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モンブラン公爵からの提案
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今のこの環境がフィナンシェのせいだとしても、ずっとこの生活ををしてきた中できっかけがあれば誰でも僕に対して非道な事が出来ると知ってる以上、何を言われても響く気がしなかった。
「そうか、ローレンツォを傷付けていたのは自覚してたけど、そうだよな、使用人のみんなが君にして来たことの責任の一端は私にある。
だからこそ、君の側で君を守りたいんだ」
公爵は話をさせてくれという約束を屋敷の執務室で行い、僕が言った事をちゃんと理解してくれたような気がした。
「なんでそこまでするんです?」
誰の立ち合いもない二人だけの話し合いだから、誤魔化そうと思えばいくらでも出来るのに、決して僕を懐柔しようとか無理矢理どうこうしようとか、そんな話は一つもなく、ただただ、今まで僕が経験してきた辛かった事、悲しかった事を聞いてくれていた。
「うーん、何でだろう。
私も不思議なくらいローレンツォが出て行って気づいたと言うか、どうにもならない感情が渦巻いたと言うか」
穏やかに微笑みながら言う公爵は何か憑き物が落ちたような気さえした。
「ごめんなさい。
僕は貴族の生活はしません。
それに、仇討ちが出来たなら公爵家を再興しなくてはいけないじゃないです。
男嫁の僕では子孫が残せません。
どうか、新しい奥様をお迎えください」
はっきりそう告げると、爵位を返上するとも言いだした。
「僕は元々孤児で平民としての生活があったけど、貴方は違うでしょ。
今日のご飯も寝るところもない生活なんて、考えた事もないのに無理です!」
そう言うとやっと躊躇いを見せてくれた。
生粋のお金持ちに、そんな生活が出来るはずが無いんだ。
「では、せめて、今までの謝罪も込めて慰謝料でもなんでも請求してくれないか?」
これで諦めてくれるなら、と一年間の食費と生活費、そして品位を保つための福利厚生費の様な所謂お小遣い的なものを一年分として貰う事にした。
「何かあったら頼って欲しい」
「分かりました」
この言葉は素直に受け止めて、公爵家を出る事にした。
ローレンツォったらなんでオイシイ所を持って行かないのかしら。
「ムギチョコちゃん、私が誰かを好きになって一緒になりたいって言ったら、お前はどうするの?」
「私は女王様の僕でございます。
どこまでもお供するだけでございます」
「そう、分かったわ」
もともとギモーブは攻略対象じゃなかったんだし、次の攻略対象って誰だっけ?
うーん、この国の王弟もそうだったけど、アレだったし、公爵はちょっと更生したけど無理だし、第二章で隣国の皇太子が平民に化けて冒険者やるんじゃなかったかしら?
そうそう、冒険途中で瀕死になった所をヒロインが救うのよ! そして好感度爆上がりして隣国の皇太子妃! その間隣国の宰相も出て来るんだったわ。
今度こそ! ヒロインとしての本領を発揮しなくっちゃ!
「そうか、ローレンツォを傷付けていたのは自覚してたけど、そうだよな、使用人のみんなが君にして来たことの責任の一端は私にある。
だからこそ、君の側で君を守りたいんだ」
公爵は話をさせてくれという約束を屋敷の執務室で行い、僕が言った事をちゃんと理解してくれたような気がした。
「なんでそこまでするんです?」
誰の立ち合いもない二人だけの話し合いだから、誤魔化そうと思えばいくらでも出来るのに、決して僕を懐柔しようとか無理矢理どうこうしようとか、そんな話は一つもなく、ただただ、今まで僕が経験してきた辛かった事、悲しかった事を聞いてくれていた。
「うーん、何でだろう。
私も不思議なくらいローレンツォが出て行って気づいたと言うか、どうにもならない感情が渦巻いたと言うか」
穏やかに微笑みながら言う公爵は何か憑き物が落ちたような気さえした。
「ごめんなさい。
僕は貴族の生活はしません。
それに、仇討ちが出来たなら公爵家を再興しなくてはいけないじゃないです。
男嫁の僕では子孫が残せません。
どうか、新しい奥様をお迎えください」
はっきりそう告げると、爵位を返上するとも言いだした。
「僕は元々孤児で平民としての生活があったけど、貴方は違うでしょ。
今日のご飯も寝るところもない生活なんて、考えた事もないのに無理です!」
そう言うとやっと躊躇いを見せてくれた。
生粋のお金持ちに、そんな生活が出来るはずが無いんだ。
「では、せめて、今までの謝罪も込めて慰謝料でもなんでも請求してくれないか?」
これで諦めてくれるなら、と一年間の食費と生活費、そして品位を保つための福利厚生費の様な所謂お小遣い的なものを一年分として貰う事にした。
「何かあったら頼って欲しい」
「分かりました」
この言葉は素直に受け止めて、公爵家を出る事にした。
ローレンツォったらなんでオイシイ所を持って行かないのかしら。
「ムギチョコちゃん、私が誰かを好きになって一緒になりたいって言ったら、お前はどうするの?」
「私は女王様の僕でございます。
どこまでもお供するだけでございます」
「そう、分かったわ」
もともとギモーブは攻略対象じゃなかったんだし、次の攻略対象って誰だっけ?
うーん、この国の王弟もそうだったけど、アレだったし、公爵はちょっと更生したけど無理だし、第二章で隣国の皇太子が平民に化けて冒険者やるんじゃなかったかしら?
そうそう、冒険途中で瀕死になった所をヒロインが救うのよ! そして好感度爆上がりして隣国の皇太子妃! その間隣国の宰相も出て来るんだったわ。
今度こそ! ヒロインとしての本領を発揮しなくっちゃ!
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