163 / 186
エルビスの妖精からの報告
しおりを挟む
そうか……木崎の目的は魔神の力だったのか……
だからここでスキルをしこたま集めた後にエルビスに行く理由もわかる。
「一つだけ解せんのが、魔人の力は魔力を大幅に消費するんじゃが、木崎とやらはそこまで潤沢な魔力を持っているのかのう?」
あ、確かに。てことはあまり危惧しなくても大丈夫か……?
「まあよい。もし何らかの方法で魔力問題を解決できていたとすれば大変なことになるぞ。」
う……それはあまり想像したくない……
「後はエルビスのやつからの報告待ちじゃな。どうやら1人木崎へ立ち向かい、瀕死の重症を負ったやつを保護したらしい。」
え?一体誰だろう?
「どうやらそやつはエリスガルを殺した後に現れた木崎と交戦。敗北したらしい」
そ、そうなんだ……
って、伯爵殺されたの?!
「おう。即死だったらしい。ついでに魔神復活を企てていた奴の部下も、そ奴の手によってほとんどが死に絶えていたそうじゃ。」
いきなりの情報に頭の整理が追いつかない。
えーと、つまり伯爵の野望を阻止しようとした人が私たち以外にもいて、その人は1人で魔神復活の企てを阻止しようとしたと。
で、伯爵を殺したあと、不運にも木崎と出会い、瀕死の重傷を負ったと……
こういうことか。
と、言うことは中心人物だった伯爵が居なくなったから、敵のエルビスの兵士たちはもう戦う理由なんてないのか。
「おうとも。じゃが灰色の兵達は敵の大将が死んだところで止まらん。奴らは根絶やしにしなければな。それに、冥府の神もお怒りなのじゃろ?」
あ、そうですね。
ふとカウンターの数字を見てみると、灰色の兵士の数はもう残り100を切っていた。イザベルの軍が到着してから減りがかなり早くなっている。これならすぐに灰色の兵士達はいなくなりそうだ。
そうだ。イザベルの軍と言えば
「あの、そういえばイザベル軍の偉い人がここの代表者と話がしたいと言っていたので、ここへ呼んで貰えませんか?」
「お安い御用じゃ」
そう言って幼女(妖精)はブツブツの呪文を唱え始め、次の瞬間、ものすごく豪華な鎧を着た兵士の人が目の前に現れた。
・・・・・
・・・
「お初にお目にかかります。エルビス軍将軍のキガマス・カーン公爵です。いやはや凄いものですな。妖精の魔法とは。」
そう言って、多少戸惑いつつも幼女(妖精)によって突然呼び出されたカーン将軍は敬礼しつつ挨拶をする。
「うむ、ご苦労。ミユよ、悪いがあの隊長と族長を呼んできてくれ。」
そう言って幼女(妖精)はパンパンと手を叩く。すると、地面から蔓が生え、あっという間に椅子とテーブルを作り出した。すげぇ……
っとと、見とれてる場合じゃない。急いで隊長と族長を呼んでこないと。
だからここでスキルをしこたま集めた後にエルビスに行く理由もわかる。
「一つだけ解せんのが、魔人の力は魔力を大幅に消費するんじゃが、木崎とやらはそこまで潤沢な魔力を持っているのかのう?」
あ、確かに。てことはあまり危惧しなくても大丈夫か……?
「まあよい。もし何らかの方法で魔力問題を解決できていたとすれば大変なことになるぞ。」
う……それはあまり想像したくない……
「後はエルビスのやつからの報告待ちじゃな。どうやら1人木崎へ立ち向かい、瀕死の重症を負ったやつを保護したらしい。」
え?一体誰だろう?
「どうやらそやつはエリスガルを殺した後に現れた木崎と交戦。敗北したらしい」
そ、そうなんだ……
って、伯爵殺されたの?!
「おう。即死だったらしい。ついでに魔神復活を企てていた奴の部下も、そ奴の手によってほとんどが死に絶えていたそうじゃ。」
いきなりの情報に頭の整理が追いつかない。
えーと、つまり伯爵の野望を阻止しようとした人が私たち以外にもいて、その人は1人で魔神復活の企てを阻止しようとしたと。
で、伯爵を殺したあと、不運にも木崎と出会い、瀕死の重傷を負ったと……
こういうことか。
と、言うことは中心人物だった伯爵が居なくなったから、敵のエルビスの兵士たちはもう戦う理由なんてないのか。
「おうとも。じゃが灰色の兵達は敵の大将が死んだところで止まらん。奴らは根絶やしにしなければな。それに、冥府の神もお怒りなのじゃろ?」
あ、そうですね。
ふとカウンターの数字を見てみると、灰色の兵士の数はもう残り100を切っていた。イザベルの軍が到着してから減りがかなり早くなっている。これならすぐに灰色の兵士達はいなくなりそうだ。
そうだ。イザベルの軍と言えば
「あの、そういえばイザベル軍の偉い人がここの代表者と話がしたいと言っていたので、ここへ呼んで貰えませんか?」
「お安い御用じゃ」
そう言って幼女(妖精)はブツブツの呪文を唱え始め、次の瞬間、ものすごく豪華な鎧を着た兵士の人が目の前に現れた。
・・・・・
・・・
「お初にお目にかかります。エルビス軍将軍のキガマス・カーン公爵です。いやはや凄いものですな。妖精の魔法とは。」
そう言って、多少戸惑いつつも幼女(妖精)によって突然呼び出されたカーン将軍は敬礼しつつ挨拶をする。
「うむ、ご苦労。ミユよ、悪いがあの隊長と族長を呼んできてくれ。」
そう言って幼女(妖精)はパンパンと手を叩く。すると、地面から蔓が生え、あっという間に椅子とテーブルを作り出した。すげぇ……
っとと、見とれてる場合じゃない。急いで隊長と族長を呼んでこないと。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
66
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる