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使者からの報告

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魔神って・・・確か幼女(妖精)が5000年前にほかの妖精達(おっさんやオカマ)達が戦って打ち倒したんじゃ無かったっけ?その時に魔神の体は魔力石に鳴って砕け散ったって聞いたんだけど。

「どうやら、エルビスの地下には広大な実験施設があるらしく、そこで魔神の新たな肉体が製造されているそうです。」

兵士の人が詳しく説明してくれるが、それでも俄には信じられない。

「どうやら残りの問題は魔力らしく、膨大な魔力を必要としたために、魔力石が大量に眠るこの森に侵攻してきたとのことです。」

そうだったのか。死者蘇生のために魔力石が必要なんだと思っていたけど、魔神復活の為だったなんて・・・

まてよ、エルビスの行動が魔神復活の為なんだとしたら、エルビオン王は一体何のために復活させられたんだろう?

ふと思い浮かんだ疑問だったが、それはすぐに兵士の人によって解消された。

「ちなみに、この前の死者蘇生で蘇ったエルビオン王によるクーデター未遂ですが、エリスガル伯爵の策略だったようです。イザベルを掌握し、魔神復活をスムーズに行なう計画だったようです。」

なるほど!エルビオン王も魔神復活の為の足がかりの一つに過ぎなかったのか。

というか、何という壮大な計画なんだろう。誇張でも何でも無く、国一つを巻き込んだ壮大な計画だよ。

「この剣を受け止め、王はエリスガル伯爵を国家反逆罪として拘束せよとの命です。万が一の場合はその場で処刑することも許可しております」

・・・・・

・・・

「なるほどのう・・・魔神の奴がのう・・・」

幼女は余り驚かずに皮脂からの報告を聞いていた。かつての宿敵の復活が恐ろしくないのだろうか?

「ん?ああ、少し考え事をな。」

考え事?魔神が復活した時、どうやって倒すかとか?

「そうでは無い!魔神はどうして人と組んだのかと言うことを考えていたのじゃ!」

ん?一体どういうこと?

「よいか、そもそも魔神とは、神に匹敵するほどの魔力を持った存在じゃが、そこの意思はない。ただ、魔力の赴くままに破壊の限りを尽くす存在じゃ!復活できたとしても、操れるとは到底思えん。復活した瞬間に消し炭にされてしまうわ。」

てっきり神という名が付いているから、石の赴くままに暴れていたんだと思っていたけど・・・じゃあ何でエリスガル伯爵はそんな危険な魔神を復活させようと思っているの?

「それが分からんのじゃ。暴走する魔力の塊と言っても過言では無い魔神を復活させるなど・・・」

エリスガル伯爵の目的はよく分かったけど、ますます謎は深まるばかりだった。

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