。うん、大型犬に戯れる子供って可愛いよね。あ、いやライドは狼か。
「サラちゃんの住んでいる村ってどっち?」
「あっちだよ。森を抜けたところに私達の村があるよ」
わかった。それじゃあライドお願い
「ウォン!」
ライドはサラちゃんの示した方へ、ゆっくりと走り始めた。
「そういえば私達、魔法とかがすごい人を探しているんだけど、サラちゃん知らない?」
「うーん・・・それならヴェル様かな?」
「ヴェ、ヴェル様?それってどんな人?」
「ヴェル様はすごい魔法使いでね、何でも出来ちゃうんだよ!」
「へ、へぇー・・・ちなみにそのヴェル様って村にいるの?」
「ううん。ヴェル様はトライスの街にいるから居ないよ。でもたまにサラ達の村に来てくれるの」
・・・・・
・・・
「あ!村が見えたよ!」
サラちゃんの言ったとおり、森を抜けると、そこには村があった。
この村は、エルミンという名前らしい。活気のあるイザベルの王都と比べると、エルミンはかなりのんびりとした空気が流れている。寒村というわけでもなさそうで、あちこちに青々と葉の茂った大きな畑がある。サラちゃんが言うには村の外れに牛や馬などが放し飼いされている牧場もあるらしい
「あそこ!あの家が私の家だよ!」
サラちゃんが指さす先には周りの家よりも少し、いや、かなり大きな家があった。家の看板には宿屋って描かれていて、確かに宿屋なんだって事が分かる。
「ただいま!」
サラちゃんが元気よく、玄関を開けると、何人もの執事服を着た男の人が出迎えてくれた。
「お帰りなさいませお嬢様。・・・そちらの方は?」
「お客さんよ!お世話お願いね。」
「畏まりました。さ、お客様こちらへどうぞ。」
・・・もしかしてサラちゃんの家ってお金持ち?
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