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戦争中の国の物価はかなり高い
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私は朝ご飯を食べ終わった後、急いで部屋に戻り、クロートーさんに連絡を取った。しかし、出たのはクロートーさんでは無かった。
「はい、お疲れ様でございます。何かご用でしょうか?」
スマホから聞こえてきたのはしゃがれた、年老いた女性の声。この声は・・・アトロポスさんか。
「ええそうございます。今回から私が姉様達に変わり案内をさせていただきます。」
そうなんだ。とりあえず、私は学術都市エルビスにたどり着いたのはいいが、召喚された20人の転生者たちはすでに戦場へと行ってしまったことを伝えた。
アトロポスさんは少し考えた後にこう言った。
「ならば仕方がございません。望結さんもその戦場に行ってもらうほかないようですね。」
嘘でしょ!私そんなところに行きたくないんですけど!!それに私何のチート能力も持っていないんですけど!!!
などと、アトロポスさんにいろいろ言ってみたが
「それが仕事なので。それに望結さんには私たちの加護がついています。」
アトロポスさんは厳しかった。
「ですが、戦場まで行くというのであれば特別に給料5か月分のボーナスの支給を考えておきます。それに、その戦場での仕事が終わりましたら一週間ほど、元の世界に戻りリフレッシュ休暇を与えます。」
そして飴の与え方もうまかった。
・・・・・
・・・
とりあえず私はライドとタマミを連れて街に出て、戦場に行くための準備を始めた。
まずは買い物。日持ちしそうな食料品に包帯などの医療用具などなど、とりあえず必要そうなものを買おうと、意気込んだのはいいが・・・
「うそでしょ!これっぽっちの干し肉で銀貨一枚?!」
保存食や医療品のほとんどは戦争の影響か軒並み値上がりしている。手のひらサイズの干し肉で銀貨一枚なんて王都イザベルや南の街トライスなんかではまず見られない。
それに、普通の食料品なんかもかなり高い。保存食に比べれば安いけど。
これはタケルさんに寝泊まりの代金少し多めに払っておかないとだめだな。
そう思いつつ、私はどこかで安く食料品を売っているお店はないかと探してみる。だが、どこの店でも相場の2倍以上の価格で販売している。
いろいろと歩き回って太陽が真上に来る頃、私のお腹がグゥとなった。ここまでずっと歩き通しで、お昼の時間も近いとなると、さすがにおなかが減ってくる。ふとライドたちを見ると、ライドの尻尾は垂れ下がり、タマミに関してはライドの背中にへばりついている。
仕方ない、どこかでご飯を食べようか。でもこのエルビスではレストランのようなお店を今のところ見ていない。
どこにお店があるんだろうか。そう思っていると、ライドとタマミが急に何かを察知したように鼻をヒクつかせ始めた。
そして、何かをたどるように建物と建物の間の路地へと入って行ってしまった。
その光景にしばらく呆然としていた私だったが
ちょ!ちょっと?!二人してどこ行くのー?!
すぐに我に返り、狭く薄暗い路地の中へと飛び込んだ。
「はい、お疲れ様でございます。何かご用でしょうか?」
スマホから聞こえてきたのはしゃがれた、年老いた女性の声。この声は・・・アトロポスさんか。
「ええそうございます。今回から私が姉様達に変わり案内をさせていただきます。」
そうなんだ。とりあえず、私は学術都市エルビスにたどり着いたのはいいが、召喚された20人の転生者たちはすでに戦場へと行ってしまったことを伝えた。
アトロポスさんは少し考えた後にこう言った。
「ならば仕方がございません。望結さんもその戦場に行ってもらうほかないようですね。」
嘘でしょ!私そんなところに行きたくないんですけど!!それに私何のチート能力も持っていないんですけど!!!
などと、アトロポスさんにいろいろ言ってみたが
「それが仕事なので。それに望結さんには私たちの加護がついています。」
アトロポスさんは厳しかった。
「ですが、戦場まで行くというのであれば特別に給料5か月分のボーナスの支給を考えておきます。それに、その戦場での仕事が終わりましたら一週間ほど、元の世界に戻りリフレッシュ休暇を与えます。」
そして飴の与え方もうまかった。
・・・・・
・・・
とりあえず私はライドとタマミを連れて街に出て、戦場に行くための準備を始めた。
まずは買い物。日持ちしそうな食料品に包帯などの医療用具などなど、とりあえず必要そうなものを買おうと、意気込んだのはいいが・・・
「うそでしょ!これっぽっちの干し肉で銀貨一枚?!」
保存食や医療品のほとんどは戦争の影響か軒並み値上がりしている。手のひらサイズの干し肉で銀貨一枚なんて王都イザベルや南の街トライスなんかではまず見られない。
それに、普通の食料品なんかもかなり高い。保存食に比べれば安いけど。
これはタケルさんに寝泊まりの代金少し多めに払っておかないとだめだな。
そう思いつつ、私はどこかで安く食料品を売っているお店はないかと探してみる。だが、どこの店でも相場の2倍以上の価格で販売している。
いろいろと歩き回って太陽が真上に来る頃、私のお腹がグゥとなった。ここまでずっと歩き通しで、お昼の時間も近いとなると、さすがにおなかが減ってくる。ふとライドたちを見ると、ライドの尻尾は垂れ下がり、タマミに関してはライドの背中にへばりついている。
仕方ない、どこかでご飯を食べようか。でもこのエルビスではレストランのようなお店を今のところ見ていない。
どこにお店があるんだろうか。そう思っていると、ライドとタマミが急に何かを察知したように鼻をヒクつかせ始めた。
そして、何かをたどるように建物と建物の間の路地へと入って行ってしまった。
その光景にしばらく呆然としていた私だったが
ちょ!ちょっと?!二人してどこ行くのー?!
すぐに我に返り、狭く薄暗い路地の中へと飛び込んだ。
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