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異世界でもクレーマーの理論は破綻している
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・・・トライスに入ってから一時間で転生者らしき人を発見してしまった。しかもスバルと呼ばれていたあの男の人、“精製”といっただけで醤油を作り出していたけど、一体どんなチートスキルなんだろう。
とりあえず、偵察のためにあの屋台で醤油とマヨネーズを買ってみよう。
と、言うことで屋台にできている行列に並んでみたのはいいけれど、行列はちっとも進まない。ライドは自分の大きさを考えたのか、行列から少し離れた邪魔にならないところにいる。タマミは私の所かライドの所に行くか悩んだみたいだけど、結局私の所にいるようにしたようだ。
・・・・・
・・・
「ったく・・・全然進まねえじゃねえか」
私の後ろに並んでいるおじさんは進まないことにイライラしているのか、ぶつぶつと文句を言っている。なんか嫌な気分になっていると、私の足元にいたタマミがこけてしまい、おじさんの足にぶつかってしまった。それに腹を立てたのか、おじさんはタマミを睨みつけ
「邪魔だ犬っころが!」
思いきり蹴飛ばそうとした。
危ない!そう思った時には体が動いていて、タマミを庇い
「痛っ・・・!」
タマミの代わりに私が蹴られていた。
「あん?!なんでお前!」
おじさんは悪びれもせずに私を怒鳴りつけてくるので負けじと私も言い返す、
「この子は私の使い魔です!邪魔になったのかもしれませんが、蹴飛ばすことはないでしょ!」
「邪魔なんだよ!てめぇの使い魔なら躾ぐらいしっかり・・・ってうおおおお!!」
さらに怒鳴りつけようとするおじさんを一瞬にして黒い影が覆う。黒い影の正体はライド。私が蹴られたのを見ていたのか、すごく怒っている。おじさんは一瞬にしてライドに押さえつけられてしまった。
「く、くそが!なんだこの犬!離しやがれ!」
「ガルァアア!!」
「ちょっとライド!離して!もういいから!」
私の制止でやっとライドはおじさんを離したが。まだ怒りは収まっていないようでずっとおじさんのことを睨みつけている。周りの人は騒然となり、野次馬も集まってきた。
そこへ
「どうしたんですか?!」
騒ぎを聞きつけた、屋台の人。スバルっていう名前の人が駆けつけてきた。そしておじさんの顔を見るなり
「またあなたですか!一体他のお客さんにどれほど迷惑をかければ気が済むんですか?!」
と、おじさんに向かって言い始めた。そう言われたおじさんは顔を真っ赤にして
「だってそこの小娘の使い魔が俺にぶつかってきてよ!っていうかそもそもお前がこんなに並ばせなければいい話なんだ!!」
と、無茶苦茶な理論を並べてきた。それを聞いてスバルさんはため息をつくと
「わかりました。ではもう来ないでください。」
そう言うと、踵を返して屋台のほうへ歩いて行ってしまった。それを見たおじさんは当然激高し、スバルさんへと掴みかかるが
「“精製・マヨネーズ”」
スバルさんがそう言った瞬間、何処からともなく大量のマヨネーズがおじさんへ降りかかった。
「な、なんだこりゃ!!」
「自家製特性マヨネーズだ。それやるからもう二度と来るなよ。」
スバルさんにそう言われ、おじさんは顔を真っ赤にしてどこかへと行ってしまった。野次馬は拍手喝采。スバルさんは照れながら屋台へと戻っていき、しばらくして私のほうへとやってきた。
「すいません。これご迷惑をかけたお詫びです。」
そういってスバルさんは瓶詰めの醤油とマヨネーズを1つずつくれた。お金をちゃんと払おうとしたが、遠慮されてしまったのでありがたくいただくことにした。
さて、さっき私が蹴られて心配そうにしてくるタマミとライドがものすごく甘えてくるんだけど、どうしよう。タマミに関しては私にくっついて離れないし…さっきのおじさんが怖かったのかな?とりあえず、今は甘えさせておこう。
とりあえず、偵察のためにあの屋台で醤油とマヨネーズを買ってみよう。
と、言うことで屋台にできている行列に並んでみたのはいいけれど、行列はちっとも進まない。ライドは自分の大きさを考えたのか、行列から少し離れた邪魔にならないところにいる。タマミは私の所かライドの所に行くか悩んだみたいだけど、結局私の所にいるようにしたようだ。
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「ったく・・・全然進まねえじゃねえか」
私の後ろに並んでいるおじさんは進まないことにイライラしているのか、ぶつぶつと文句を言っている。なんか嫌な気分になっていると、私の足元にいたタマミがこけてしまい、おじさんの足にぶつかってしまった。それに腹を立てたのか、おじさんはタマミを睨みつけ
「邪魔だ犬っころが!」
思いきり蹴飛ばそうとした。
危ない!そう思った時には体が動いていて、タマミを庇い
「痛っ・・・!」
タマミの代わりに私が蹴られていた。
「あん?!なんでお前!」
おじさんは悪びれもせずに私を怒鳴りつけてくるので負けじと私も言い返す、
「この子は私の使い魔です!邪魔になったのかもしれませんが、蹴飛ばすことはないでしょ!」
「邪魔なんだよ!てめぇの使い魔なら躾ぐらいしっかり・・・ってうおおおお!!」
さらに怒鳴りつけようとするおじさんを一瞬にして黒い影が覆う。黒い影の正体はライド。私が蹴られたのを見ていたのか、すごく怒っている。おじさんは一瞬にしてライドに押さえつけられてしまった。
「く、くそが!なんだこの犬!離しやがれ!」
「ガルァアア!!」
「ちょっとライド!離して!もういいから!」
私の制止でやっとライドはおじさんを離したが。まだ怒りは収まっていないようでずっとおじさんのことを睨みつけている。周りの人は騒然となり、野次馬も集まってきた。
そこへ
「どうしたんですか?!」
騒ぎを聞きつけた、屋台の人。スバルっていう名前の人が駆けつけてきた。そしておじさんの顔を見るなり
「またあなたですか!一体他のお客さんにどれほど迷惑をかければ気が済むんですか?!」
と、おじさんに向かって言い始めた。そう言われたおじさんは顔を真っ赤にして
「だってそこの小娘の使い魔が俺にぶつかってきてよ!っていうかそもそもお前がこんなに並ばせなければいい話なんだ!!」
と、無茶苦茶な理論を並べてきた。それを聞いてスバルさんはため息をつくと
「わかりました。ではもう来ないでください。」
そう言うと、踵を返して屋台のほうへ歩いて行ってしまった。それを見たおじさんは当然激高し、スバルさんへと掴みかかるが
「“精製・マヨネーズ”」
スバルさんがそう言った瞬間、何処からともなく大量のマヨネーズがおじさんへ降りかかった。
「な、なんだこりゃ!!」
「自家製特性マヨネーズだ。それやるからもう二度と来るなよ。」
スバルさんにそう言われ、おじさんは顔を真っ赤にしてどこかへと行ってしまった。野次馬は拍手喝采。スバルさんは照れながら屋台へと戻っていき、しばらくして私のほうへとやってきた。
「すいません。これご迷惑をかけたお詫びです。」
そういってスバルさんは瓶詰めの醤油とマヨネーズを1つずつくれた。お金をちゃんと払おうとしたが、遠慮されてしまったのでありがたくいただくことにした。
さて、さっき私が蹴られて心配そうにしてくるタマミとライドがものすごく甘えてくるんだけど、どうしよう。タマミに関しては私にくっついて離れないし…さっきのおじさんが怖かったのかな?とりあえず、今は甘えさせておこう。
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