121 / 186
動く要塞 グランド・ドラゴン
しおりを挟む
私は幼女(妖精)、そしてライドとタマミと共に森で一番高い木の上からエルビス側の動きを観察していた。
「あ、あの・・・こんな細い枝に何人も乗っていて大丈夫なんですか?折れません?」
「大丈夫じゃ。魔法で枝を強化しておるからの。それはともかくエルビスは動かんの。」
と、幼女(妖精)がぼやいた瞬間。
「ひっ・・・!」
「む?」
急に木が揺れ始めた。私は必死に枝にしがみつく。地震かと思ったけどそれはすぐに否定された。なぜならその原因が目の前に現れたからだ。
な、なんだあれ・・・超弩級の何かがゆっくりとこっちに向って歩いてきている。それは強靱な四肢を持ち、遠目から見ても分かるほど、分厚い鱗を全身に纏う超巨大なドラゴンだった。背中には何故か木々が生い茂っている。
「カカカ!グランドの奴め、予定通りじゃ。」
隣で幼女(妖精)が愉快そうに笑っているが、私はそれどころじゃない。超巨大なドラゴンの存在感に圧倒されて言葉も出ない。
「さて、予定通りグランドの奴はエルビスを・・・って、まじか」
幼女は頭を抱えていた。私も目を凝らしてみてみる。魔力石のおかげでよく見えるから、その状況は私も目が点になった。
なんと15~16人の若者達がグランドさん相手に戦っていたのだ。しかもどこかで見たことあるような顔。
そう、エルビスが召喚した転生者達だ。なんと彼らは巨大なドラゴンであるグランドさんを相手に戦っていたのだ。おそらく目的は足止め。その証拠にエルビスの兵士は次々と森へと向かってきている。
大体の兵士は逃げ惑いながら森へと入ってくるが、一糸乱れぬ陣形で森へと突入してくる兵士達がいた。
「あれじゃな。不完全な死者蘇生の術式で蘇った亡者は。」
幼女(妖精)が、彼らを見てそうつぶやく。私はそれに頷いた。
その兵士達は他の兵士達とは違い、見た目からして普通の人間とは思えなかった。例えるなら、白黒写真の中から飛び出してきたような感じ。目に生気は無く、まさに亡霊と言うにふさわしい出で立ちをしている。
「ミネルヴァ。おるか。」
「ここに。」
幼女(妖精)の一声でミネルヴァさんが颯爽と現れた。
「イザベルの兵士団とファリン族の小童に伝えろ。白黒の兵士達を狙え。それ以外は人質にするから生け捕りにしろと。」
「彼らの数では少々荷が勝ちすぎはしませんか?」
「ならば借り受けたサラマンダーとヘル・ウルフも白黒の兵士達の討伐に向わせろ。それと、グリフォンは速い者3頭を残しグランドの援護へと迎え。相手は強力な能力を持つ者たちだ。うまく立ち回り生け捕りにするよう伝えろ。」
「畏まりました。仰せのままに。」
ミネルヴァさんは一瞬のうちに飛び上がり見えなくなってしまった。
「さてミユよ。」
幼女(妖精)が私の方を見る。いつものおちゃらけた雰囲気はない。
「お主は当初の予定通りライドとタマミを引き連れ、怪我人の治療に迎え。怪我人を見つけ次第戦場から引き離し治療を行なえ。よいな?」
「はい!」
「よし!ならば行ってこい!気をつけるんじゃぞ!」
幼女(妖精)の激励を胸に、私はタマミを連れライドに飛び乗り戦場へと向った。
「あ、あの・・・こんな細い枝に何人も乗っていて大丈夫なんですか?折れません?」
「大丈夫じゃ。魔法で枝を強化しておるからの。それはともかくエルビスは動かんの。」
と、幼女(妖精)がぼやいた瞬間。
「ひっ・・・!」
「む?」
急に木が揺れ始めた。私は必死に枝にしがみつく。地震かと思ったけどそれはすぐに否定された。なぜならその原因が目の前に現れたからだ。
な、なんだあれ・・・超弩級の何かがゆっくりとこっちに向って歩いてきている。それは強靱な四肢を持ち、遠目から見ても分かるほど、分厚い鱗を全身に纏う超巨大なドラゴンだった。背中には何故か木々が生い茂っている。
「カカカ!グランドの奴め、予定通りじゃ。」
隣で幼女(妖精)が愉快そうに笑っているが、私はそれどころじゃない。超巨大なドラゴンの存在感に圧倒されて言葉も出ない。
「さて、予定通りグランドの奴はエルビスを・・・って、まじか」
幼女は頭を抱えていた。私も目を凝らしてみてみる。魔力石のおかげでよく見えるから、その状況は私も目が点になった。
なんと15~16人の若者達がグランドさん相手に戦っていたのだ。しかもどこかで見たことあるような顔。
そう、エルビスが召喚した転生者達だ。なんと彼らは巨大なドラゴンであるグランドさんを相手に戦っていたのだ。おそらく目的は足止め。その証拠にエルビスの兵士は次々と森へと向かってきている。
大体の兵士は逃げ惑いながら森へと入ってくるが、一糸乱れぬ陣形で森へと突入してくる兵士達がいた。
「あれじゃな。不完全な死者蘇生の術式で蘇った亡者は。」
幼女(妖精)が、彼らを見てそうつぶやく。私はそれに頷いた。
その兵士達は他の兵士達とは違い、見た目からして普通の人間とは思えなかった。例えるなら、白黒写真の中から飛び出してきたような感じ。目に生気は無く、まさに亡霊と言うにふさわしい出で立ちをしている。
「ミネルヴァ。おるか。」
「ここに。」
幼女(妖精)の一声でミネルヴァさんが颯爽と現れた。
「イザベルの兵士団とファリン族の小童に伝えろ。白黒の兵士達を狙え。それ以外は人質にするから生け捕りにしろと。」
「彼らの数では少々荷が勝ちすぎはしませんか?」
「ならば借り受けたサラマンダーとヘル・ウルフも白黒の兵士達の討伐に向わせろ。それと、グリフォンは速い者3頭を残しグランドの援護へと迎え。相手は強力な能力を持つ者たちだ。うまく立ち回り生け捕りにするよう伝えろ。」
「畏まりました。仰せのままに。」
ミネルヴァさんは一瞬のうちに飛び上がり見えなくなってしまった。
「さてミユよ。」
幼女(妖精)が私の方を見る。いつものおちゃらけた雰囲気はない。
「お主は当初の予定通りライドとタマミを引き連れ、怪我人の治療に迎え。怪我人を見つけ次第戦場から引き離し治療を行なえ。よいな?」
「はい!」
「よし!ならば行ってこい!気をつけるんじゃぞ!」
幼女(妖精)の激励を胸に、私はタマミを連れライドに飛び乗り戦場へと向った。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
スローライフ 転生したら竜騎士に?
梨香
ファンタジー
『田舎でスローライフをしたい』バカップルの死神に前世の記憶を消去ミスされて赤ちゃんとして転生したユーリは竜を見て異世界だと知る。農家の娘としての生活に不満は無かったが、両親には秘密がありそうだ。魔法が存在する世界だが、普通の農民は狼と話したりしないし、農家の女将さんは植物に働きかけない。ユーリは両親から魔力を受け継いでいた。竜のイリスと絆を結んだユーリは竜騎士を目指す。竜騎士修行や前世の知識を生かして物を売り出したり、忙しいユーリは恋には奥手。スローライフとはかけ離れた人生をおくります。
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる