そんなにホイホイ転生させんじゃねえ!転生者達のチートスキルを奪う旅〜好き勝手する転生者に四苦八苦する私〜

Open

文字の大きさ
51 / 186

旅は出会いと別れの連続

しおりを挟む
ヴェルとの戦いを終えた私は明日、私は南の街トライスへと出発することにした。長く留まっていても仕方ないし、ヴェルがトライスに住んでいたという事はほかにも転生者がトライスに住んでいる可能性は高い。ということで、私は南の街トライスへと出発することにした。

あ、そうそう、一応確認のためにサラちゃんにヴェルのことを聞いてみたところ

「それだれ?お姉ちゃんのお友達?」

サラちゃんはヴェルのことを何一つ覚えていなかった。私はヴェルの記憶は周囲の人からも本当に抹消されたんだと思った。

・・・・・

・・・

次の日、私はサラちゃんに出発することを伝えると、サラちゃんは泣きながら別れを惜しんでくれた。

「お姉ちゃん、もう行っちゃうんだね。」

「うん。私も仕事だからね。」

残念だけど、サラちゃんとはお別れだ。

「お姉ちゃん、これ、あげる。」

サラちゃんはきれいなオレンジ色の花束をくれた。

「これ、オピウムの花。今日の朝見たら森に沢山咲いてたの。この花はこれから旅に出る人に旅の無事を祈って贈るの。お姉ちゃんにあげる。」

「ありがとう!大切にするね。」

・・・・・

・・・

「お姉ちゃん!また来てね!」

私はサラちゃんに手を振ってエルミンを後にした。

で、ここまではいいんだけど、私の隣にハライドともう一匹、あの九尾狐の子がいる。
なぜかというと、妖精(おっさん)に頼まれたからだ。

~~~

「私の身が持たないから連れて行ってえええ!!」

と泣きながら土下座する妖精(おっさん)。連れて行くのは別にいいんだけど、私としてはサラちゃんと一緒に暮らすのがいいのではないかと考えていたのだが、

「私のおうち、宿屋だから動物飼っちゃいけないの。」

と言われ、私が連れていくことになったのだ。旅の仲間が増えることは心強いし、ライドとの仲も良好らしいから問題はなさそうだけどさ。でも連れて行くのはいいけど、神獣を使い魔契約をするのはなんで?大丈夫なの?

「大丈夫よ。この子が認めているし、人間が神獣を使い魔にした例はいくらでもあるわ。それに神獣とはいえまだ子供。使い魔契約をしないで悪い奴に捕まるくらいなら使い魔契約をしておいたほうがいいのよ。」

そ、そうなんだ・・・

~~~

ということで、晴れて九尾狐の子は私の使い魔となった。で、名前なんだけど、この九尾狐の子は女の子らしいから・・・よし、君の名前はタマミだ。気に入った?ならよかった。

名前も決まったところで、トライスまでの道のりを確認しようと、数分タマミから目を離したら・・・タマミがいなくなっていた。

あれ?タマミは?ライドに聞いてみると、ライドがあっち、といったようにある方向を見る。見ると、タマミが小鳥を追いかけて走っていくのが見えた。あの方向はトライスのある方向だからまだいいとして、迷子になったら大変だ!ライド!追いかけて!!
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】

きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。 その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ! 約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。 ――― 当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。 なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。

中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています

浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】 ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!? 激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。 目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。 もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。 セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。 戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。 けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。 「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの? これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、 ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。 ※小説家になろうにも掲載中です。

『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』

チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。 気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。 「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」 「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」 最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク! 本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった! 「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」 そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく! 神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ! ◆ガチャ転生×最強×スローライフ! 無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!

貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ

ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます! 貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。 前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います

町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。

俺に王太子の側近なんて無理です!

クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。 そう、ここは剣と魔法の世界! 友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。 ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】

のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。 そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。 幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、 “とっておき”のチートで人生を再起動。 剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。 そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。 これは、理想を形にするために動き出した少年の、 少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。 【なろう掲載】

処理中です...