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敵よりも味方に切れる幼女(妖精)
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さて、滝隆二も捕まえたことだし、一度花畑の方に戻ろう。もしかしたら怪我して戻ってきている人もいるかも知れないし。
「じゃあサラマンダーさん、それ運ぶのお願いね。」
「カロロ」
サラマンダーは泥人形を持って土の中へと潜って言ってしまった。それに続いてヘル・ウルフも2頭、穴の中へと行ってしまった。残った2頭はどうやら私の護衛らしい。ライドとタマミが何故かその2頭をサラマンダーの掘った穴に詰め込もうとしているけど、どうせ目的地は同じなんだから喧嘩しなくても良いじゃん。
私がライドとタマミを止めようとした、その時
ズゥン・・・ズゥン・・・
「くそ!この化け物が!」
「後退しろ!このままだと・・・」
「ちょっとまって!今回復するから」
地響きが聞こえた。加えて人が戦っている声も。おそらくグランドさんと、グランドさんに立ち向かっている転生者達だ。
とにかく急いでここから逃げよう。巻き込まれるのはごめんだ。
私はタマミを抱えて急いでライドに乗り込み、その場を後にした。
・・・・・
・・・
花畑に戻ると、何人ものファリン族の人たちが戻ってきていた。話を聞く限り、死者蘇生で蘇った灰色の兵士達は順調に数を減らすことに成功しているようだ。ただ、問題は転生者達。
500人いる灰色の兵士達は、50人ごとの10グループに分けられており、その10グループの内4グループを転生者が率いているらしい。つまり、さっき私は一人転生者を捕まえたから、森にいる転生者は残り3人。転生者を見た人たちから情報を集め、作戦を立てようとしたところで、幼女(妖精)とミネルヴァさんが戻ってきた。
「困ったことになったのじゃ。奴ら森の木々をなぎ倒して森の範囲を狭めようとしておる。それにグランドの馬鹿も戦いに夢中になって森を破壊しておるし・・・」
「この森の木々は主様の加護によりかなり頑丈なはずなんですが・・・森が狭まると、数の少ない我々に不利です。急ぎ、森の破壊を止めさせねば。」
ミネルヴァさんが皆に説明する。すると、ファリン族の人たちが集まり、なにやら作戦会議を始めた。なにやら罠や搦め手、毒といった不穏な単語が聞こえてくるが、私は聞こえない振りをして、怪我人の治療を行なった。
幸いにも怪我は軽傷の人が多く、今のところ命に関わる怪我をしている人はいない。このまま誰も死なずに戦いが終わってくれたらいいのに。
そんなことを思っていると、幼女(妖精)が一頭のグリフォンに乗って現れた。一体何処に行くんだろうと思って聞いてみると
「ちょっとグランドの馬鹿に灸を据えてくるわ。」
そう言って怒りのにじんだ表情をした幼女(妖精)はグリフォンと共に飛び去っていった。
「じゃあサラマンダーさん、それ運ぶのお願いね。」
「カロロ」
サラマンダーは泥人形を持って土の中へと潜って言ってしまった。それに続いてヘル・ウルフも2頭、穴の中へと行ってしまった。残った2頭はどうやら私の護衛らしい。ライドとタマミが何故かその2頭をサラマンダーの掘った穴に詰め込もうとしているけど、どうせ目的地は同じなんだから喧嘩しなくても良いじゃん。
私がライドとタマミを止めようとした、その時
ズゥン・・・ズゥン・・・
「くそ!この化け物が!」
「後退しろ!このままだと・・・」
「ちょっとまって!今回復するから」
地響きが聞こえた。加えて人が戦っている声も。おそらくグランドさんと、グランドさんに立ち向かっている転生者達だ。
とにかく急いでここから逃げよう。巻き込まれるのはごめんだ。
私はタマミを抱えて急いでライドに乗り込み、その場を後にした。
・・・・・
・・・
花畑に戻ると、何人ものファリン族の人たちが戻ってきていた。話を聞く限り、死者蘇生で蘇った灰色の兵士達は順調に数を減らすことに成功しているようだ。ただ、問題は転生者達。
500人いる灰色の兵士達は、50人ごとの10グループに分けられており、その10グループの内4グループを転生者が率いているらしい。つまり、さっき私は一人転生者を捕まえたから、森にいる転生者は残り3人。転生者を見た人たちから情報を集め、作戦を立てようとしたところで、幼女(妖精)とミネルヴァさんが戻ってきた。
「困ったことになったのじゃ。奴ら森の木々をなぎ倒して森の範囲を狭めようとしておる。それにグランドの馬鹿も戦いに夢中になって森を破壊しておるし・・・」
「この森の木々は主様の加護によりかなり頑丈なはずなんですが・・・森が狭まると、数の少ない我々に不利です。急ぎ、森の破壊を止めさせねば。」
ミネルヴァさんが皆に説明する。すると、ファリン族の人たちが集まり、なにやら作戦会議を始めた。なにやら罠や搦め手、毒といった不穏な単語が聞こえてくるが、私は聞こえない振りをして、怪我人の治療を行なった。
幸いにも怪我は軽傷の人が多く、今のところ命に関わる怪我をしている人はいない。このまま誰も死なずに戦いが終わってくれたらいいのに。
そんなことを思っていると、幼女(妖精)が一頭のグリフォンに乗って現れた。一体何処に行くんだろうと思って聞いてみると
「ちょっとグランドの馬鹿に灸を据えてくるわ。」
そう言って怒りのにじんだ表情をした幼女(妖精)はグリフォンと共に飛び去っていった。
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